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寒さと斜面との戦いに大勝利 陸自秋田駐屯地 第21普通科連隊

2019 FIS(国際スキー連盟)フリースタイルスキーワールドカップカップ秋田田沢湖大会に協力

防衛協会報第146号(31.4.1)掲載
 第21普通科連隊(連隊長 荒巻1佐)は、2月21日から24日までの間、秋田県仙北市たざわ湖スキー場で行われた2019FIS(国際スキー連盟)フリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会に協力した。
 連隊は、協力隊長の重迫撃砲中隊佐藤鉄也1等陸曹以下約20名の隊員により、最大斜度33度の黒森山コースのモーグルコースエア台着地面(ランディングゾーン)等のコース整備を実施した。
 着々と準備を進める協力隊を悩ませたのは、想像を絶するほどの「寒さ」。
 たざわ湖スキー場の標高は約千mもあり、田沢湖特有の風が吹くことにより体感温度は低下の一途。一方、急斜面における作業では大量の汗をかく。そして、選手がコースを使用中の待機時にはまた身体が深々と冷えてくる。これが交互に繰り返されることで、体力は限界近くまで消耗。
 この様な厳しい環境下に身を置きながらも、誰一人として脱落することもなく、準備を完了させて大会当日を迎えた。世界規模の大会とあって、多くの観客が訪れる中、世界各国の代表選手が集結しモーグル競技を競い合った。 
 協力隊員が整備したランディングゾーンも選手の着地を円滑なものとし、上々のコンデションで怪我の発生もなく大会の幕を閉じ、協力任務を完遂した。
                                      (陸自秋田駐屯地広報室)
 
  コース整備に汗を流す隊員1
  コース整備に汗を流す隊員2
    公式練習を見守る隊員

陸自第1空挺団「降下訓練始め」

『日米空挺の絆』

                              防衛協会会報第146号(31.4.1)掲載
 
 平成31年1月13日、陸上自衛隊習志野演習場において、第1空挺団(団長:戒田重雄陸将補)の「降下訓練始め」行事が岩屋防衛大臣の視察の下、「日米の絆」をテーマに行われた。
 「降下訓練始め」は、昭和44年習志野演習場(習武台)において、一年間の降下の安全を祈る「開傘祈願
祭」として、年初の部内行事で行われたのが始まり。
昭和49年からは一般公開され、精鋭第1空挺団の年頭行事「降下訓練始め」として、1年間の降下の安全祈願と第1空挺団に対す理解と信頼を醸成するために行っているものである。
 今回は、新たな防衛計画の大綱に示された「多次元統合防衛力」が行事コンセプトに取り入れられていた。
このことを念頭に置いた、日米及び陸海空の精鋭部隊の訓練に臨む熱意が、会場内の観客にもひしひしと伝わってきた。
 降下展示は、日米の部隊指揮官による指揮官降下を皮切りに開始された。
 日米の空挺隊員が次々と降下し、米軍の角形と日本の丸形の落下傘が、入り乱れて大空に舞う様子は、まさしく日米の絆の強さを象徴する光景であった。
 また、地上展示は、島嶼防衛を想定したシナリオで進行した。初めて参加した空自の最新鋭C―2輸送機や機動戦闘車、水陸両用車なども含め、日米各部隊の見事な連携に、まさに多次元統合防衛力の一端を担うという気概を強く感じた
C-1からの降下
C-2からの降下
C-2からの降下
C-130からの降下
C-130からの降下C
C-130からの降下
CH-47からの降下
P-3Cの飛行
ヘリから降下する隊員
自由降下の隊員
自由降下の模様
習志野演習場の観客
水陸両用車AAV7
日米の降下(四角い落下さんが米軍)

陸自第12ヘリコプター隊年初編隊飛行訓練

空中機動力に期待 旅団の中核を担う

                              防衛協会会報146号(31.4.1)掲載
 
 平成31年1月11日、第12ヘリコプター隊(相馬原・北宇都宮)の統一編隊飛行の年頭訓練が行われた。本訓練は、第12ヘリコプター隊が保有する3機種(OH―6D観測用ヘリコプター、UH―60JA多用途ヘリコプター、CH―47J/JA輸送ヘリコプター)による編隊飛行能力の向上を図るとともに、航空安全意識の高揚及び部隊の団結強化を図るものである。
 年初編隊飛行訓練に先立ち、第12ヘリコプター隊長桑畑英紀一等陸佐は、次のとおり訓示した。
 『第12ヘリコプター隊の諸君、新年おめでとう。平成最後の新年を諸官とともに無事迎えることができ、ヘリコプター隊長として嬉しく思う。
 昨年は、国際情勢が目まぐるしく変化する中、訓練検閲を始めとした各種訓練により練度の向上を図り、各種任務を着実に遂行した。また、山林火災を始めとする4件の災害派遣任務を完遂し、地域の人たちへの期待に応えることができた。諸官の着実な任務遂行を誇りと思う。
 平成31年は、更に厳しい国際情勢が予想されるとともに、国家的行事が予定されている。ヘリコプター隊は、当面の任務に即応しつつ、将来予想される事態へ備えなければならない。空中機動性が強化された旅団の中核を担う部隊としての誇りを堅持し、部隊「一丸」となって、あらゆる任務を完遂しうる強靭な部隊を目指して隊務に取り組んでいこう。
 最後に、今年は、元号が変わり、新たな時代の幕開けとなる年である。本年初編隊を整斉と行い、第12ヘリコプター隊の新しい一歩を踏み出そう』
(第12旅団司令部総務課広報室)
前橋市上空を飛行するヘリコプター
榛名町上空を飛行するヘリコプター
飛行場に着陸するCH-47

海上自衛隊第4航空群初訓練飛行

P-1初飛行訓練

絶景の富士山と紺碧の空に映えるP-1の雄姿
        防衛協会会報146号(2019.4.1)掲載 
 
 平成31年1月9(水)、海上自衛隊第4航空群(群司令:金嶋浩司海将補)は、新年の幕明けに際し、今年1年の飛行安全を祈願して初訓練飛行を実施した。
海上自衛隊第4航空群は、厚木航空基地に所在し、固定翼哨戒機P―1を所有する部隊であり、日本周辺の警戒監視等の任務に従事している。
第4航空群司令は、前日8日(火)に行った年頭訓示において「ひとたび航空事故を生起させれば、隊員の命を危険にさらすばかりではなく、海上自衛隊に対する国民の信頼を失うことになる。このため、航空無事故への想いを新たに、本年も最大限の努力を継続していく必要がある。すべての業務は航空無事故に通ず、といった認識を持って各業務に当たっていこう。」と述べ、安全確立への決意を新たにした。
当日の空は、今年1年の飛行開始を祝うかのごとく澄み渡り、訓練空域ではくっきりとした富士山を望むことが出来た。
                (4空群司令部広報室) 
 
初飛行のP-1

平成30年度自衛隊音楽まつり

防衛協会会報145号(31.1.1)掲載
 平成30年度自衛隊音楽まつりは『挑戦』というテーマで11月22日~23日に武道館で開催された。「序章:挑戦、始まる。第一章:陸の挑戦~芽生える、大地からの鼓動~。第二章:海の挑戦~繋がる、希望の海~。第三章飛翔、昇りゆく挑戦。第四章:空の挑戦~広がる、明日の空へ~。最終章:終わらぬ挑戦」の6章構成で行われ、陸・海・空自衛隊の音楽隊、米国軍軍楽隊、フランス軍軍楽隊、シンガポール軍軍楽隊が見事な演奏を披露した。
          岩屋防衛大臣挨拶
            国旗に敬礼
           米軍の演奏
         シンガポール軍の演奏
自衛太鼓
          海上自衛隊の演奏
歌姫:左から松永3陸曹、鶫3陸曹、森田1空士、中川3海曹、三宅3海曹
             歌姫集合

起動旅団の戦力化を推進

『平成30年度協同転地演習(前段)』

                防衛協会会報145号(31.1.1)掲載 
第14旅団(旅団長 小和瀬陸将補)は、昨年夏に、協同転地演習を行った。
 本演習は、各種事態に有効に対応するため、海上自衛隊等と協同連携した海上機動を含む長距離機動訓練を実施するとともに、新装備の搭載・卸下に係る知見等を獲得して機動旅団としての戦力化に資する目的で行われた。
【第一日目】
演習に先立ち、海田市駐屯地(広島県)グラウンドにおいて、訓練開始式を行った。本演習の担任官である第14旅団長は、本演習を作戦と捉え、「入念に準備し、大胆に実行せよ」「実効性ある検証の実施と生きた教訓の獲得」「安全管理等の万全」の3点を要望した。
 その後、呉港において、海上自衛隊輸送艦「おおすみ」へ車両を搭載する訓練が行われ、新装備の16式機動戦闘車(MCV)、96式装輪装甲車(WAPC)、重装輪回収車、中距離多目的誘導弾等の搭載要領等について検証を行った。
 
【第二日目及び三日目】
呉港を出港し、静岡県沼
津海浜訓練場に向け前進、この間、車載型BGAN(衛星幹線通信システム携帯局)を活用した移動間の通信検証を行った。
【第四日目】
沼津海浜訓練場において揚陸訓練を行い、輸送艦「おおすみ」から発進した2艇のLCAC(エア・クッション艇)により、16式機動戦闘車など約45両を上陸させた。
 また、本演習を通じ、陸自と海自の文化の違いを体感・情報共有して、じ後の協同作戦の際の資を得た。
 揚陸訓練終了後、長距離機動(陸上移動)により、部隊移動に係る練度向上を図った。
 本演習により、機動旅団の戦力化を推進する上でのさまざまな教訓を得ることができた。
       おおすみへの搭載順に整列.
          搭乗する重装輪回収車
        おおすみから発進したLCAC  
         高速走行中のLCAC
        上陸する16式機動戦闘車
      瀬戸大橋を通行する陸自車両の隊列

中国公船等による接続水域内入域及び領海侵入隻数の動向

                              防衛協会会報145号(31.1.1)掲載

年度緊急発進回数の推移

                                         防衛協会会報145号(31.1.1)掲載
 平成30年4月1日~9月30日の緊急発進回数は561回であり、前年度の同時期と同数になりました。
推定を含みますが、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約61%、ロシア機約38%、その他約1%でした。
中国機に対する緊急発進回数は345回であり、前年度の同時期と比べて58回増加しました。
ロシア機に対する緊急発進回数は211回であり、前年度の同時期と比べて56回増加しました。

自衛隊関連記事掲載履歴

(資料提供:防衛省/自衛隊)

平成30年度富士総合火力演習

防衛協会会報第144号(3) (30.10.01)掲載
 
2万4千人が感動
陸上自衛隊東富士演習場
 
 平成30年8月26日(日)、平成30年度富士総合火力演習の公開演習が行われた。演習には、隊員約2400名、戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、航空機約20機、その他車両約700両が参加した。会場には約24000人の観客が来場し、展示に感嘆するとともに砲弾の発射音に驚きの声をあげていた。
 演習は、前段演習と後段演習の二部構成でそれぞれ約一時間程度行われた。
 前段演習は、「陸上自衛隊の主要装備品の紹介」である。遠距離火力、中距離火力、近距離火力、ヘリコプター火力、対空火力及び戦車等火力について紹介がされた。特に「即応機動する陸上防衛力」の主要構成装備品である。特に、「16式機動戦闘車」の射撃に観客は大きな拍手を送っていた。
 後段演習では、「島嶼部における攻撃への対応」として重要な三段階である「部隊配置」、「機動展開」及び「奪回」の作戦様相を取り入れた総合的な演習が行われた。
小野寺防衛大臣入場
16式機動戦闘車の射撃
10式戦車の射撃
90式戦車の射撃

特集(海)海自の新しい艦艇

防衛協会会報第143号(3-2)(30.07.10)掲載
(資料提供:防衛省・海上自衛隊)
護衛艦「かが」
 護衛艦の名称は、天象、気象、山岳、河川及び地方の名を付与することとされています。 護衛艦「かが」は「いずも」型護衛艦の2番艦として昨年3月就役、艦名を「加賀国(石川県)」に由来しています。乗員約470名、全長約248m、全幅約38m、 基準排水量約19500トン、速力約30ノット、護衛隊群の指揮中枢を担う、ヘリコプター搭載護衛艦で、哨戒ヘリコプター7機、艦上救難等を行うヘリコプター2機の艦載が可能です。「いずも」型護衛艦は海上自衛隊最大の艦艇です。
護衛艦「あさひ」
 護衛艦「あさひ」は「天象の名」から付与され、「朝日」に由来しています。「あさひ」は5000トン型護衛艦1番艦で、今年3月に就役しました。乗員約220名、全長約151m、全幅約18m、 基準排水量約5100トン、速力約30ノットです。推進方式に特色があり、低速時には電気推進(モーターでスクリューを回す)、全速時にはそれにガスタービンが加勢する。ディーゼルエレクトリックガスタービン併用方式を海上自衛隊の護衛艦として初採用しています。
潜水艦「せいりゅう」
 潜水艦の名称は、「海象、水中動物の名、ずい祥動物の名」を付与することとされています。  「せいりゅう」は、そうりゅう型潜水艦の9番艦であり、真言宗醍醐派総本山醍醐寺の守護女神「清瀧権現」に由来しています。乗員約65名、全長約84m、全幅約9m、深さ10m、基準排水量2950トン、速力約20ノット(水中)、海上自衛隊が運用する通常動力型潜水艦で、この型の大きな特徴は非大気依存推進(シュノーケルを使用しないで潜航ができる)を採用していることです。
掃海艦「ひらど」
 掃海艦の名称は、島の名、海峡(水道・瀬戸を含む)の名を付与することとされています。 掃海艦「ひらど」は「あわじ」型掃海艦の2番艦であり、長崎県の平戸島に由来しています。なお、海上自衛隊では一般的に基準排水量600トンを境に小さいものを「艇」、大きいものを「艦」と呼称しています。 「ひらど」は乗員約60名、全長約67m、全幅約11m、基準排水量約690トン、速力約14ノットで、繊維強化プラスチック(FRP)製艦艇です。
潜水艦救難艦「ちよだ」
 潜水艦救難艦の名称は、名所旧跡のうち、主として城の名が付与されており、「ちよだ」は、江戸城の別名「千代田城」に由来しています。「ちよだ」は乗員約130名、全長約128m、全幅約20m、 基準排水量5600トン、速力約20ノットで、「5600トン型潜水艦救難艦」の1番艦です。 「ちよだ」は、深海救難艇のほか深海潜水装置を装備、長時間の潜水作業や潜水病の治療も可能です。また、潜水艦一隻分の宿泊施設があり、潜水艦用の弾薬、糧食、燃料、真水等を保有し、潜水艦への給電と充電が可能です。

海上自衛隊東京音楽隊

世界各地の港を中心に音楽を通じて国際親善
練習風景(中央は作曲家の片岡氏)
 
 先日、東京都世田谷区上用賀にある海上自衛隊東京音楽隊を訪問し、隊75名を束ね、指揮する音楽隊長樋口好雄2等海佐にお話を伺うことができた。
 樋口隊長は、「独自の歌手、ハーピスト、ピアニストの構成は自衛隊音楽隊の先駆けであり、これからもしっかりと活動を行いたい。何よりもお客様に喜ばれる演奏を行うことが大切であり、海上自衛隊の十八番である行進曲「軍艦」の演奏では観客に海が見えるように演奏したい」と熱く語った。
 また、当日はレコーディングの前日であり、新進気鋭の作曲家片岡寛晶氏との練習も見学させていただいた。練習は演奏、作曲家の講評、質疑応答、演奏、作曲家の講評、質疑応答が繰り返され、1曲が作曲家と演奏者の手作りで行われることを十分に認識できた。
 指揮とは何かと質問した時に、演奏開始のスタート、よーいドンです。と言われたが、練習を拝見していると、よーいドンだけでなく、もっと、もっと奥の深いものであることを実感した。    (筧 典男)
海上自衛隊東京音楽隊プロフィール
樋口 好雄隊長
スーザ賞
 東京音楽隊は、海上保安庁音楽隊を前身とし、1952年海上警備隊音楽隊として発足しました。保安庁警備隊音楽隊、海上自衛隊音楽隊と名称を変え、1956年に現在の名称となり、海上自衛隊を代表する防衛大臣直轄の音楽隊として「隊員の士気高揚のための演奏」、「儀式、式典における演奏」、「広報演奏」を任務とし、日本国内にとどまらず、幅広い演奏活動を行っています。
 今上天皇陛下即位の礼、皇太子殿下ご成婚パレードをはじめ、オリンピック、世界陸上競技会、万国博覧会等の国家的な行事に参加しており、“天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典”(2009年)では奉祝演奏を行いました。
 また、ロシア海軍300周年記念行事(1996年)、大韓民国国際観艦式世界音楽祭(1998年)、ノルウェー・ミリタリー・タトゥー2014、バーゼル・タトゥー2016(スイス)等に招待され参加したほか、海上自衛隊が毎年実施している遠洋練習航海に隊員を派出し、世界各地の港を中心に音楽を通じての国際親善に貢献しています。
 2017年12月、米国ジョン・フィリップ・スーザ財団より、世界の優秀な軍楽隊コンサートバンドに贈られるもっとも名誉ある賞「ジョージ・ハワード大佐顕彰」(スーザ賞)を受賞しました。  また、CD録音にも積極的に取り組んでいます。
 
シング・ジャパン―心の歌―
ユニバーサル クラシックス TEL: 03-6406-3034

特集(空)新装備戦闘機F-35A

防衛協会会報第143号(3-3)(30.07.10)掲載
(資料提供:防衛省・航空自衛隊)
 
F-15A導入の経緯
1.新機種導入の必要性 
 航空自衛隊の戦闘機部隊は、Fー4飛行隊が2個、Fー15飛行隊が7個、Fー2飛行隊が3個の計12個飛行隊、定数約260機の戦闘機によって構成されています。
 これらの戦闘機部隊のうち、Fー4戦闘機の2個飛行隊については、Fー4戦闘機の減勢が始まっており、近い将来、2個飛行隊を維持していくことは困難な状況にあります。  
 航空自衛隊が我が国の防空等の任務を将来にわたって着実に遂行していくためには、12個飛行隊及び戦闘機約260機の体制を維持するだけでなく、航空自衛隊の他の装備品と連動して相乗効果を発揮できるような能力の高い次期戦闘機を導入することにより、その総合的な防空能力の向上に努めていくことが不可欠であり、新機種の導入が決定されました。
2.機種選定について
(1)我が国周辺地域において軍事力の近代化が進む中
 ① ステルス性や状況認識能力といった点に優れた高性能戦闘機の出現
 ② ステルス性に優れた巡航ミサイルの増加
 ③戦闘機、空中警戒管制機、空中給油機、地対空ミサイル等が一体となって行われるネットワーク型戦闘の進展 といった状況に対処することができる防空等の体制を整備することが喫緊の課題となっています。
 よって、次期戦闘機には、高性能戦闘機に有効に対処し得るとともに、巡航ミサイル対処能力を備え、またそれらを構成要素とするネットワーク型戦闘においても実効的に遂行する能力が必要となります。
(2)平成23年4月13日に次期戦闘機取得に係る提案要求書が発出され、締切り日である平成23年9月26日までに米国政府からF/Aー18E及びFー35A、英国政府からタイフーンを提案機種とする提案書を受領しました。選定については、「性能」、「経費」、「国内企業参画」、「後方支援」等を評価し、最高点を獲得したFー35Aが次期戦闘機として選定されました。
3.配備基地の選定について
 飛行隊施設の近傍に教育訓練施設が建設可能であること、最新鋭の戦闘機であるFー35Aを保全するための厳重な措置が確保できること等を踏まえ、三沢基地に配備することが決定されました。  
Fー35Aの諸元
 製作設計 ロッキード・マーチン
 全幅 10.7m    全長 15.6m    全高 4.4m
 推力 43,000lbs×1発    最大速度 マッハ約1.6
F-35A導入に伴う今後の展望
 
 安全保障会議(平成23年12月20日)において、航空自衛隊の現用戦闘機の減耗を補充し、その近代化を図るための次期戦闘機については、平成24年度以降、F-35A 42機を取得することが決定されました。
 平成29年度に臨時の飛行隊を新設、1機目が配備され、運用試験等が開始されており、平成30年度に1個目の飛行隊を新設し、平成32年度に2個目の飛行隊を新設することとしています。 
 また、現在三沢基地に配備されているF-2飛行隊は、平成32年度(予定)に百里基地に移動予定です

初訓練飛行・初降下訓練

防衛協会会報第142号(2)(30.04.01)掲載
 
第4航空群 平成30年初訓練飛行
(地上走行するP‐1)
 
 平成30年1月9日(火)、海上自衛隊第4航空群(群司令・金嶋浩司海将補)は、新年の幕開けに際し、今年一年の飛行安全を祈願して初訓練飛行を実施した。
 海上自衛隊第4航空群は、厚木航空基地に所在し、固定翼哨戒機P‐1を所有する部隊である。固定翼哨戒機P‐1は、昭和56年から活躍してきたP‐3Cの後継機として、平成26年に第4航空群隷下である第3航空隊に配属され、以降、日本周辺海域の警戒監視等の任務に従事している。
 第4航空群司令の「かかれ」の号令のもと、隊員が見送る中、P‐1哨戒機4機は厚木航空基地を離陸し、訓練空域である富士山の方向へ。ちなみに厚木航空基地からは富士山を望むことができ、空気の澄んだ冬の時期は特に美しく我々の目に映る。
 第4航空群司令部をはじめ、隷下部隊である第3航空隊、第4整備補給隊及び厚木航空基地隊のスコードロンマーク(部隊章)の中にも描かれている。
当日の天候は曇りで、必ずしも初訓練飛行日和とは言えなかったが、P‐1の3機編隊が富士山を望みながら飛行し、今年一年の飛行安全を祈願した。
富士山近傍において
相模湾近傍において
第1空挺団 平成30年降下始め
C-1の左右から同時降下
12傘で降下する空挺隊員
 平成30年1月12日、陸上自衛隊習志野演習場で、第1空挺団の降下訓練始めが行われた。 降下訓練始めは、落下傘による降下及び、ヘリコプターを使用した空中機動作戦を展示し、1年の降下安全を祈願すると共に、第1空挺団に対する理解と信頼を醸成するために行われている年頭行事である。
 前段ではバトラーを用い、島嶼奪還を想定した模擬戦闘訓練が行われた。後段の降下展示では、第1空挺団長の児玉陸将補をはじめ空挺団員が次々と降下し、日頃の厳しい訓練の成果を示した。
 米軍からは、アラスカ及び在日米陸軍の空挺部隊と特殊部隊グリーンベレーが参加し、日米の強固な連携をアピールした。
 C-1輸送機2機とC-130輸送機2機による一度に80人もの連続降下は圧巻で、空1面を埋め尽くす落下傘の花が観衆を魅了した。 この日は小野寺防衛大臣の訓示も行われ、空挺団員達を激励した。
(投稿:特別会委員 先﨑有理子氏)
小野寺防衛大臣訓示
バトラー戦

国内における米海兵隊との実動訓練

防衛協会会報第142号(3)(30.04.01)掲載
 
フォレストライト02  オスプレイ参加
日米の国旗が登壇(訓練開始式)
握手を交わす両統裁官(右:北島1佐、左:ジョン・ハント中佐)
日米合同調整会議
 第9師団は、2月15日から3月2日までの間、王城寺原演習場等において、国内における米海兵隊との実動訓練を実施した。 本訓練は、陸上自衛隊及び米海兵隊の部隊がそれぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施する場合における連携要領を実行動により訓練し、連携強化及び戦術技量の向上を図ることを目的に実施した。
 陸自は第9師団長、米海兵隊は第3海兵師団長が担任官となり、増強された第39普通科連隊基幹(連隊長:北島1佐以下約600名)、第3海兵師団第4海兵連隊2-1大隊基幹(約250名)と第31海兵機動展開隊C中隊基幹(約300名)がそれぞれ実動部隊として参加した。
 訓練期間前半に行われた機能別訓練では、各種射撃(総合戦闘射撃、小火器戦闘射撃、狙撃銃射撃)及び部隊行動(市街地戦闘、第一線救護、空中機動、障害処理、通信)を訓練し、日米それぞれの装備等の能力について理解を深めるとともに、日米が共同連携する場合の基本的な要領について技量の向上を図った。
 また、訓練期間後半は、第39普通科連隊と米海兵2-1大隊が策定した共同作戦計画に基づき総合訓練を実施、バトラー(交戦用訓練装置Ⅱ型)を使用し、偵察(情報活動)~日米共同による陣地攻撃(ヘリボン攻撃を含む。)までの共同して作戦を実施する場面における一連の行動を2夜3日の連続状況下で演練した。
 本訓練期間全般を通じ、日米の部隊及び隊員の相互理解、友好親善を深める一方で、ホームビジット、スポーツ交流等各種行事を通じ、地域住民との関係を深めるとともに、方面オピニオンリーダーや防衛モニター、各駐屯地モニター等約20名による訓練研修を通じて、米海兵隊及び日本共同の重要性について理解を深めていただいた。
 なお、報道関係14社が訓練開始式、スクールビジット、空中機動(日側がMV‐22オスプレイへ搭乗する場面)を取材する等マスコミからも大きな注目を浴びた。
(寄稿:第9師団広報)
空中機動訓練

富士学校「硫黄島戦史研修」

防衛協会会報第142号(3)(30.04.01)掲載
 
富士学校 「硫黄島戦史研修」
平成29年度幹部特修課程
 
 富士学校は、普通科部長(堺将補)を担任官として平成二十九年十一月二十日から二十八日の間、海上自衛隊航空集団、航空自衛隊航空支援集団及び中部方面航空隊の支援を得て、幹部特修課程「硫黄島戦史研修」を15個職種の幹部特修課程学生一六七名に対し実施した。
 学生は、本研修において戦場の実態を追体験することを通じ、離島作戦の様相及び教訓並びに防御戦闘の特質について理解するとともに、現代の戦いにおける教訓等を考察した。
 教育は、天山慰霊碑における慰霊に始まり、摺鉢山における全般教育後、各統裁点にて討議主体の教育を実施した。
 各統裁点においては、現地・現物を確認させ、史実を振り返る教育に加え、学生自ら当事者となり、当時の将兵が如何に工夫して戦ったのかを具体的にイメージアップさせることにより、分析力・創造力を向上させた。
 学生は、これまでの課程教育における戦術教育、想定教育、戦闘訓練等を通じて向上した思考力、判断力、実員指揮能力を活用し、積極的に教育に参加していた。
 また、激戦から約七十年が経過するも、その爪痕を残す硫黄島において、将兵が国の為に命を捧げたことを、強く肌で感じ、将兵の透徹した「使命感」、「覚悟」に思いを馳せることができた。
 学生は、本研修を通じて離島作戦において中央及び現地レベルで各軍種が相互連携することや、現地において敵の可能行動を具体的に見積り、我の戦闘要領を創意工夫し、隊員に徹底することの重要性について学ぶとともに、指揮官・幕僚としてより一層修練する覚悟を決めることができた。
「天山慰霊碑(厚生省建立)における慰霊」
【研修の初日と最終日】
「摺鉢山の山頂部からの地形確認」
【研修の初日と最終日】
「地下20m以下に掘られた壕内を確認」
【研修の2日目】
「日米の対機甲戦闘の実相について討議」
【研修の3日目】

年度緊急発進回数の推移

防衛協会会報第142号(4)( 30.04.01)掲載
29.12.31現在
 
年度緊急発進回数の推移
※28年度までは年度累計、29年度は四半期までの回数
 
 平成29年度4月~12月の緊急発進回数は736回であり、前年度の同時期と比べて147回減少しました。
推定を含みますが、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約54%、ロシア機約45%、その他約1%でした。
中国機に対する緊急発進回数は395回であり、前年度の同時期と比べて249回減少しました。
ロシア機に対する緊急発進回数は328回であり、前年度の同時期と比べて97回増加しました。

年度緊急発進回数の推移

防衛協会会報第141号(2)( 30.01.01)掲載
29.9.30現在
※平成28年度までは年度累計、29年度は上半期までの回数
 
 平成29年度4月~9月の緊急発進回数は561回であり、前年度の同時期と比べて33回減少しました。 推定を含みますが、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約51%、ロシア機約48%、その他約1%でした。
中国機に対する緊急発進回数は287回であり、前年度の同時期と比べて120回減少しました。
ロシア機に対する緊急発進回数は267回であり、前年度の同時期と比べて87回増加しました。
 平成29年度の緊急発進回数は904回であり、前年度と比べて264回減少しました。 推定を含みますが、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約55%、ロシア機約43%、その他約2%でした。
 中国機に対する緊急発進回数は500回であり、前年度の同時期と比べて351回減少しました。 ロシア機に対する緊急発進回数は390回であり、前年度と比べて89回増加しました。

殉職隊員追悼式

防衛協会会報第141号(4) 30.01.01掲載
 
平成29年自衛隊殉職隊員追悼式
追悼式の佃会長(中央)
 
 平成29年10月28日「平成29年度自衛隊殉職隊員追悼式」が防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で執り行われた。自衛隊殉職隊員追悼式は、任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するため、防衛大臣の主催により昭和32年から執り行われているものである。
 顕彰者数は25柱で、顕彰者数累計は、平成29年度追悼式まで1934柱である。参列者は、安倍内閣総理大臣、現職及び歴代防衛大臣、遺族等であり、全国防衛協会連合会からは、佃和夫会長が参列した。

自衛隊音楽祭り

防衛協会会報第141号(5)(30.01.01)掲載
 
 平成29年度音楽まつりは「ONE」音が結ぶ、ひとつの思いというテーマで行われ、日本・米国・タイ王国音楽隊が「平和と安定の、未来に向かって」演奏を行った。
海上自衛隊東京音楽隊
陸上自衛隊第302保安警務中隊
タイ王国空軍軍楽隊
自衛太鼓
熊本八特太鼓 坂口3等陸曹
陸上自衛隊中部方面音楽隊 鶫陸士長
森田2空士(左)松永陸士長(中央)三宅3等海曹(右)
タイ王国空軍軍楽隊

平成29年

自衛隊体育学校陸上部

 防衛協会会報第140号(1)(29.10.1)掲載
 
世界陸上2017ロンドン  銀メダルおめでとうございます
荒井 広宙3等陸尉
 
 自衛隊体育学校陸上班 荒井 広宙(あらい ひろおき)3等陸尉が第16回世界陸上競技選手権大会(世界陸上2017ロンドン)に50㎞競歩で出場し、見事銀メダルに輝きました。

富士総合火力演習

防衛協会会報第140号(3)(29.10.1)掲載
 
2万4千人が感動  平成年29度富士総合火力演習
(陸上自衛隊東富士演習場)
 
 平成29年8月27日(日)、平成29年度富士総合火力演習の公開演習が行われた。 演習には、隊員約2,300名、戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、航空機約20機が参加し、約24,000人が来場し、展示に感嘆するとともに砲弾の発射音に驚きの声をあげていた。  
 前段演習では、陸上自衛隊の主要装備である遠距離火力、中距離火力、近距離火力、ヘリコプター火力、対空火力及び戦車火力について紹介がされるとともに、「即応機動する陸上防衛力」の主要構成装備品である「機動戦闘車」及び「水陸両用車」が本演習で初めて公開された。  
 後段演習では、統合運用による「島嶼部における攻撃への対応」として重要な三段階である「部隊配置」、「機動展開」及び「奪回」の作戦様相を取り入れた総合的な演習が行われた。
演習を視察する小野寺防衛大臣(中央)
勇姿を見せた機動戦闘車
砂塵を巻き上げ疾走する水陸両用車
演習フィナーレ(発煙弾)

年度緊急発進回数の推移

防衛協会会報第140号(4)(29.10.1)掲載
 平成29年度4月~6月の緊急発進回数は229回であり、前年度の同時期と比べて52回減少しました。
 推定を含みますが、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約44%、ロシア機約55%、その他約1%でした。
 中国機に対する緊急発進回数は101回であり、前年度の同時期と比べて98回減少しました。 ロシア機に対する緊急発進回数は125回であり、前年度の同時期と比べて47回増加しました。

米艦防護

防衛協会会報第139号(1)(29.7.1)掲載
 
海自護衛艦、初の米艦防護
 

「米艦防護」は、「武器等防護のための武器使用」という、自衛官の「平時の権限」が規定された自衛隊法第95条に、その2として加えられた任務・権限をいう。
 国有財産である装備品や弾薬を使う立場にある自衛官は、これを守る責任があり、に必要な場合「武器の使用」(警察官職務執行法7条)ができる。因みにこれは「武力の行使」(破壊・殺傷が目的の武器の使用)とは別の概念である。
 平和安全法制の議論により、この対象が一緒に訓練している「米軍その他の外国の軍隊」にまで広げられた。つまり米軍などを警護(escort)し、テロ等の犯罪行為から防護(protect)できる権限で、正しくは、「米艦などの警護」というべきであろう。
 また、「米軍等から要請」があり「防衛大臣が認めるときに限り」適用される。つまり警護を依頼した外国との関係があるため、公表されることのない任務となった。
(全国防衛協会連合会)
本年5月上旬、米艦防護の初任務についたと報道された護衛艦「いずも」(上)と「さざなみ」(下)

中学校学習指導要領の公示

防衛協会会報第139号(2)(29.7.1)掲載
 
 銃剣道が体育科目に
 
 文部科学省は平成29年度の中学校学習指導要領を公示し、中学の武道に「銃剣道」を体育科目として新たに追加した。中学校の武道は合せて九種目が示された。国体の競技種目にもなっている銃剣道は自衛隊では重要な戦技科目の一つとして錬成に励んでいる。自衛隊全国大会も毎年武道館で行われ、各駐屯地・基地では競技会も行われている。今回の体育科目追加で改めて銃剣道が注目された。
 
勝利の執念を燃やす連隊銃剣道競技会
(陸自久居駐屯地:第33普通科連隊)
鋭い眼光で相手の出方を探る櫻井1尉・33普連4中
 
 33普連(連隊長・能勢1佐)は5月19日、連隊銃剣道競技会を実施した。
 本競技会は中隊対抗方式の総当たり戦で、各中隊から29名の代表が中隊の名誉と誇りをかけ、しのぎを削った。  今年度最初の競技会に向けて各中隊は優勝の二文字を目標に掲げ、限られた時間の中、幹部・曹士が練成に励んできた。
 競技開始に先立ち実施された開会式では、昨年度優勝の第1中隊から優勝旗と顕彰板が返還され、同中隊所属の石野士長から「中隊の名誉と誇りをかけて全力を尽くして戦います」(要旨)と、力強い宣誓が行われた。
 統裁官(連隊長)からは「日頃の練成成果と闘争心を遺憾なく発揮せよ」「団結力の発揮」「安全管理の徹底」の3点が要望された。
 競技は3つの道場で開始され、第1試合から激しい熱戦が繰り広げられた。また、選手だけでなく応援団による応援も熱を帯び会場は大いに盛り上がった。
 特に第4試合、重迫中隊と3中隊の対戦は終盤まで接戦になり会場は大きな興奮に包まれた。3中隊が先行すれば重迫中隊が追いつき、また引き離せば追いつくといった展開が続いた。しかし、副将戦を前に3中隊谷村2曹の一本が決まり勝敗は決した。敗れた重迫中隊はその後も闘志を絶やすことなく副将戦、大将戦と白星を重ね意地を見せた。
 そして、最終の第5試合では第2道場において3中隊と1中隊による全勝同士という事実上の決勝戦が行われた。勝利が確定した時点で優勝が決まることから、会場はますます盛り上がり、双方の応援合戦でこの日一番の歓声が上がった。試合は終始1中隊が優位に進め、見事連覇を果たした。
 優勝した1中隊をはじめ、各中隊は寸暇を惜しんで練成を重ね、その成果を存分に発揮した。そして、競技を通して選手・応援の垣根を越えた中隊の絆を一層強固なものに昇華させることが出来た。   
(久居駐屯地)
男性隊員を相手に鋭い突きを決める女性隊員・奥山士長
一本!見事な突きが決まる瞬間

緊急発進回数の推移

防衛協会会報第139号(3)(29.7.1)掲載
 
年度緊急発進回数の推移
統合幕僚監部 報道発表資料
 
 平成28年度の緊急発進回数は1168回であり、前年度と比べて295回増加し、1958年(昭和33年)に対領空侵犯措置を開始して以来、過去最多であった。
 推定を含み、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約73%、ロシア機約26%、その他約1%であった。中国機に対する緊急発進回数は851回であり、前年度と比べて280回増加し、過去最多であった。ロシア機に対する緊急発進回数は301回であり、前年度と比べ13回の増加であった。

自衛隊行事紹介

防衛協会会報第139号(5)(29.7.1)掲載
 
 高田(新潟県)
 
 平成29年4月15日(土)高田自衛隊は、新潟県上越市の高田公園に於いて、高田観桜会の行事のひとつであるパレードを実施した。
 当日は、小雨模様であったが満開の桜の中、公園中央の道路約500mを使い、防衛部隊指揮官第2普通科連隊長二宮充史1等陸佐、災害派遣部隊指揮官第5施設群副群長太田耕輔2等陸佐指揮の下、人員153名、車両24両が見事なパレードを披露した。
 パレードの歴史は古く、高田は軍都とて栄え、明治41年11月に旧軍第13師団が高田城に入城。入城の際は、当時初めて軍隊を見る市民や小学生は旗を振り歓迎歌を高唱してこれを迎えた。今回のパレードはこれを模して行われた。また、入城を祝し在郷軍人団が二千二百本の桜を植樹したことが、現在の高田百万人観桜会に受け継がれている。

北富士(山梨県)
 

 平成29年4月23日(日)陸上自衛隊北富士駐屯地(駐屯地司令:佐藤恒昭1等陸佐)の創立57周年記念行事が開催された。当日は、天候もよく霊峰富士山も記念行事に一役買って出ているようであった。  
 記念式典では、観閲行進、高等工科学校学生によるファンシードリル、訓練展示、「ゴジラ・シグナル」音楽隊と礼砲隊のコラボが行われた。また、北富士天王太鼓の演奏、隊員によるラッパ吹奏、第1音楽隊の演奏、装備品展示、戦車・装甲車(WAPC)の体験試乗、ちびっこレンジャー、災害体験など多くの催しに、地域の方々は自衛隊を身近に感じ、懇親を深めていた。

北宇都宮(栃木県)
 

 平成29年5月28日(日)陸上自衛隊北宇都宮駐屯地(駐屯地司令:木戸口和彦1等陸佐)開設44周年記念行事が開催された。
 当日は天候に恵まれ、航空行事として、12ヘリ隊所属UHー60、航空学校宇都宮校所属UH―1、THヘリコプターによる祝賀編隊飛行、学生ドリル、自衛隊各種ヘリ飛行展示等が行われ、特にヘリコプターの飛行展示チーム「ブルーホーネット」の演技に観客は感嘆の声をあげていた。  
 地上では、各種ヘリコプター等装備品の展示、音楽演奏、高機動車試乗、CHー47ヘリコプター地上滑走試乗が行われ、多くの入場者が自衛隊との懇親を深めていた。

自衛隊紹介

防衛協会会報第138号(2)(29.4.1)掲載
 
第1空挺団 降下訓練始め
新春の空に舞う落下傘
 
 平成29年1月8日、陸上自衛隊習志野演習場で、第1空挺団の降下訓練始めが行われた。 降下訓練始めは、昭和44年習志野演習場(習武台)において、年初めに、一年の降下の安全を祈る「開傘祈願祭」として始めた部内行事を、昭和49年に一般公開したのが始まりで、第1空挺団の年頭行事「降下訓練始め」として行われている。
 今回は、航空自衛隊航空支援集団、航空自衛隊救難団、航空学校、第1ヘリコプター団及び東部方面航空隊等の支援を受け、落下傘による降下及びヘリコプターを使用した戦闘訓練を行い、日頃の訓練成果を呈示するとともに第1空挺団に対する理解と信頼を醸成するため行われた。      
 訓練展示は、第1空挺団長の兒玉恭幸陸将捕を指揮官として、降下訓練展示、ヘリコプターを使用した空中機動作戦、各種装備品・空砲等を使用した地上部隊による訓練展示が行われ成功裏に終了した。

第4航空群平成29年初訓練飛行
 
 平成29年1月10日(火)第4航空群(群司令・松本完海将補)は、新年の幕開けに際し、今年一年の飛行安全を祈願して平成29年初訓練飛行を実施した。
 海上自衛隊第4航空群は、神奈川県のほぼ中央に位置する厚木航空基地に所在し、平素は固定翼哨戒機を運用し日本海周辺の警戒監視活動などに従事している部隊である。
 初訓練飛行にあたり整然と整列した隊員に対して、第4航空群司令は「P‐1は他の部隊に先駆けて第4空群に導入されている。この新たな能力を有する機体の運用に当たっては、より高い成果が期待されており、現状で満足してはならない。我々は使命を自覚し、最適な進路を開拓し、後続の部隊に適切な航路を提供しようではないか」と年頭の訓辞を述べた。
 群司令の「かかれ」の号令とともに搭乗員達は、P‐1哨戒機3機とP‐3C哨戒機1機に乗込み、第4航空群の隊員達が見送る中、厚木航空基地を離陸し富士山の方向に飛び立った。
 ちなみに同基地からは富士山を臨むことができ、空気の澄んだ冬の時期は特に美しく、第4航空群司令部をはじめ、隷下部隊である第3航空隊、第4整備補給隊及び厚木航空基地隊のスコードロンマークの中にも描かれている。
 当日は天候にも恵まれ、P‐1の3機編隊と撮影機のP‐3Cが、澄み渡った空に映える冠雪した富士山を望みながら、相模湾上空に向かい訓練飛行し、今年一年の飛行安全を祈願した。

 第12ヘリコプター隊年初編隊飛行訓練
相馬原駐屯地飛行場地区及び群馬県榛東村、 渋川市、前橋市、高崎市などの上空を飛行
 
 平成29年1月10日、第12ヘリコプター隊(相馬原・北宇都宮)の統一編隊飛行訓練が行われた。これは年頭に行われ、観測ヘリコプター、多用途ヘリコプター、輸送ヘリコプターにより構成した飛行訓練であり、その目的は「部隊の団結強化、飛行能力の向上、航空安全意識の高揚」である。

投稿記事

 防衛協会会報第138号(3)(29.4.1)掲載
 
(弘前駐屯地投稿)
大雪像で市民の皆様に元気と感動を
<第41回弘前城雪燈籠まつり開幕>

 みちのく五大雪まつりの一つである「第41回弘前城雪燈籠まつり」が2月9日、たくさんの市民や観光客が見守る中開幕し、2月12日まで行われた。  
 弘前駐屯地(司令・松村1陸佐)は、協力隊長・第39普通科連隊・重迫撃砲中隊長・石田3佐を核心に130名の隊員が、まつりの主役となる大雪像1基と滑り台2基を担当し、製作した。  
 今回の大雪像は、藤田記念庭園内にある洋館で、平成15年に国の登録有形文化財に指定されており、実物の7割の大きさで、高さ9㍍、幅10㍍、奥行き9㍍、雪の量はトラック110台分を使用した。  協力隊は製作期間内の度重なる吹雪や、異常気象による気温上昇などの過酷な気象状況を克服し、見事完成した。  
 まつり期間中の夜間には大雪像をスクリーンにプロジェクションマッピングされ、また11日には花火が打ち上げられた。 この雪灯籠まつりは、昭和52年(1977)にスタート。雪燈籠は、長くて辛い北国の冬を楽しく演出しようと市民手作りで行われている。
[投稿:弘前駐屯地広報室]

護衛艦「おおよど」香川県へ寄港
(香川地本投稿)
艦長母校の学生等43名が見学
 
 香川地本(本部長 1等陸佐 酒瀬川友博)は、平成28年10月16日、17日の2日間、香川県防衛協会(会長 常盤百樹)の部隊研修を支援した。
 本研修は、防衛省・自衛隊の理解と認識を高めることを目的として毎年実施しているもので、今回は会員37名が参加した。
 1日目は、午後から補給艦「とわだ」で最新鋭のシステム等の説明を受けた。てつのくじら館及び大和ミュ-ジアムを見学した。
 2日目の、午前は、海自呉地方総監部を研修。続いて輸送艦「くにさき」の艦艇見学を実施した。この際、県出身隊員後藤1海曹、(小豆島出身)藤原3海曹(坂出市出身)を慰問・激励した。
 午後は、江田島の海自幹部候補生学校及び第1術科学校に移動、教育参考館、旧海軍兵学校から引き続き使用されている海自幹部候補生学校の赤レンガ庁舎を見学した。本研修により、海上自衛隊に対する理解と認識及び会員相互の関係が更に深まった。
 香川地本は、今後も香川県防衛協会との密接な連携を図り、防衛基盤の充実発展に寄与していきたい。
(香川地本)
 自衛隊香川地方協力本部(本部長酒瀬川友博1等陸佐)は、1月31日及び2月1日、護衛艦「おおよど」(艦長・佐藤吉範2等海佐)寄港に伴う諸行事を支援した。
 1日目は、艦長の母校である県立観音寺第一高等学校を訪問し、校長(高木信一氏)を表敬。懇談では、艦長からは高校在籍時の思い出や「おおよど」の特徴等について、校長からは、学校の庁舎建替え後の新校舎の概要等について会話がされ、席上、艦長から校長へ記念品が贈られた。 その後、校長の計らいで、新庁舎での授業風景、資料館の見学も実施された。
 2日目は、佐藤艦長が母校の県立観音寺第一高校の学生43名を招待し、艦内の見学及びカレーの体験喫食を実施した。艦内見学では、乗員から、艦内の装備品説明やラッパ吹奏についての説明等があった。ラッパ吹奏では、高校生のラッパ吹奏体験もあった。参加した生徒からは「艦内での仕事をもっと知りたいと思った」といった感想が聞かれた。また、体験喫食において、艦内の食堂で出された「おおよど」特製のカレーライスに、皆が「うまい」と大喜びするほか、おかわりする学生もいて、大好評だった。
 その後、高校の先輩となる佐藤艦長から、歓迎挨拶の後、海自勤務の魅力、「おおよど」の歴史等について説明があり、学生は興味を持って艦長の話に耳を傾けた。最後に、学生代表から、艦長に対し、見学等のお礼の言葉が述べられ、花束が贈呈された。 佐藤艦長は香川県観音寺市出身で、「高校生にとって、あまり海上自衛隊に馴染みがないかもしれないが、この機会にぜひ興味を持ってもらえたら・・・」と感慨深げに語っていた。  
 後日、香川地本広報班長(海上自衛官)によると、「今後とも、艦艇広報の際は、艦長の他に、県出身者の乗員がいた場合、積極的に母校の訪問や艦艇見学を計画して、海上自衛隊員の募集増加になるように、積極的に広報していきたい」との事であった。  
 なお、「おおよど」乗員は金刀比羅宮(通称:こんぴらさん)内にある掃海殉職者慰霊碑のボランティア清掃なども実施した。 (香川地本)   
 
 生活体験で学んだ事
(久居駐屯地投稿)
 
ジャパンマリンユナイテッド  宮本 涼二
 

 11月9日に私は、自衛隊の久居駐屯地で行われた生活体験に参加しました。生活体験は、3日間自衛隊に他の会社の方々と泊まり込みで様々なことを学ぶという内容でした。  
 1日目は、主に基本教練や体力錬成、自衛隊での規則などを教えていただきました。  まず、基本教練ではその場での集団行動を行いました。最初に自衛隊の方に見本を見せていただいたのですが、一つ一つの行動がとても機敏で驚きました。また、同時に自分達にもあのような動きができるのか?と不安にもなりました。
 そして2日目は、1日目の復習とロープワーク、入退室や行進での号令などを学びました。入退室も行進での号令も分かりやすく、大きな声で発声しなくてはいけなかったのでとても大変でした。  
 3日目は、今までの復習もかねて、グループ別に集団行動の大会を行いました。  そして午後からは、自衛隊の装備品の展示を見学しました。普段、見ることのできない装備品を見ることができてとても感動しました。  
 私は、自衛隊をとても怖い場所だと思っていましたが、みなさんとても優しく、ユニークな方も沢山いました。しかし、いざ訓練となると切り替えてとても機敏な動きをしていました。それを見て私も見習いたいと思いました。
 今回の生活体験で、一番印象に残ったのは心構えです。させられているのではなく、何事も自分から進んでする。という気持ちを忘れずに仕事も、私生活も頑張っていきたいと思いました。  自衛隊久居駐屯地の皆様、ありがとうございました。
[投稿:久居駐屯地広報]

自衛隊観閲式

防衛協会会報第137号(1)(29.1.1)掲載
 平成28年度自衛隊観閲式
真に「国民のための自衛隊たれ」
安倍総理訓示(右は稲田防衛大臣)
 
 平成28年10月23日陸上自衛隊朝霞訓練場に於いて「平成28年度自衛隊記念日観閲式」が行われた。  
 観閲官は安倍晋三内閣総理大臣、主催者は稲田朋美防衛大臣、実施責任者は岡部俊哉陸上幕僚長、執行者は森山尚直東部方面総監、観閲部隊指揮官は西浩德第1師団長、観閲飛行部隊指揮官は田尻祐介第1ヘリコプター団長、観閲部隊は人員約4,000名、車両約280両、航空機約50機である。  
 観閲官の安倍内閣総理大臣は「隊員諸君。私と日本国民は、常に、諸君を始め全国25万人の自衛隊と共にある。その誇りと自信を胸に、それぞれの持ち場に於いて、自衛隊の果たすべき役割を全うしてください。 常に自らの職責の重要性に思いを致し、日本と世界の平和と安定のために、益々精励されることを切に望む」と訓示をした。
観閲式(国旗掲揚)
整列中の徒歩部隊
 音楽演奏(礼砲4隊とのコラボ)

追悼式

防衛協会会報第137号(5)29.1.1掲載
 平成28年度自衛隊殉職隊員追悼式
佃 和夫会長が参列
追悼式の佃会長
 
 平成28年10月22日「平成28年度自衛隊殉職隊員追悼式」が防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で執り行われた。自衛隊殉職隊員追悼式は、任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するため、防衛大臣の主催により昭和32年から執り行われているものである。  
 顕彰者数は31柱で、顕彰者数累計は、平成28年度追悼式まで1909柱である。参列者は、安倍内閣総理大臣、現職及び歴代防衛大臣、遺族等であり、全国防衛協会連合会からは、佃和夫会長が参列した。

特集「富士学校」

 防衛協会会報第137号(6)(29.1.1)掲載
 
第83期幹部レンジャー帰還式
 
 富士学校(学校長 德田陸将)は、11月16日、第83期幹部レンジャーの帰還式を行った。  
 約3か月間に渡る過酷な訓練に挑んだ26名のレンジャー学生たちは、最も厳しいと言われる最終想定を乗り越え駐屯地に帰還。音楽隊の演奏の下、大勢の隊員たちの拍手に迎えられた後、学生長の石沢2尉(51普連)が松﨑レンジャー班長に対し声高らかに帰還報告をした。
 引き続き、家族らが見守る中、訓練実施担任官 普通科部長 末吉陸将補から一人一人にレンジャー徽章が授与され、憧れの徽章を手にした学生たちの中には任務完遂の達成感と安ど感から感極まって涙ぐむ者も見られた。  
 末吉普通科部長は訓示の中で、レンジャー徽章の中央にあるダイヤモンドは天然の鉱石の中で最も固い『石』であることについて言及した後、「国家防衛の『意志』を体現するのは最も困難な任務を期待される諸官らである。『自分の能力の向上は国の抑止力の一翼となる』という重責を深く認識して、今後も自己の修錬に努めよ。」と述べ、学生達を激励した。
 行事終了後は食堂において慰労会が開かれ、学生たちは陰から支えてくれた家族や部隊の同僚たちとの久々の再会を喜び合った。「本当にきつい毎日でしたが、子供の写真を見て3か月間頑張りました。」「この教育に参加させてくれた部隊の方々や家族に本当に感謝しています。」と笑顔で語る学生たちを、遠く北海道や九州からも駆け付けた家族らは「痩せててびっくりしましたが無事に帰って来てくれて嬉しいです。」と目を細めて見つめていた。
 今学生たちの胸元で金色に光輝くレンジャー徽章は、自らを極限まで高め困難を乗り越えたレンジャー隊員としてだけでなく、レンジャー教官として認められた証である。今後はそれぞれの部隊においてレンジャー隊員の育成を担い、陸上自衛隊の更なる強靭化に貢献していくことだろう。
 出迎えを受けるレンジャー学生たち
末吉普通科部長によるレンジャ―徽章の授与
食堂で行われた慰労会の模様

自衛隊音楽祭

防衛協会会報第137号(7)(29.1.1)掲載
 
平成28年度音楽まつり(28.11.11~13)は「音の力」というテーマで行われ、日本・米国・インドが「強き、守りの響き」を演奏した。
日本
米国
インド

平成28年

リオ・オリンピック

防衛協会会報第136号(1)(28.10.1)掲載
 
リオ五輪で銅メダルおめでとうございます
荒井 広宙 3等陸尉
長野県小布施町出身 (自衛隊体育学校)
陸上50km競歩
江原 騎士 2等陸曹
山梨県甲府市出身 (自衛隊体育学校)
水泳4×200mフリーリレー

自衛隊紹介

 防衛協会会報第136号(2)(28.10.1)掲載
 
 平成28年度富士総合火力演習
「島嶼部に対する攻撃への対応」
FIRE POWER2016 IN FUJI
27,000人が感動(8月28日・陸上自衛隊東富士演習場)
稲田朋美防衛大臣到着
120mm迫撃砲発射
対戦車ヘリコプターAH-1Sの攻撃
10式戦車の火砲
 弾閃光(夜間演習8月25日)
戦果拡張、宙に舞う発煙弾

投稿(陸自33普通科連隊)

防衛協会会報第136号(4)(28.10.1)掲載
 
 第33普通科連隊は、三重県津市(旧久居市)の久居駐屯地に所在する部隊です。 三重県は、伊勢神宮をはじめ今年G7サミットが開催された賢島などを有し、歴史と自然を肌で感じ取れる風光明媚な県です。また、津市は三重県の概ね中央に位置し、文字通り県の中枢となる県庁所在地です。
 久居駐屯地は、旧日本陸軍の駐屯地として1908年に開設され、終戦後一時的に大蔵省管理となった時期もありますがその後、自衛隊(警察予備軍)が入営し、平成20年には駐屯地開設100周年を迎える等、歴史と伝統を有する駐屯地です。
 また、同駐屯地には、旧陸軍時代「歩兵33聯隊」が駐屯しており、全国で唯一旧軍と同じ部隊番号を持つ部隊が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地となっております。
  最近の部隊の活動状況としては、平成27年9月、米国ワシントン州ヤキマ演習場において実施された米陸軍との実動訓練「ライジングサンダー2015」に参加し、広大な米国の演習場において国内では実施が困難な実弾射撃訓練や日米相互の協同連携要領等を訓練して、各種実弾射撃能力や日米共同作戦遂行能力を大きく向上させ帰国しました。
 その他、近年発生が危惧されている大規模自然災害へ対処するため、県や自治体、関係機関との連携を強化して常に備えを行っております。 このように第33普通科連隊は、国民の皆様の期待に応えられる存在であり続けるため、「真に戦える真の戦士・真の部隊」を目標に、日夜訓練に励み今後も日々精進します。
ライジングサンダー・87ATM射撃
ライジングサンダー・接敵行進
ライジングサンダー・重迫撃砲射撃

自衛隊紹介

防衛協会会報第135号(1)(28.7.1)掲載
 
 リオ五輪で戦う自衛官
自衛隊体育学校所属 リオ五輪出場予定者 階級は7月1日現在
山下敏和3等陸佐
(徳島県小松島市出身 )
ライフル射撃
成松大介2等陸尉
(熊本県熊本市出身)
ボクシング ライト級
新井広宙3等陸尉
(長野県小布施町出身)
陸上男子50km競歩
谷井孝行3等空尉
(富山県滑川市出身)
陸上男子50km競歩
森 栄太3等空尉
(静岡県浜松市出身)
ピストル射撃
髙尾宏明3等陸尉
(宮崎県日向市出身)
ウェイトリフティング
江原騎士2等陸曹
(山梨県甲府市出身)
水泳フリーリレー/400m自由形
三口智也3等陸曹
(和歌山県紀の川市出身)
近代五種競技
岩本勝平3等陸曹
(鹿児島県鹿児島市出身)
近代五種競技
↑自衛隊体育学校提供↓

自衛隊紹介

防衛協会会報第135号(3)(28.7.1)掲載
 
駒門駐屯地創立56周年記念行事
 
 平成28年4月3日(日) 駒門自衛隊協力会(細谷良則会長)・裾野市自衛隊協力会(志村宏之会長)との共催で行われた陸上自衛隊駒門駐屯地(司令:野村昌二1等陸佐)創立56周年記念行事を取材した。
 当日は雨模様であったが、記念式典、訓練展示等(アトラクションを含む。)が行われ、自衛隊とのふれあいに多くの来場は満足した様子であった。
 駒門は古くから尚武の地として名をはせ、建久3年(1192年)征夷大将軍に任じられた源の頼朝が尚武の気風を進行するため、その翌年5月、関東の将兵3万人をひきつれ、この広大な富士の裾野において大巻狩を行った話しはあまりにも有名である。
 この巻狩中、駒門一帯に宿営地がおかれ頼朝も駒を止めて指揮したと言われており、これらに関する資料や遺跡等も点在している。
 駒門駐屯地は、24万平方メートル(約8万坪)の敷地を有しており、昭和11年設立された旧陸軍演習場の廠舎が点在し、尚武の地としての面影を残し、当時の様子をうかがい知ることができる。
 昭和33年に米軍撤収後、昭和35年3月に陸上自衛隊が移駐、駒門駐屯地として発足し現在に至っている。
【駐屯地所在部隊】
(教育部隊)

 国際活動教育隊  第1機甲教育隊
(火力戦闘部隊)
 第1戦車大隊  第1高射特科大隊
(戦闘支援部隊)
 第364施設中隊
(全般・直接支援部隊)
 戦車直接支援隊  高射直接支援隊  施設直接支援中隊駒門派遣隊  駒門駐屯地業務隊
 関東補給処富士燃料出張所  第433会計隊駒門連絡班  基地システム通信中隊駒門派遣隊
 警務隊駒門連絡班  静岡地方協力本部富士地域援護センター
訓練展示
戦車体験試乗
装備品展示

(陸自第9師団)

防衛協会会報第135号(5)(28.7.1)掲載
 地域の活性化に貢献
第11回AOMORI春フェスティバル
 
 第9師団(師団長・湯浅陸将)は、5月5日、第11回AOMORI春フェスティバル(主催者・AOMORI春フェスティバル実行委員会:青森商工会議所)に協力した。  
 当該フェスティバルは、県内外から多くの観光客が訪れるゴールデンウィーク期間中に市街地の活性化を図るため、平成18年から行われている。 第9師団は第1回目から自衛隊に対する理解、親近感の醸成と信頼感の獲得を図ることを目的に協力している。
 イベントは、青森駅前からの大通りである新町通りでの第9音楽隊によるパレード(行進演奏)で始まった。
 自衛隊コーナーでは、平成28年熊本地震の災害派遣活動写真パネル、装備品展示、試着コーナー、野外演奏会等を行った。  
 自衛隊コーナーには、多くの来場者が訪れ、迷彩服姿の子供と一緒に記念撮影をしたり、熊本地震の災害派遣活動パネルを熱心に観たり、自衛隊への関心の高さを窺わせた。
 
多くの来場者が訪れた自衛隊コーナー将来は自衛官?(試着コーナー)

平成28年度防衛費

防衛協会会報第134号(1)(28.4.1)掲載
 
防衛費初の5兆円台
 
 平成28年度の防衛費は、SACO(沖縄に関する特別行動委員会)関係費などを含め、対前年度比1.5%増の5兆541億円で、初めて5兆円台となった。
 
【平成28年度予算の考え方 】
 
1 「平成26年度以降に係る防衛計画の大綱」(平成25年12月17日閣議決定)及び「中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度)」(平成25年12月17日閣議決定)に基づく防衛力整備の3年度目として、統合機動防衛力の構築に向け、引き続き防衛力整備を着実に実施。
 
2 各種事態における実効的な抑止及び対処並びにア ジア太平洋地域の安定化及びグローバルな安全保障環境の改善といった防衛力の役割にシームレスかつ機動的に対応し得るよう、統合機能の更なる充実に留意しつつ、特に、警戒監視能力、情報機能、輸送能力及び指揮統制・情報通信能力のほか、島嶼部に対する攻撃への対応、弾道ミサイル攻撃への対応、宇宙空間及びサイバー空間における対応、大規模災害等への対応並びに国際平和協力活動等への対応を重視し、防衛力を整備。
 
3 格段に厳しさを増す財政事情を勘案し、我が国の 他の諸施策との調和を図りつつ、長期契約による取組等を通じて、一層の効率化・合理化を徹底。
 
(防衛省ホームページより)
(写真左)平成24年度に着手した「あたご」型護衛艦2隻のBMD艦化改修を引き続き実施
      (写真は護衛艦「あたご」) イージス・システム搭載護衛艦の能力向上(2隻)
(写真右)高い性能、攻撃能力を持ったペトリオット PAC-3部隊の市ヶ谷における展開基盤等の整備
     第1高射隊(習志野)に市ヶ谷派遣班(仮称)を設置

弾道ミサイル等破壊措置命令下令

防衛協会会報第134号(2)(28.4.1)掲載
 
北朝鮮の弾道ミサイル発射に対応
 

 北朝鮮は1月に行った4回目の核実験に続き、2月7日に東倉里(トンチャンリ)から人工衛星と称して長距離弾道ミサイルを発射した。機体は沖縄上空を通過して飛行し機体の一部を宇宙へと投射した。
 今回の発射も安保理決議に違反する。
 国際社会の非難を無視した行動は東アジアにおける重大な脅威となっている。
 
 安全保障理事会は3月2日に北朝鮮制裁の国連決議を採択、今後の実効性ある制裁の履行が焦点となる。今回の発射はテポドン2号の改良型とみられ射程が米国本土に達する一万3千キロになると見られる。
 北朝鮮は朝鮮中央テレビを通じ「特別重大報道」で地球観測衛星「光明星4号」を高度500キロの軌道に進入させるのに完全に成功したなどと報じた。
 北朝鮮の目論見は米国との平和条約締結の交渉や来る5月に36年ぶりに開催が予定されている労働党大会に向けて国内での正恩体制への結束を強める意図等の憶測を呼んでいる。
 
 防衛省は今回の北朝鮮の発射予告を受け「弾道ミサイル等破壊措置命令」を下令し、陸海空の関係各部隊を首都圏や南西方面に展開させ北朝鮮の弾道ミサイル等の日本の領域又は周辺への落下に備えた。
 航空自衛隊はペトリオットミサイルPAC‐3の部隊を海上自衛隊はSM‐3装備の護衛艦をはじめ多くの艦艇を展開させた。
 また陸上自衛隊の部隊には防空部隊の警護のため、また万一被害が派生した場合に備え化学防護部隊等に対し万全の対応ができるよう配備を行った。
 幸い日本領域や周辺への被害はなく、部隊を撤収したが派遣された部隊は平時の訓練とは異なり緊迫した状況下での実戦配備を強いられた。
 
  「弾道ミサイル等破壊措置命令」とは、自衛隊法に規定され、防衛大臣は弾道ミサイル等の落下により人命又は財産に対する重大な被害が生じると認められる物体が我が国に飛来するおそれがあり、その落下による我が国領域における人命又は財産に対する被害を防止するため必要があると認めるときは、内閣総理大臣の承認を得て、自衛隊の部隊に対し、弾道ミサイル等を国領域又は公海の上空において破壊する措置をとるべき旨を命ずることができる。
 また防衛大臣は前項の他、内閣総理大臣の承認を得るいとまがなく弾道ミサイル等が飛来する緊急の場合においては人命又は財産に対する被害を防止するため、防衛大臣は内閣総理大臣の承認を受けた緊急対処要領に従い、あらかじめ、自衛隊の部隊に対し命令をすることができる。
 同規定は2005年に設けられ、2009年3月から2013年4月までの計4回発令されたことが公表されている。その後は公表を行わないとしている。
 また、弾道ミサイルの追跡を行ったが、実際に弾道ミサイルを破壊したことはない。北朝鮮のこうした行為は我が国の平和に対する重大な脅威となっている。
 自衛隊のこうした対応は日本の平和と安全安心に大きな役割を果たしており、国民の期待はこれまで以上に高まることは必至である。
 

平成28年降下訓練始め

防衛協会会報第134号(3)(28.4.1)掲載
 
  中谷防衛大臣訓示(抄)
習志野演習場にて
落下傘降下着地した隊員の勇姿
 本日、改めて今年の目標を8点示します。
 第1に、平和安全法制の法律の施行に向けて、各種の準備・ 検討を、慎重を期して十分に積み重ね、万一の場合に隊員が迷う事がないように、安全、確実に任務を達成出来る体制を作りあげること。
 
 第2に、陸・海・空3自衛隊の、一元的な運用の推進、この ため、様々な状況に臨機に対応出来る、より実効的な「統合機 動防衛力」これを、構築をしていかなければなりません。
 
 第3に、グレーゾーン、この事態において、政府として官邸での事態対処態勢の強化とともに、警察、海上保安庁、官邸との連絡調整、省庁間の情報の共有等を進めていくということ。
 
 第4に、昨年改定されました、日米防衛協力のための指針・ ガイドラインに従って、日米の防衛協力体制を推進していくこと。
 
 第5に、世界各国の様々なレベルで、防衛の交流・ 協力、能力構築支援、共同訓練、新設の防衛装備庁を中心とした装備技術協力を進めていくということで、各国との連携強化、 これを一層強化してまいります。
 
 第6は、自衛隊の災害での対処能力の向上、昨年、関東東北 豪雨災害では、のべ、7795名の隊員が24時間態勢で孤立 者の救助やボートによる避難支援に必死で当たってくれまし た。ヘリの展開など部隊の出動が大変迅速であった、そして、 自らの危険を顧みず人命救助にあたる隊員の姿は、テレビ、映 像等で多くの人々の心に刻まれ、地域の心強い存在として国民 から多くの賞賛と支持が得られております。 「災害は忘れた時に やってくる。」先人の残した言葉でありますが、首都直下型地震、 南海トラフ大震災、これはいつ発生するか分かりません、自衛隊の即応能力を一層向上させることが重要です。
 
 第7には、ISILなどの国際テロ対策。テロ事件の発生するリスクは高まっており、今年は伊勢志摩サミット、そして2019年にはワールドカップ・ラグビー、そして2020年東京オリンピックなど、国際的なイベントも多々あるわけであり ます。海外の邦人の安全も確保しなければなりません。防衛省・ 自衛隊も情報収集・分析体制を強化させ、警察等の関係機関と の連携を強化いたしまして、テロへの備えも十分なものにして いかなければなりません。
 
 そして、第8には、防衛技術によるイノベーションの推進です。本日も新しい装備、これを駆使して皆様方の最大限の活躍・ 活動を見せていただきました。このイノベーションの推進は、 新しいソフトとハードによって今後の防衛計画、業務の在り方、 これを怒濤のごとく変えていくわけでございます。我々の任務 は国家の防衛であります。より斬新で、柔軟で、弾力的な意志 決定が必要であり、何を残して何を変えていくのか、防衛省は その先頭に立って、このイノベーション、これをしっかりと研 究、そして実践をして決断の出来る組織にならなければなりません。
  (1月10日)

自衛隊紹介

防衛協会会報第134号(4)(28.4.1)掲載
 
リオ五輪で戦う自衛官
山下敏和1等陸尉
(徳島県小松島市出身)
ライフル射撃
リオ五輪代表内定
森 栄太2等空曹
(静岡県浜松市出身)
ピストル射撃
リオ五輪代表内定
谷井孝行2等空曹
(富山県滑川市出身)
陸上男子50km競歩
リオ五輪代表内定
三口智也3等陸曹
(和歌山県紀の川市出身)
近代五種競技
リオ五輪出場権獲得

第12ヘリコプター隊 統一編隊飛行訓練
 
 平成28年1月7日、第12ヘリコプター隊(相馬原・北宇都宮)の統一編隊飛行訓練が行われた。これは年頭に行われ、観測ヘリコプター、多用途ヘリコプター、輸送ヘリコプターにより構成した飛行訓練であり、操縦技能の向上及び航空安全を祈願するものである。
観測ヘリコプター
輸送ヘリコプター
多用途ヘリコプター

平成27年

観艦式

防衛協会会報第133号(1)(28.1.1)掲載
 
平成27年自衛隊観艦式 ~海をまもり 明日へ繋ぐ~
一心に日本の平和を続けてきた自衛隊は日本の誇り
 
 平成27年10月18日「海を守り 明日へ繋ぐ」のキャッチフレーズで自衛隊観艦式が行われた。観閲官は内閣総理大臣、主催者は防衛大臣、実施責任者は海上幕僚長、執行者は自衛艦隊司令官、支援部隊指揮官は横須賀地方総監で、招待国海軍は、アメリカ、インド、オーストラリア、韓国、フランスの5か国である。  
 観閲官の安倍内閣総理大臣は、訓示で、「海に囲まれ、海に生きる。海の安全を自らの安全とする国が日本。我々には、自由で平和に海を守る国としての責任がある。荒波を恐れず、乱気流を乗り越え、泥まみれになってもなお、ただ一心に日本の平和を守り続けてきた自衛隊員は日本の誇りである」と述べた。
初冠雪の富士山と観閲艦くらま(体験航海12日)
栄誉礼を受ける安倍内閣総理大臣
栄誉礼を行う海自隊員

「平和安全法制」成立

防衛協会会報第132号(1)(27.10.1)掲載
 
「平和安全法制」成立 【自衛隊への国民の期待高まる】

 昨年七月の「限定的な集団的自衛権の容認」に係る閣議決定及び本年四月に改正された「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の実効性を確保するため、五月から衆議院での審議が始まり、引き続き七月二十七日から参議院での審議が行われていた「平和安全法制」は九月十九日の未明にようやく可決成立した。
 限定的な集団的自衛権の行使を可能とする「存立危機事態」や我が国に重大な影響を与える「重要影響事態」への対応等に係る関連法制の改正を一括して定めた「平和安全法制整備法」とイラク派遣やテロ対応等国際社会の平和と安全に資する活動を可能とする「国際平和共同対処事態」への対応を定めた「国際平和支援法」の二法案が成立した。
 これまでの自衛隊関連法を大きく転換し再構築する画期的な法案が成立したことになる。今後の自衛隊の行動や活動に新たな根拠を与えると同時に自衛隊の任務・役割や活動の範囲が拡大される。
 一部の激しい反対行動や憲法違反等の批判が繰り返され、国民への説明度が問題となったが、審議は予定通りに行われた。今後は本法案をより実効的なものとすることが大きな課題となる。
 また、半年後の施行に向け、国民の理解を高める努力が望まれる。自衛隊に対する国民の期待と信頼はこれまで以上に高まることは必至である。

富士総合火力演習

防衛協会会報第132号(3)(27.10.1)掲載
 
平成27年度富士総合火力演習

 平成27年8月23日、陸上自衛隊国内最大の実弾射撃演習が静岡県御殿場市東富士演習場(畑岡地区)行われた。演習は、前段演習として「陸上自衛隊の主要装備品の紹介」、後段演習として「島嶼部に対する攻撃への対応」が行われ、大勢の観客が演習の迫力に圧倒されていた。
早朝の東富士演習場
オスプレイ初登場
中谷防衛大臣視察
弾薬を運ぶ隊員
戦車射撃(教育演習:夜間)

世界陸上競技選手権大会

防衛協会会報第132号(4)(27.10.1)掲載

おめでとう! 谷井2曹リオ五輪内定

 8月29日、中国・北京で行われた第15回世界陸上競技選手権大会男子50km競歩に体育学校(朝霞)から3名の選手が出場、谷井孝行2等空曹が3時間42分55秒で銅メダルを獲得(日本人初)、荒井広宙2等陸曹が3時間43分44秒で4位入賞の成績を収めた。
 今大会8位入賞の日本人最高位がリオデジャネイロオリンピック代表に内定することから、谷井2曹が代表内定を決めた。

平和安全法制」国会審議入り

防衛協会会報第131号(27.7.1)掲載
 
「平和安全法制」国会審議入り 【集団的自衛権行使が焦点】

 政府は昨年七月「安全保障法整備について」の閣議決定で集団的自衛権行使を容認する決定を行い、本年四月には安倍総理訪米を機に「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を改正した。
 今国会では集団的自衛権の行使を可能とする「平和安全法制」が提出され、審議が開始された。
 安全保障環境が大きく変わる中、これまでの日本の安全保障法制にはいくつもの切れ目が存在しており、本法制はあらゆる事態にシームレスに対応して我が国の国家と国民を守る防衛体制を構築するための法整備である。
 法案は「平和安全法制整備法」と「国際平和支援法」の二本立てで構成され、整備法はこれまでの自衛隊法、国際平和協力法、周辺事態安全確保法の他、十個の法案を一括して改正する内容で、「武力行使の新三要件」等が論点となる。
 本法制は重要法案であり、今国会は会期が大幅に延長されて審議が行われる。戦後七十年間の安全保障政策の大きな転換を迎える法整備であり、自衛隊の行動や活動に新たな根拠を与える法案で成立が期待される。

防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式

防衛協会会報第129号(1)(27.1.1)掲載
 
防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式
訓示する安倍内閣総理大臣
F-35モックアップ機
 平成26年10月26日、航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で、「防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式」が行われた。主催者は防衛大臣、実施責任者は航空幕僚長、執行者は航空総隊司令官である。  
 規模は、人員約740名(観閲地上部隊)、車両約25両、航空機約80機である。  地上展示としては、自衛隊機約20機、自衛隊以外に米海兵隊のMV-22オスプレイ1機及びF-35モックアップ機(模型)である。  音楽演奏の後、航空観閲式が開始され、観閲飛行等が行われた。  
 安倍内閣総理大臣は、「真に国民の自衛隊」たれと述べるとともに「60年間に及ぶ、諸君と諸君の先輩たちの弛まぬ努力に自衛隊の最高指揮官として深甚なる敬意を表します」と訓示した。

航空観閲式スナップ

自衛隊殉職隊員追悼式

防衛協会会報129号(2)(27.1.1)掲載
自衛隊殉職隊員追悼式
佃 和夫会長が参列
 平成26年10月25日「平成26年度自衛隊殉職隊員追悼式」が防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で執り行われた。
 自衛隊殉職隊員追悼式は、任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するため、防衛大臣の主催により昭和32年から執り行われているものである。  
 顕彰者数は11柱で、顕彰者数累計は、平成26年度追悼式まで1851柱である。
 参列者は、安倍内閣総理大臣、現職及び歴代防衛大臣、遺族等であり、全国防衛協会連合会からは、佃和夫会長が参列した。

エア・フェスタ浜松・入間航空祭

防衛協会会報第129号(4)(27.1.1)掲載

エア・フェスタ浜松
平成26年9月28日航空自衛隊浜松基地で「エア・フェスタ浜松2014」が開催され、約10万4000人が歓喜の声を上げた。
 
エア・フェスタ浜松のスナップ

入間航空祭
 平成26年11月3日航空自衛隊入間基地で、第46回入間航空祭が開催され、約29万人の来場者でにぎわい、展示飛行に喝采を送った。
 
入間航空祭のスナップ

平成26年

平成26年度富士総合火力演習

防衛協会会報第128号(2)(26.10.1)掲載

平成26年度富士総合火力演習

 8月21日「平成26年度富士総合火力演習」を取材した。  昼間は学校予行で、一般入場者を含め約二万五千人が来場、戦車砲の大きな音に驚きの声を上げた。
 夜間は学生の教育が主眼で、暗視装置を使用した射撃、各種照明弾を使用した射撃及び夜間の防御戦闘要領の演習が行われ約四千人が感嘆の声を上げた。
10式戦車の勇姿
夜間射撃(弾閃光)

自衛隊関連記事

防衛協会会報第127号(26.7.1)掲載

中国軍戦闘機、自衛隊機へ接近
中国軍機による自衛隊機への接近について

 6月11日(水)午前11時頃から12時頃にかけて、東シナ海の公海上空において、航空自衛隊のYSー11EB及び海上自衛隊のOPー3Cが、中国軍の戦闘機Su―27×2機による異常な接近を受けるという事案が発生した。 なお、領空侵犯は発生しておらず、自衛隊機及び隊員への被害はない。
中国軍の戦闘機Su-27(本文及び写真については防衛省ホームページより)

空自静浜基地航空祭
平成26年5月25日(日)

 航空自衛隊創設60周年記念静浜基地(静岡県焼津市)航空祭2014を取材した。  来場者は3万2千人であり、飛行展示は、静浜基地所属のT-7(11機)を始めとする8機種、21機、地上展示は、陸、海、空のヘリコプターなど10機種及び人気のT-7jr6台であった。 静浜基地司令は、「これからも日本の平和と安全に寄与できるよう、全力で任務に邁進してまいります。」と表明している。
救難展示
ヘリと記念撮影

空自事務官等退職者合同送別会

防衛協会会報第126号(26.4.1)掲載
 
平成25年度航空自衛隊関東地区事務官等合同送別会
 
 平成26年3月19日、グランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)で空自関東地区事務官等合同送別会が開催された。
 今年度の事務官等の定年退職者は、航空自衛隊全体で74名、関東地区で35名、沖縄返還、札幌冬季オリンピック、ソ連のミグ25戦闘機の函館空港強行着陸などがあった昭和40年代後半から50年代前半に、当時の防衛庁・自衛隊に入隊した方々である。
 関東地区事務官等合同送別会は、昭和42年から実施されており、今回は46回目の開催で、航空自衛隊事務官等の伝統ある主要行事となっている。  
 合同送別会には、齊藤航空幕僚長を始めとして、300名を超える人が参加し、 各々退職者の永年の苦労をねぎらっていた。

陸自冬戦競ソチ五輪代表等決定

防衛協会会報第125号(1)(26.1.1)掲載

(2月にロシアのソチで開催)
選手のオリンピックに向けた抱負

クロスカントリースキー(1月20日決定)   バイアスロン(男子:1名・女子:4名 決定)
クロスカントリー
バイアスロン
バイアスロン
吉田圭伸 3等陸尉
(北海道音威子府村出身)
井佐英徳 2等陸尉
(新潟県小千谷市出身)
小林美貴 2等陸曹
(新潟県十日町市出身)
☆オリンピックは、出場するのみでなく、戦うオリンピックにしたいと思っています。入賞を目標に、自分の持っている力を信じ、しっかりと出し切りたいと思っています。(吉田3尉)
☆今の力を出し切り、ソチに向かいたい。(井佐2尉)
☆今まで努力してきたことをすべての力を発揮できるように頑張ります。(小林2曹)
バイアスロン
バイアスロン
バイアスロン
鈴木芙由子 3等陸曹
(秋田県北秋田市出身)
鈴木李奈 陸士長
(北海道美幌町出身)
中島由貴 陸士長
(新潟県十日町市出身)
☆確実に今の自分以上の自分でオリンピックに臨むため、一日一日成長できるような過ごし方をする。(鈴木3曹)
☆オリンピックという舞台で自分のベストを尽くし、平常心で向かっていきたいです。(鈴木士長)
☆スキーと射撃すべてに対して、自分らしいパフォーマンスをしたいです。(中嶋士長)

中央追悼式

防衛協会会報第125号(2)(26.1.1)掲載

平成25年度自衛隊殉職隊員追悼式
追悼式の佃会長
 
 平成25年10月26日「平成25年度自衛隊殉職隊員追悼式」が防衛省講堂で執り行われた。  
 自衛隊殉職隊員追悼式は、任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するために防衛大臣の主催により、昭和32年から執り行われているものである。  
 顕彰者数は、9柱(防衛医科大学校1柱、陸自5柱、海自3柱)である。  
 顕彰者数累計は、警察予備隊以降、平成25年度追悼式まで、1,840柱(陸自1010柱、海自402柱、空自403柱、その他25柱)である。  
 参列者は、安倍内閣総理大臣、現職及び歴代防衛大臣、遺族等であり、全国防衛協会連合会からは、佃和夫会長が参列した。

東京都追悼式

防衛協会会報第125号(3)(26.1.1)
 
平成25年度東京都殉職隊員追悼式
渡邊理事長追悼の辞
 
 平成25年11月8日陸上自衛隊練馬駐屯地体育館において、殉職隊員の冥福を祈る平成25年度東京都殉職隊員追悼式(参列者約420名)が行われた。  
 執行者は、第1師団長反怖謙一陸将で、主催は、自衛隊東京都遺族会である。  
 追悼式は「開式の辞、拝礼・黙祷、追悼の辞、献花、追悼電文奉読、ご遺族代表挨拶、拝礼、弔銃、閉式の辞」の順で行われた。 
 東京都防衛協会は、本部から渡邊元旦理事長及び松本謙一事務局長が参列し、あきる野市秋川地区、あきる野市五日市、板橋区、江戸川区、青梅市、国立市、杉並区、世田谷区、立川市、千代田・中央、豊島区、西東京市、練馬区、八王子市、東村山市、日野市、日の出町、福生市、瑞穂町の各防衛協会会長等が参列した。
 また、渡邊理事長が東京都防衛協会を代表し、92柱(陸44柱、海21柱、空27柱)の御霊に謹んで追悼の辞を捧げた。

自衛隊東京地本

防衛協会会報第125号(4)掲載(26.1.1)

自衛隊東京地方協力本部創立57周年記念行事開催
記念式典の高田本部長
 
 自衛隊東京地方協力本部(本部長高田克樹陸將補)は、平成25年11月23日創立57周年記念行事を防衛省本省庁舎で執り行った。  
 記念行事は、感謝状贈呈式、記念式典、記念演奏会、記念祝賀会の順で行われた。
 記念演奏会は、海上自衛隊東京音楽隊が演奏を行いヴォーカリストの三宅由佳莉3等海曹の美しい声が防衛省講堂に響きわたるなど、参加者は演奏会を楽しんでいた。
 高田本部長は「これまで以上に都民の皆様及び関係者各位との絆を深め努力精進することを改めて決意している」と表明した。

平成25年

冬季戦技教育隊

防衛協会会報第124号(25.10.1)掲載
 
ソチオリンピック代表を目指す自衛官
陸上自衛隊冬季戦技教育隊

 来年2月ロシアのソチで開催予定の第22回冬季オリンピック(ソチオリンピック)の代表を目指して厳しい訓練をしている自衛官がいる。  
 彼等は、北海道札幌市にある冬季戦技教育隊(通称:冬戦教)の自衛官である。 冬戦教は、陸上自衛隊で唯一、オリンピックでのメダル獲得を目指し、日々鍛錬を行う冬季訓練専門の部隊で、冬戦教隊長の平田雄嗣1等陸佐は、「冬季戦技教育隊一同、ソチオリンピックでの目標達成に向けて一丸となり、邁進していきますので、皆様の熱い声援、ご協力をよろしくお願いします。」と熱く抱負を述べている。  
 今回、ソチオリンピック代表を目指す自衛官の言葉を取材したので、頑張れの気持ちを込めて紹介する。 皆様の日常生活の糧ともなる言葉もあることと思う。
 なお、「Ⅰ」は「オリンピック参加に伴う抱負」、「Ⅱ」は「選手にとって支援の大切さ」、「Ⅲ」は「気持ちの安定、気持ちがぶれないようにする心掛け」、「Ⅳ」は「食生活の配慮」の質問に対する回答です。

吉田圭伸 3等陸尉
(北海道音威子府村出身) (クロスカントリースキー)
Ⅰ 日々のトレーニングは、 オリンピックに出場し、活躍をするために行っています。クロスカントリーは注目度、期待度が高いと言える競技ではないのかもしれませんが、オリンピックで成績を残し、注目される競技にしたいと思っています。クロスカントリーの魅力をオリンピックの場で伝えたいと思います。
Ⅱ 様々な方からの支援、協力があってこそ競技をすることができています。一人ではどうしようもできないことはたくさんあります。支援や協力があれば、より一層頑張ることもできます。支援は欠かせないものです。
Ⅲ 目標を高く持ち、いかなるときもその目標を忘れないということです。目標をもち、強い気持ちで取り組めばつらい練習に励むこともできます。困難にも立ち向かうことができます。目標こそが自分自身のモチベーションを高めてくれ、さらに原動力になります。
Ⅳ 練習量に見合った食事をとるようにしています。また、時期に応じても量を調整しています。練習が激しい時期には、意識的にたくさん食事をとるようにし、休憩を必要とする時期には、食べ過ぎて太らないように減らすなどの調整をしています。シーズン中も間食をしすぎないことを意識しています。

井佐英徳 2等陸尉
(新潟県小千谷市出身) (バイアスロン)
Ⅰ 前回のバンクーバーオリピックではシーズン中の好調を維持できず、本番では過去オリンピック参加の中で一番悪い成績を出してしまい、期待していた方々へ申し訳ない気持ちだった。今回は、その悔しさを晴らすため、そして今までの経験を全て出して入賞を狙いたい。
Ⅱ 支援が大きな力になると思います。どんな競技でも選手一人で頑張っているのではなく支援・協力してくれる方々がいて頑張れると思います。
Ⅲ 自分に自信を持つために、普段のトレーニングから走力、フォームの確認をし、世界のレベルに近づけるために修正しています。射撃においても外した弾痕の原因と次に外さないための修正をし、自分のパフォーマンスの自信にしています。
Ⅳ 疲労を溜め込まないようにトレーニング後すぐに炭水化物・プロテイン摂取するとともに、栄養素は普段の食事からバランスよく体内に吸収させるようにしています。
永井順二 2等陸曹
(北海道名寄市出身) (バイアスロン)
Ⅰ 私は、ワールドカップや世界大会で活躍したいと、この競技を始めた。競技者にとってオリンピックは、最高の舞台であり、目標でもある。メダル獲得が大きな目標で、そのためには、参加枠1という枠を獲得しなければならない。前回大会は同条件であと一歩というところで出場することができなかったので、今回にかける想いは強い。
Ⅱ 私達の競技においては、支援はなくてはならないものであり、大きな力となる。 支援無しでは競技をすることすらできない。世界大会の会場は、ヨーロッパであり、遠征が必要であること。銃やスキー等、多くの用具を必要とする競技であること。監督、コーチ、ワックス、トレーナー、多くのスタッフを必要とし、多くの関係者の支えがあって成り立っている競技であること。応援がなければ続けられない過酷な競技であること。
Ⅲ 目標、目的を見失わない こと。そのためにも競技や生活面においても問題等あれば早期に解決するようにしている。その際、精神面でポジティブに思考することで気持ちの安定を図っている。
Ⅳ 食事については、常日頃から細心の注意を払っている。栄養に関する知識を身につけて、必要なものを最適な量、最適なタイミングで摂取するよう心掛けている。また、不必要なものを避け、ドーピングなどの禁止薬物も不注意で摂取しないようにしている。

立崎幹人 2等陸曹
(秋田県十和田町出身) (バイアスロン)
Ⅰ 「日本」を世界にアピー ルできるように、また、日本でもバイアスロンが広まるように好成績を収めたい。
Ⅱ 多くの方に応援されているのだと、大きな後押しになると思います。
Ⅲ 常に何のためにやってい るのかを考え、最初に思い描いた良いイメージを忘れない。
Ⅳ 食べ物については、今食べているものには、どのような栄養が含まれているのか、自分である程度わかるように努力している。不足しているものは、積極的に自分で摂るようにしている。

猪股和弥 3等陸曹
(青森県黒石市出身)(バイアスロン)
Ⅰ チャンスを自分のものにして、最大限の能力を発揮する。
Ⅱ 組織、部隊、上司、同僚など多くの人達の支えによって集中し、頑張ることができている。たくさんの支援が結果を残すために必要なものであり、大きな力になっている。
Ⅲ 大会だからと特別なことをしない。練習時から大会と同じ考え方をしたり、しっかり集中して取り組む。(特に射撃トレーニング時)
Ⅳ 練習の量、質の強度が上がってくると体重が極端に減ってしまうので注意して栄養のあるものをしっかり食べるようにしている。間食を取り入れ1日5~7食を食べ、体が疲れにくくするように心掛けている。
小林美貴 2等陸曹
(新潟県十日町市出身)(バイアスロン)
Ⅰ 今までのスキー人生の経験を最大限に活かして、上位目指して挑戦する強い思いを持って行きたいと思い ます。
Ⅱ 大きな力となると思います。自分自身の力だけでは、 限界があります。指導、サポート、応援など沢山の支援のおかげでトレーニング に励めていると思います。
Ⅲ 勝ちたいという強い思いや目標、支えてくださっている周りの沢山の人のことを思い出すようにしていま す。また、この競技が好きだという気持ち、原動力を大切にしています。
Ⅳ バランス良く摂取するよ うにしています。食事によって、トレーニング効果も大きく変わってくると思うので、体調、体の状態を考えつつ食べています。
田中友理恵 2等陸曹
(新潟県南魚沼市出身)(バイアスロン)
Ⅰ 国の代表、自衛隊の代表等ということを自覚し、自分の可能性を信じて練習を 行い、本番でも自信を持っ て臨めるようにしたい。
Ⅱ 大きな力となると思います。応援してもらっている人がいることは、大きな力になる。
Ⅲ 日々の練習で自信をつけること。(練習の成果を実感しながら、次の課題に取り組む)目標を明確にして、目標に向かって取り組む。オンとオフの切り替えをうまく行う。
Ⅳ 3食バランスよく食べるようにしている。野菜不足にならないようにする。
鈴木芙由子 3等陸曹
(新潟県北秋田市出身)(バイアスロン)
Ⅰ 応援してくださっている 方々への恩返し、そして私達の仕事、存在する意味でもある、自衛隊のアピールができるくらい目立つ成績をだす。自分の中では、今までの大会結果も踏まえ、ワールドカップで必ず10位以内。オリンピックでも10位以内に入れるよう、そして表彰台が目標。
Ⅱ 支援の力はとても大きい。 自分のために頑張る、と思うと、くじけそうになった時、諦めてしまう時がある かもしれないが、応援して くださっている方々を思う と諦めるどころか、背中を 押して、力を与えてもらえ るから。
Ⅲ くじけそうになる時は沢山あるが、この辛い練習、 辛い気持ちの時期全てが、 勝ち、様々な喜びを得るた めのものだ。必要なのだ!と考える。
Ⅳ バランスを考える。よく食べ、よく練習をすることが強くなることに必要と考え、食べるようにしている。
御処野光沙 陸士長
(新潟県北秋田市出身)(バイアスロン)
Ⅰ 自分の目標を達成するものもありますが、今まで私 を支えていただいた人達へ の感謝の思いを結果として伝えたいです。また、オリンピックを最終目標とせず、これからの通過点となるように、オリンピックに参加したいと思います。
Ⅱ 支援は大きな力になると思います。なぜなら、沢山の方々が私たちのために力を貸してくれると思うと、自分のためだけでなく、その方々たちのためにも頑張ろうと思えるからです。
Ⅲ 短期・長期で書いた目標を見て振り返ったり、目標としている大会の映像を見たりしています。
Ⅳ 食生活は、バランスを1番大切にしています。そのために栄養ガイドブックなどを読んだり勉強するようにしています。
鈴木李奈 陸士長
(北海道美幌町出身)(バイアスロン)
Ⅰ オリンピックに出場した際には、その舞台に臆することなく、自分のベストを尽くし、それがチームのためにもなってほしい。挑戦する楽しさを忘れず、レースで戦いたい。
Ⅱ サポート態勢が整っていることで、成績に繋がると思う。逆に自分だけの力では、トップになるというこ とが難しいと思う。
Ⅲ 人の言葉に左右されない。 信頼する人の話は聞くが自分の考えをしっかり持つようにする。
Ⅳ トレーニングに応じた量であったり、必要な栄養素を摂るように心掛けている。自分で調整できる週末の食事内容を見直すこと。
中島由貴 陸士長
(新潟県十日町市出身)(バイアスロン)
Ⅰ 20位以内が目標です。初めてのオリンピックなので、まずは選考会を確実に突破し、目標を達成させたいと思います。大舞台を思いっきり楽しんでから自分らしいレースがしたいです。
Ⅱ 支援は大変大きな力となると思います。一人では決してできないし、成り立たないので、いろんな方々の支援というのは、本当に私達、選手にとっては、とても大きな力になります。
Ⅲ 今までの練習日誌を見たり、思い出したりして、「これだけやってきたんだから大丈夫」と言い聞かせて自 信に変えます。それから、 自分の好きなことなどをして切り換えます。 
Ⅳ そこまでシビアになっている訳ではありませんが、食べすぎず、片寄りすぎずを1番に考えています。あと、筋トレ(ウェイトトレーニング)をした日やスピードトレーニングをした日は、それに合わせ摂取しなければいけないものを重視して食べるようにしています。

自衛隊観艦式

防衛協会会報第121号(1)(25.1.1)掲載

自衛隊があることの誇らしさを胸に刻んで
シルクハットを胸に当て答礼する野田首相と森本防衛相
観艦式に参加の艦艇
 平成24年度自衛隊観艦式が10月14日神奈川県の相模湾沖で開催された。  
 これは海上自衛隊創設60周年を記念したもので、野田佳彦総理大臣を観閲官に、森本敏防衛大臣を主催者として行われたものである。
 「守る この海・夢・未来」をキャッチフレーズに行われた観艦式には艦艇36隻、航空機23機、隊員8000人が参加した。  
 森本大臣長、島副大臣、大野政務官、金澤事務次官、岩﨑統合・君塚陸上・河野海上・片岡航空各幕僚長ら防衛省幹部が乗艦する護衛艦「くらま」に、野田首相がSH60K哨戒ヘリで着艦し、執行者の松下自衛艦隊司令官から概要説明を受けた後、正午に式が開始された。
 受閲艦艇部隊は、池田護衛艦隊司令官が座乗する旗艦「あきづき」を先頭に護衛艦、潜水艦、掃海艦艇、輸送艦、ミサイル艇などが単縦陣で接近した。舷側に乗員がずらりと並ぶ登舷礼で敬意を表す艦隊に、野田首相は手にしたシルクハットを胸に当て答礼した。  
 最後に10年振りに参加した米国、オーストラリア、シンガポールの艦艇が祝賀航行を行った。  
 続いて受閲航空部隊として、指揮官機のUP3C多用途機を先頭に海自の哨戒機、救難ヘリ、掃海・輸送ヘリ次々と上空を航行した。  
 その後受閲部隊は一斉回頭して訓練展示の陣形に遷り、5インチ砲の祝砲発射、護衛艦の戦術運動、潜水艦の急速浮上、艦載ヘリの発艦補給艦による洋上補給、エアクッション艦・ミサイル艇の展示や、P3Cによる対潜爆弾やIRフレアーの投下及び国産のUS1・US2救難飛行艇の展示が行われた。
 訓練終了後、野田首相は「この国に自衛隊があることの誇らしさを心に刻んでいる」と延べ、「部隊の力を磨き上げよ、果敢に行動する勇気を持て、信頼の絆を広げよ」との3点を要望した。  
 なお観艦式には事前訓練も含め約4万人が乗艦した。また海上保安庁からも巡視船が参加予定だったが、沖縄・尖閣諸島の警備などの任務から参加できなかった。

自衛隊殉職隊員追悼式

防衛協会会報第121号(2)(25.1.1)掲載

遺志を受け継ぎ、任務達成に全力で臨む
野田総理も参列し厳かに追悼式
 
 10月13日、平成24年度自衛隊殉職隊員追悼式が行われ、佃和夫会長が参加した。  
 同追悼式は、任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するために、防衛大臣の主催により、昭和32年から実施しているものである。
 9柱の殉職隊員(陸自3柱、海自3柱、空自2柱、機関1柱)で、累計は(警察予備隊以降、平成24年度追悼式まで)1831柱(陸自1005柱、海自399柱、空自403柱、その他24柱)である。  
 防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で行われた追悼式に出席した野田佳彦首相は「尊い犠牲を無にすることなく、その遺志を受け継ぎ、我が国の平和と独立を守る任務を全力で果たし続ける」と弔辞を述べ、森本敏防衛相は「幾多の方々が旺盛な責任感の下、身の危険を顧みず任務の完遂に努め、志半ばにして、その職に殉じられた事実を、決して我々は忘れることがあってはなりません。御霊の遺志を受け継ぎ、自衛隊の任務達成に全力で臨む」ことを誓い、追悼の言葉を述べた。  
 式には、遺族の他、歴代防衛大臣等、防衛省・自衛隊高級幹部ほか協力団体役員ら合計約340名が参加し、献花台に白菊を手向けて殉職隊員の冥福を祈った。

千鳥ヶ淵秋季慰霊祭

防衛協会会報第121号(3)(25.1.1)掲載

千鳥ヶ淵で秋季慰霊祭
玉串を捧げる岩崎統合幕僚長と君島陸上幕僚長

 10月18日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、秋季慰霊祭が行われた。  
 これは(公財)千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の主催により毎年行われているもので、今年は皇族は高円宮妃殿下が参列された。部隊は陸から第1普通科連隊、陸上自衛隊中央音楽隊、海から厚木・下総・館山各基地の部隊、海上自衛隊東京音楽隊 空から府中基地の部隊、航空中央音楽隊が参列した。  
 同墓苑には大東亜戦争における戦没者を本土周辺、満州、中国、フィリピン、東南アジア、太平洋・ソ連に分け、35万6千6百32柱の遺骨が安置されている。  
 また同墓苑は通年一般の拝礼が行われる他、例年5月には厚生労働省主催の拝礼式が行われ、一年を通じて各種団体の慰霊行事が行われる。施設自体は特定宗派の宗教性を帯びないため、環境大臣の許可を得て仏教・神道・キリスト教等の各種団体が行事を行っている。

平成24年

自衛隊体育学校

防衛協会会報第120号(1)(24.10.1)掲載
 
オリンピック閉幕 自衛官選手大活躍
米満3尉 金メダル
小原1尉 金メダル
湯元2尉 銅メダル
清水3尉 銅メダル
 7月27日から8月12日まで開催されたロンドンオリンピックは、自衛官選手が金メダル2個、銅メダル2個を獲得したほか、水泳でも入賞するなど大活躍をした。
○レスリングフリースタイル66㎏級、米満達弘3尉は決勝でインドのスシ・クマールを破り金メダルを獲得した。特に2ピリオドでの相手を高々と持ち上げマットに叩きつける豪快な勝利は自衛官選手の面目躍如たるものがあった。
○レスリング女子48㎏級、小原日登美1尉は51㎏級の世界王者であったが、オリンピックにこのクラスの競技がないため48㎏級に変更、初出場ながら見事金メダルを獲得した。(会報前号に関連記事)
○レスリングフリースタイル55㎏級、湯元進一2尉は3位決定戦でブルガリアのR・ベリコフを破り銅メダルを獲得した。惜しくも同じく60㎏級に出場した双子の兄との兄弟揃ってのメダル獲得はならなかった。
○ボクシングバンタム級、清水聡3尉は1・2回戦とも逆転で勝利したが、準決勝は地元イギリスの選手に完全アウェー状態で敗れ、ボクシングは3位決定戦がないため銅メダルを獲得した。なおボクシングにおいてメダルを獲得したのはメキシコオリンピック以来、44年ぶり。
○水泳200㍍個人メドレー、高桑健2尉は最後の自由形で追い上げ、ドイツ、イギリスの2選手を抜いて6位入賞した。
○ボクシングフライ級、須佐勝明2尉は1回戦敗退。
○ボクシングウエルター級、鈴木康弘3尉は2回戦敗退。
○レスリンググレコローマン66㎏級、藤村義2曹は2回戦敗退、13位。
○ライフル射撃、谷島緑2曹はライフル50㍍伏射、エアーライ10㍍、ライフル50㍍3姿勢いずれも予選敗退。 ○競歩50㎞、山﨑勇喜2曹は18㎞付近で3回目の警告を受け、まさかの失格。
○近代五種、富井慎一3曹は日本人初の入賞叶わず敗退、22位。
○近代五種、山中詩乃士長は射撃とランのコンバインドで8位となるも敗退。
○なおこの他、小西ゆかり予備2曹(飛鳥交通)がエアピストルに)出場したが、31位で予選敗退した。
 
オリンピック参加自衛官
前列左から湯元2尉、小原1尉、米満3尉、清水3尉。
後列左から鈴木3尉、藤村2曹、谷島2曹、山中士長、須佐3尉、高桑3尉、富井3曹、山﨑2曹
写真提供:自衛隊体育学校

富士総合火力演習

衛協会会報第120号(2)(24.10.1)掲載
 
島嶼に侵攻する敵を撃破
一斉に発煙筒を放った戦車

 陸上自衛隊の実弾射撃訓練「富士総合火力演習」が8月26日東富士演習場で一般公開された。
 火力戦闘の様相を認識させる目的で昭和36年から始まった本演習は、今回で54回目となる。
 防衛大臣をはじめ政務官や、統合・陸・海・空幕僚長、、防大校長ら防衛省幹部、国会議員、更には17カ国の外国武官らと一般公募の来場者など合わせて約3万1千人が参加した。
 23日から行われた予行も含めた本演習は、富士学校長井上武陸将を担任官として富士教導団長市野保己陸将補を演習部隊長とし、人員約2400人、戦車や装甲車約80両、各種火砲約80門、航空機約30機の陸自の主要装備に加え、海自のP3C哨戒機と空自のF2戦闘機が参加した。  
 敵部隊の島嶼部侵攻に対し、陸海空の3自衛隊を統合運用するシナリオで行われた本演習は、奇しくも8月15日香港の活動家らが尖閣諸島への不法上陸した直後にあたり、防衛協会から参加した約1400名もそのリアリティある迫力に酔い痴れた。
 島嶼部侵攻の対処には、陸海空3自衛隊の一体運用が不可欠であり、海上自衛隊のP3Cが敵部隊の潜水艦・艦艇の動静を探り、航空自衛隊のF2戦闘機が対艦ミサイルで爆撃する。上陸を許した一部の敵部隊に対し陸上自衛隊の部隊が偵察から火砲射撃、突撃、敵部隊の制圧までの一連の作戦行動を披露した。  
 特に今年は、10式戦車の実弾射撃が初めて公開された。10式戦車は機動性、火力、防護力に優れ、高度なネットワークシステムが特徴であり、世界最高水準を誇る戦車である。 また、GPSを利用したヘリコプター型の無人偵察機(FFRS)も初めて公開された。

自衛隊体育学校

防衛協会会報第119号(1)(24.7.1)掲載

13人の戦士、イザロンドンへ!
 
 今月27日に開会式が予定されている第30回オリンピック競技会(2012/ロンドン)に、自衛隊体育学校から12名、埼玉地方協力本部から1名、計13名の自衛官が代表として出場、それぞれメダルまた入賞が期待されている。 
 今年のワールドカップ決勝戦でロシア選手にフォール勝ちする小原選手。同選手は、かって51㎏級で6度世界一に輝いたが、オリンピックにこの階級がないため引退。48㎏級の妹の引退に伴い、この階級でオリンピックを目指すべくカムバック。昨年・一昨年と世界選手権を連覇した。

陸上自衛隊中央即応集団

防衛協会会報第119号(2)(24.7.1)掲載

国の魁たるの気概を堅持し鍛錬努力する
 

 中央即応集団は平成19年3月28日に東京都練馬区に所在する朝霞駐屯地で発足し、今年で5周年を迎えた。
 創隊当初は第1空挺団、特殊作戦群、第1ヘリコプター団及び国際活動教育隊並びに司令部及び司令部付隊から編成されていたが、1年後には中央即応連隊、中央特殊武器防護隊及び対特殊武器衛生隊も新編された。  
 この間、国内においては12件の災害派遣を実施し、特に東日本大震災による原子力災害派遣では放水活動や除染所の運営、緊急住民避難支援等の活動を行った。国際活動においては、国連ネパール政治ミッションへの要員派遣を皮切りに、本年1月に部隊派遣した国連南スーダンミッションをはじめとする現在遂行中の任務を含め、13カ国に延べ約3000名の部隊及び要員を派遣した。  
 本年度末には、中央即応集団司令部及び司令部付隊は神奈川県の座間に移駐し、日米協力関係の更なる強化のため新たな役割を担うこととなる。  
 第5代目となる中央即応集団司令官山本洋陸将は、5周年にあたり、貢献のあった部外者8名に感謝状を贈呈するとともに、「引き続き、集団として現任務を遂行しつつ国の魁たるの気概を堅持し、国民及び国際社会の期待に十分応えるべく鍛錬努力する」と決意を語った。
山本中央即応集団司令官

航空観閲式

防衛協会会報第117号(1)(24.1.1)掲載
 
野田総理の訓示
自衛隊はこの国の誇り
野田総理に対す栄誉礼と各自衛隊指揮官旗

 航空観閲式が10月14日、航空自衛隊百里基地において執行された。  
 自衛隊記念日行事の儀式として、野田佳彦内閣総理大臣を観閲官、一川保夫防衛大臣を主催者、岩﨑茂航空幕僚長を実施責任者、片岡晴彦航空総隊司令官を執行者とし、人員約800名、車両約20両、航空機約70機の規模で実施された。  
 実施の目的は、内閣総理大臣(観閲官)の観閲を受けることにより、隊員の使命の自覚及び士気の高揚を図るとともに、航空防衛力の主力を展示し、自衛隊に対する国民の理解と信頼を深めるというもので、陸上自衛隊及び海上自衛隊の協力の下、航空自衛隊の総力を挙げて実施するものであり、世界各国に例を見ない我が国独自の式典である。
 式典で野田総理は「自衛隊はこの国の誇りであり、この日本を、国民を守るために、さらなる精励を期待する」と訓示した。  
 なお航空観閲式は、平成8年から陸上自衛隊による観閲式及び海上自衛隊による観艦式とローテーションを組んで3年おきに執り行われ今回で第6回を迎えるが、場所は、第1回からすべて航空自衛隊百里基地及び同周辺空域で実施されている。

中央追悼式

防衛協会会報第117号(2)(24.1.1)掲載
 
野田総理の弔辞
震災復興と世界の平和のために全力を
弔辞を述べる野田総理
 
 10月15日、平成23年度自衛隊殉職隊員追悼式が行われ、佃和夫会長が参加した。  
 同追悼式は、任務遂行中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するために、防衛大臣の主催により、昭和32年から実施しているものである。
 顕彰者数は東日本大震災で殉職した2柱を含む9柱(陸自5柱、海自3柱、空自1柱)で、累計は(警察予備隊以降、平成23年度追悼式まで) 1822柱(陸自1002柱、海自396柱、空自401柱、その他23柱)である。  
 防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で行われた追悼式に出席した野田佳彦首相は「尊い犠牲を無にすることなく、東日本大震災からの復旧・復興と世界の平和のために全力を尽くす」と弔辞を述べ、一川保夫防衛相は「不幸な事故を再び起こさないよう、今後とも最善を尽くす」と殉職事故の防止を誓った。  
 式には、歴代防衛大臣等、新遺族、殉職後10年目及び20年目等の遺族の他、防衛副大臣、防衛大臣政務官ほか合計約360名が参加した。

戦没者慰霊祭

防衛協会会報第117号(3)(24.1.1)掲載
 
千鳥ヶ淵で秋季慰霊祭
高円宮妃殿下及び典子女王殿下をお迎えする陸海空の部隊

 10月18日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、秋季慰霊祭が行われた。  
 これは(財)千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の主催により毎年行われているもので、今年は皇族は高円宮妃殿下及び典子女王殿下が参列された。部隊は陸から第1普通科連隊、陸上自衛隊中央音楽隊、海から横須賀地方隊、海上自衛隊東京音楽隊、空から入間基地の部隊、中部航空音楽隊が参列した。  
 同墓苑には大東亜戦争における戦没者を本土周辺、満州、中国、フィリピン、東南アジア、太平洋・ソ連に分け、34万8千余柱の遺骨が安置されている。  
 また同墓苑は通年一般の拝礼が行われる他、例年5月には厚生労働省主催の拝礼式が行われ、一年を通じて各種団体の慰霊行事が行われる。施設自体は特定宗派の宗教性を帯びないため、環境大臣の許可を得て仏教・神道・キリスト教等の各種団体が行事を行っている。
南極観測支援

 南極観測船「しらせ」は乗員約175名をもって、オーストラリア・パース近郊のフリーマントル港で第52次南極地域観測隊を乗せ、南極観測を支援中。
南スーダン

 23年暮れ、国連南スーダン派遣団司令部要員2名が派遣された。年明けに数十人の先遣部隊、2~3月には200名弱の施設部隊の派遣が予定されている。

平成23年

平成22年度日米共同統合演習

防衛協会会報第114号(2)(23.4.1)掲載
 
我が国防衛のために
自衛隊と米軍との連携を訓練
 
 自衛隊は、平成22年12月3日から同10日まで、自衛隊の基地等及び四国・九州・沖縄周辺の海空域において、平成22年度日米共同統合演習(実動演習)を実施した。  
 本演習は、我が国防衛のための日米共同対処に必要な自衛隊・米軍及び自衛隊相互間の連携要領を実動により演練し、共同統合運用能力の維持・向上を図ることを目的に、わが国周辺海・空域及び基地等において行われた。
日米艦隊の勇姿
 
●統裁官:自衛隊は統合幕僚長折木良一陸将、米軍は米第13空軍司令官ハーバート・カーライル空軍中将  
●主要な演練項目等は、弾道ミサイル対処を含む航空諸作戦で、弾道ミサイル対処、島嶼防衛を含む海上・航空作戦、統合輸送、基地警備等、捜索救助活動を演練した。  
●主要演習参加部隊等は、防衛省・自衛隊側は、統合幕僚監部、陸上幕僚監部、各方面隊、中央即応集団、通信団、陸上自衛隊中央輸送業務隊、海上幕僚監部、自衛艦隊、各地方隊、航空幕僚監部、航空総隊、航空支援集団、航空教育集団である。米軍側は、第13空軍、第5空軍、第7艦隊、第94ミサイル防衛コマンド等である。
米空母を見守る海自隊員
 
 参加規模は自衛隊側は人員約34,100名、艦艇約40隻、航空機約250機で、米軍側は人員約10,400名、艦艇約20隻、航空機約150機の大規模なものとなった。  
 なお日米共同統合演習(実動演習)は、第1回目は昭和61年度に実施され、今回で10回目の実施となる。  
 演習終了後日米双方の統裁官から次のようなコメントが出された。
        
日米双方統裁官コメント(抄)
 自衛隊と米太平洋軍は、今月3日から10日までの間、平成22年度日米共同統合演習(実動演習)を実施しました。
 本訓練は、わが国防衛のための日米共同対処に必要な自衛隊・米軍及び参加部隊相互間の連携要領を実動により演練し、統合運用能力の維持・向上を図ることを目的として、日米双方の主要部隊が参加し、所期の目標を達成して終了しました。  
 かかる訓練による自衛隊と米軍の緊密な連携強化は、日米両国の安全と繁栄及び地域の平和と安定の確保に不可欠な役割を果たしている日米安全保障体制の信頼性と抑止効果を維持、向上させるものであります。  
 本年は現行の日米安全保障条約の締結50周年という節目の年であり、その記念すべき年にこのように大規模な共同訓練が実施できたことは日米両国にとって極めて貴重な機会でありました。  
 自衛隊と米軍は、今後も日米共同訓練を充実させ、もって、強固な絆を維持しつつ、引き続き日米共同運用態勢の実効性の向上に努め、日本の防衛及びアジア・太平洋地域の平和と繁栄のために尽力して参ります。   
 平成22年12月10日
統合幕僚長    陸将         折木 良一
米第13空軍司令官 空軍中将 ハーバート・カーライル
日米統裁官と主要スタッフ

中央追悼式・戦没者慰霊祭

防衛協会会報第113号(1)(23.1.1)掲載
 
中央追悼式
遺志を受け継ぎ、世界の平和に全力を尽くす
弔銃を斉射する儀仗隊
 
 佃和夫会長は平成22年度自衛隊殉職隊員追悼式に参加した。  同追悼式は10月23日防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)において行われたもので、顕彰者数は9柱(陸自4柱、海自5柱)であった。  
 自衛隊員は、国民の期待と信頼に応えるべく日夜精励し、旺盛な責任感をもって危険を顧みず、我が国の平和と独立を守る崇高な任務の完遂に努めてきたが、その中で、任務の遂行中に、不幸にしてその職に準じた隊員は1813人に達している。  
 防衛大臣が主催する同追悼式に参列した菅直人首相は「御霊の貴い犠牲を無にすることなく、遺志を受け継ぎ、わが国の平和と独立を守るという崇高な任務を全うするとともに、世界の平和に全力を尽くす」と弔辞を述べた。
戦没者慰霊祭
戦没者慰霊祭に陸・海・空の部隊が参列
捧げ銃する第1連隊
 
 10月18日千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、秋季慰霊祭が行われた。  
 同墓苑には通年、戦没者の慰霊の為、遺族会や遺骨収集団或いは自衛隊員、大学生や児童生徒など様々な人々が訪れている。  
 秋篠宮同妃両殿下をお迎えした同慰霊祭は晴天に恵まれ厳粛盛大に執り行われ、例年通り参列した陸上自衛隊中央音楽隊及び第1普通科連隊、海上自衛隊百里基地の部隊、航空自衛隊第4航空群の各部隊の音楽演奏と拝礼は、その整然とした行動によって式典が一層厳粛なものとなった。

平成22年

高級幹部会同で首相訓示

防衛協会会報第110号(1)(22.4.1)掲載
 
自衛隊は「人間の鑑」
 第45回自衛隊高級幹部会同が1月13日、防衛省講堂で開かれた。防衛省に到着した鳩山首相は最高指揮官として、就任後初めて栄誉礼を受けた。
 会同には北沢防衛相、榛葉副大臣、楠田・長島両政務官、西元大臣補佐官のほか、事務次官、統幕長、各局長、陸海空幕僚長、3自衛隊の将級指揮官、各機関の長等約170名が出席した。
 首相は「今日の経済的な繁栄を見るに至ったのは皆さまの献身的な努力のお陰であり、人間の鑑である」と謝意を表明した後、「旧政権とは政策的な考え方の違いからインド洋での給油活動は終わるが、これまでの活躍はどんなに感謝しても感謝しすぎることはない。核をもたない決意の日本であるが、核兵器は現存するので日米同盟の存在を理解し感謝すべきである。これからも、この国の平和と繁栄のために最善の努力を期待する」と訓示した。
 次いで、訓示した防衛相は「防衛計画の大綱見直しと中期防の策定を今年は行うが、複雑で流動的な安全保障環境や防衛力の現状を的確に分析・評価し、防衛力のあり方を積極的に検討してもらいたい」と述べた。
 インド洋補給支援最後となった2艦(補給艦「ましゅう」及び護衛艦「いかづち」)が2月6日、晴海埠頭(東京)に帰還した。
 接岸後、酒井良第7護衛隊司令以下が岸壁に整列。鳩山首相をはじめ、北沢防衛相ら防衛省幹部、及び麻生前首相、元防衛相ら国会議員、並びに米・仏・アフガニスタン・パキスタンなど関係国外交官、隊員家族らが出席して帰国行事が行われた。
 8年間の派遣艦艇は延べ73隻で、12カ国の艦艇に939回に亘り約51万キロリットルを補給。
 首相は訓示で「派遣部隊は諸外国の海軍に対し、高い運用能力を示した。自衛隊のプロフェッショナリズムを誇りに思う」と述べた。

平成21年

P-3Cが活動開始

防衛協会会報第107号(21.6.11)掲載
 
 5月28日、ジプチ共和国に派遣された海上自衛隊の固定翼哨戒機P-3C、2機は所要の訓練を終え、6月11日からアデン湾上空から警戒監視の任務についた。  
 ソマリア沖で活躍する海上自衛隊の部隊(護衛艦2隻)のほか、日本関連船舶や外国軍にも情報は提供する。
 海賊対処に海上警備行動として派遣されている自衛隊の部隊はすでに27回の護衛任務を行った。

航空観閲式

防衛協会会報第105号(21.1.1)掲載
 
「諸官と共に使命を果たす」
= 麻生首相が訓示 =
 
 平成20年度の自衛隊記念行事の一環として、航空観閲式が、10月19日、麻生総理大臣を観閲官に迎えて、航空自衛隊・百里基地(茨城県)で行われた。
 陸海空自衛隊員約5000人、航空機82機が参加し、招待者等約7000人と共に記念日を祝った。
 首相は「昼夜を分かたず怠ることの出来ない警戒監視、何時起きるかわからぬ災害への対応、現在もゴラン高原やイラク、インド洋、ネパールで国際社会と我が国の国益の為、自衛隊は汗を流しております。厳しい環境の中で、任務に真摯に取り組む諸官を誇りに思う」と労うと共に、「私は、自衛隊の最高指揮官として、諸官と心を一つにし、わが国の独立と平和を守るという崇高な使命を果たす決意である」と訓示した。
 なお、燃料価格高騰から、観閲式の規模は3割削減となった。
観閲飛行中のブルーインパルス
訓示中の麻生首相
栄誉礼を受ける麻生首相
防衛省HP

即応態勢を強化 自衛隊

防衛協会会報第103号(2)(20.3.末)掲載
 
 自衛隊はサイバー及びミサイル攻撃、並びに核・生物・化学兵器などの各種脅威、更に国際平和活動や災害救助活動等への即応態勢を高めるため、平成19年度末に大掛かりな部隊の新編・改編を行った。  
 大臣直轄で初の3自衛隊共同部隊となる指揮通信システム隊を市ヶ谷に編成。 陸自は、中央即応集団隷下の第1ヘリコプター団、中央即応連隊、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊などを編成。また北部方面隊には「総合近代化」11旅団が真駒内に誕生した。  
 海自は、弾道ミサイル防衛や洋上給油活動などに有効に対処するために、事態対処を担う指揮官と部隊の練度管理を担う指揮官に大別した。  
 空自は、空中給油機取得に伴う部隊を新編するため改編した。
内閣総理大臣代理の陸幕長から隊旗を授与される山本雅治連隊長
◆ ◆ ◆
即応連隊発足に因んで寄せられた会員の短歌
「鋭集う中央即応連隊隊旗授与 使命は重し鍛え鍛えよ」
(栃木県上野喬次氏)

平成19年

中央観閲式で訓示 福田康夫内閣総理大臣

防衛協会会報第101号(19.10.28)掲載
 
心を一にして国防の使命を果たす
観閲官・福田総理大臣の巡閲を受ける隊員
 
 10月28日、福田総理大臣を観閲官に迎えて、朝霞訓練場で、平成19年度の中央観閲式が行われた。
 防大生を先頭に、パレード参加隊員4千6百名、90式戦車を含む車両200両、P-3C対潜哨戒機やF-16戦闘機など陸海空自衛隊の航空機70十機が参加。
 外国武官等が注視する中で行われた観閲式で、首相は「士気旺盛で、規律正しい隊員諸官の雄姿に接し、観閲官としてまことに心強い。自衛隊はわが国の平和と独立を守り、国の安全を確保するという、国家の最も基本的な役割を担う組織として、半世紀にわたり立派に任務を果たしてきた。
 私は、わが国防衛という使命を果たすため、昼夜分かたず任務や訓練に精励している隊員諸官を誇りに思う。自衛隊の最高指揮官として、私も隊員諸官と心を一にし、わが国防衛という崇高な使命を果たす決意である」と訓示した。

石破茂防衛大臣が誕生

防衛協会会報第100号(1)(19.9.25)掲載
儀状隊を巡閲中の石破新防衛大臣(防衛省HPから)
 
 9月25日の福田康夫内閣の発足で、石破茂防衛大臣が誕生した。
 就任後の記者会見で、「なぜ私が防衛大臣という職を拝命したか極めて明確」と語り、次のように抱負を語った。
  「わが国の国益にとっても、國際社会に対する責任という面からも、インド洋における海上自衛隊の活動を継続しな ければならない。テロ特措法の成立の時から係わっている人間であり、必要性を誰よりも認識しており、この課題を 乗り切るのが私に与えられた責務。  
 また、本当に実効性ある防衛力、言葉を変えれば、実効性のある抑止力の中身について、法制度、装備、運用も そうです、防衛の任を預かる防衛省として、きちんとしたものを示していかなければならない。その実効性というもの について、きちんとした答えを出すために努力したい」。

高村防衛大臣が着任

防衛協会会報第100号(2)(19.8.27)掲載
栄誉礼を受ける高村新防衛大臣(防衛省HPから)
 
 8月27日、安倍第2次内閣で高村正彦防衛大臣=写真=が誕生した。
 「国の防衛という国家存立の基本に関わる崇高な任務を担うことになり、光栄に感じると共に、その使命と責任の重みを痛感しております」と訓示したが、9月25日、福田内閣の発足で外相に就任した。

天皇・皇后両陛下 自衛隊員らにご接見

防衛協会会報第99号(19.7.23)掲載
 
 天皇、皇后両陛下は、平成18年12月14日、皇居宮殿において、テロ対策特措法及びイラク人道復興支援特措法に基づき派遣された自衛隊員らに、ご接見になった。  
 なお、宮内庁から、「宮殿連翠で、隊員と親しくお話になる天皇陛下」の写真提供があり、防衛協会会報第99号(19.7.23発行)に掲載している。

小池百合子防衛大臣が着任

防衛協会会報第99号(19.7.23)掲載
儀仗隊を巡閲する小池新防衛大臣(防衛省HPから)
 
7月4日、防衛庁及び防衛省を通じて初の女性防衛大臣が誕生した。新大臣は記者会見冒頭、「国民の安心と安全を確保するための組織としての防衛省・自衛隊、マネージメントの部分と政策の部分の両面で、これまでの私の経験などを活かしながら、大臣としてしっかり尽くして参りたい」と決意を語った。

防衛省移行

防衛協会会報第98号(19.4.23)掲載
 
各地で「防衛省」への移行を祝う

 防衛省が1月9日発足し、防衛大臣は、防衛政策の立案に関わる主務大臣となった。    
 全国各地で省への昇格を記念して、祝う会などが行われた。
式典で訓示する安倍総理大臣(防衛省HPから)
防衛省表札の除幕(防衛省HPから)

防大卒業式

防衛協会会報第98号(19.4.23)掲載
 
防大で安倍首相が訓示
防大で行われた卒業式で訓示する安倍総理大臣(防衛省HPから)
 
 防衛大学校は安倍首相、小泉前首相を迎えて3月18日、本科51期生421人の卒業式を行った。   
 安倍首相は訓示で「国際情勢は依然、不透明・不確実で、特にアジア太平洋地域では北朝鮮による拉致、核開発、弾道ミサイル発射をはじめ困難な諸問題が存在している」と述べ、故チャーチル英首相の言葉を引用して「危機に直面しては的確な判断のできる幹部であれ」と要望し、新渡戸稲造の「勇とは義ただしき事をなすことなり」で締めくくった。
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