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令和3年度自衛隊記念日観閲式

 令和3年11月27日(土)、快晴の秋空の下、陸上自衛隊朝霞駐屯地において、自衛隊最高指揮官の岸田文雄首相を観閲官に迎え、無観客で自衛隊記念日観閲式が開催された。
 近年の防衛省・自衛隊を取り巻く情勢の変化により、従来通りの観閲式の実施は、任務遂行に支障を生じかねない状況にある。加えて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の徹底を図っている状況を踏まえ、昨年の航空観閲式と同様、今年の観閲式も無観客で、栄誉礼・儀仗、巡閲及び観閲官訓示のみの式典となり、規模を大幅に縮小して開催された。
 陸自特別輸送ヘリコプター隊(木更津)のEC―225LP特別輸送ヘリで、岸田首相は朝霞駐屯地に当日午前10時前に到着。最初に、儀仗広場で陸上自衛隊儀仗隊の栄誉礼を陪閲者の岸防衛相とともに受けた
後、車両で式典会場に移動し、観閲式が始まった。
 今年の観閲式の主催者は岸防衛相で、実施責任者は吉田陸幕長・執行者は前田陸上総隊司令官・実行本部長は小野塚東方総監がそれぞれ務めた。
 岸田首相は、岸防衛相、中曽根政務官、木原首相補佐官、島田事務次官、芹澤官房長、山崎統・吉田陸・山村海・井筒空の各幕僚長、執行者を務める陸上総隊司令官の前田陸将らとともに、観閲台に登壇し観閲式に臨んだ。
 栄誉礼に引き続き、中央音楽隊の林2曹と松永3曹による国歌斉唱で国旗掲揚の後、岸田首相は観閲部隊指揮官を務める東方幕僚長の青木誠陸将補を伴ってオープンカーに乗車、13個部隊約800名の隊員を巡閲した。  
 観閲台に戻った岸田首相は、整列した隊員を前に訓示(左記に全文掲載)。訓示においては、隊員が自らの体力をすり減らしながらも、強い使命感を持って献身的に活動する災害派遣や、極度の緊張感を強いられる弾道ミサイル発射対応等、首相自身が以前防衛大臣を兼任した経験なども踏まえ、隊員の強い使命感と日々の努力に対し、岸田首相は改めて敬意を表するとともに激励の言葉を述べた。
 また、我が国を取り巻く安全保障環境が、これまでにないスピードで大きな動きを見せる中で、政治の責任として、国家安全保障戦略・防衛大綱・中期防衛力整備計画の改定を指示し、いわゆる敵地攻撃能力保有も含めて、あらゆる選択肢を排除せずに検討し、必要な防衛力を強化するという強い決意を示した。
 式典終了後、岸田首相は大規模接種センターの運営、アフガニスタンからの邦人等の退避・輸送任務及び熱海の災害派遣に従事した隊員6名と車座になって対話した。
 対話後は装備品を視察し、10式戦車と16式機動戦闘車には実際に試乗してその性能や機動力などを確認した。

岸田首相訓示(全文)

 本日、ここ朝霞の地で、我が国の防衛を担う隊員の皆さんの、規律正しく、また、士気旺盛な姿を前にし、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣として、大変頼もしく思います。
 「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える」
 この宣誓を胸に刻む、全国25万人の隊員の皆さん一人一人の、強い覚悟と責任感によって、日本と、日本国 民は守られています。
 「炎天下の中、活動する皆さんの献身的な姿に心を打たれた。自衛隊員の皆さんが必死に活動する姿が、被災された方々をどれだけ勇気づけたことか」
 この夏、熱海で土石流災害の対応を行った自衛隊に、齊藤市長から寄せられた言葉です。ここ朝霞からも部隊が駆けつけ、連日の雨と猛暑で体力が奪われる中、隊員たちは、土砂が流れ込んだ住宅を一軒一軒回り、「必ず助ける!必ず見つける!」との強い思いで行方不明者の捜索を続けました。自衛隊は、国民の命と暮らしを守るために、一瞬たりとも緊張感を途切れさせることなく、厳しい職務に日々取り組んでいます。
 私は、2017年夏、外務大臣と防衛大臣を兼任し、北朝鮮による弾道ミサイル発射の対応に当たった際に、強く実感いたしました。私自身、我が国の安全保障に一刻の空白も、いかなる不備もあってはならない、こうした思いで、防衛省、自衛隊の皆さんと共に、必死に、全力で取り組んだことをよく覚えています。昨日も、予断を許さないエチオピア情勢を踏まえ、情報収集を強化するため、外務省と防衛省からなる調査チームをジブチに派遣いたしました。皆さんの強い使命感と日々の努力に、改めて敬意を表します。そして、今後も、国民を守るため、それぞれの持ち場で、任務に全身全霊を捧げることを強く期待します。
 今、我々はこれまで以上に厳しい現実に直面しています。北朝鮮は、安保理決議違反である弾道ミサイルの発射を続けています。極超音速滑空兵器や変則軌道のミサイルなど、昨今の新たな技術の開発・向上を見過ごすことはできません。中国は、十分な透明性を欠いたままで、軍事力を強化するとともに、一方的な現状変更の試みを継続しています。
 隊員の皆さん、我が国の領土、領海、領空、そして、国民の生命と財産を断固として守り抜く。我々に課せられた最も重大な責務です。我が国を取り巻く安全保障環境は、これまでにないスピードで、大きな動きを見せています。ひと昔前にはSF小説の世界だったものが、今正に現実になっている。その中にあって、国民の命や暮らしを守るために何が求められるのか、冷静に、現実的に議論を突き詰めていくこと、そして、国民の皆さんにしっかりと御理解いただくことが、政治の責任です。このため、私は、国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛 力整備計画の改定を指示いたしました。この中で、いわゆる敵基地攻撃能力の保有も含めて、あらゆる選択肢を排除せず検討し、必要な防衛力を強化してまいります。
 岸田内閣では、外交・安 全保障と並び、重点政策と  して、新しい資本主義の実 現に総力を挙げて取り組んでいます。成長と分配の好 循環を生み出し、成長の果 実を国民の皆さん一人一人に実感してもらうことを目指しています。こうした経 済の成長は、必要な防衛力 を備え、我が国の平和と安 定を守り抜いていくためにも重要な力となります。
 そして、岸田内閣の最優 先課題として、新型コロナ 対応があります。自衛隊  は、この新型コロナ対応に おいても、常に国民のこと を第一に考え、任務に取り 組み、その役割を大いに果 たしてくれています。新型 コロナワクチンの大規模接種センターに、千葉県から 訪れた男性はこう語りました。
 「接種は20分程度で全て 終わり、滞りのないスムー ズな素晴らしい動線だと感動しました。入口から出口 まで、皆さん全員が笑顔  で、私を含め高齢者たちは 安心して接種を受けることができました。皆さんに感 謝しています」
 関係者の皆さんは、チーム一丸となって、緊密にコミュニケーションを重ね、課題を洗い出し、積極的に改善を続けた、と聞いています。その熱意と懸命な働きが、諸外国を上回るペースでワクチン接種を進めることができたという結果に貢献いたしました。自衛隊の隊員一人一人の能力、志の高さ、そして組織としての団結力を力強く示してくれたと思います。
 私は、現場に出向き、そこにいる方々の声に耳を傾け、対話しながら、あるべき政策を考え、実現していきたいと思っています。今日は、この後、先の熱海の土石流災害や大規模接種センター、アフガニスタンからの出国支援など、自衛隊の任務の多様さを示す、様々な経験を持つ隊員の皆さんとの車座で、忌憚ない意見を伺えることを楽しみにしています。難しい任務に当たった、それぞれの方の声をしっかりと受け止め、この国を守るために必 要なこと、そして、隊員一人一人が最大限に能力を発揮できる環境について、しっかりと考えたいと思っています。
 御家族の皆さん、皆さんの大切な伴侶やお子様、お父様やお母様を心から誇りに思います。彼らは、いつ、どんな時でも強い覚悟と責任感を持って任務を遂行してくれています。それは、ひとえに、皆さんが彼らを隊員として送り出してくださり、日頃から力強く、そして温かく、支えてくださっているからこそです。御家族の皆さんは、彼らにとって、どれほど大きな存在でしょう。最高指揮官として、皆さんに心から感謝申し上げます。
  隊員の皆さん、皆さんには、皆さんを信頼し、頼りにする1億2,000万人の日本国民がいます。国民の 命と平和な暮らしを守り抜くという崇高で気高い任務を担う誇りを胸に、皆さんがより一層、鍛錬に励むことを切に望み、私の訓示といたします。   
                                   令和3年11月27日
                                     自衛隊最高指揮官
                                       内閣総理大臣 岸田文雄
     朝霞駐屯地にて儀仗隊による栄誉礼を受ける岸田首相。右は倍閲者の岸防衛相(出典:官邸HP)
   整列した観閲部隊約800人の隊員を巡閲する岸田首相(車上立ち姿勢)。左は観閲部隊指揮官の青木東方幕僚長     (出典:官邸HP)
           巡閲後、隊員対し訓示する岸田首相(中央)。左は岸防衛相(出典:官邸HP)
      隊式典終了後、隊員と車座になって対話する岸田首相(中央)。その右は岸防衛相(出典:官邸HP)
     式典終了後の部隊視察において10式戦車に試乗し、車長席で記念撮影に応ずる岸田首相(出典:官邸HP)
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