会長挨拶
令和6年年頭のご挨拶 全国防衛協会連合会 会長 大宮 英明
新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、ご家族と共に清々しい新年を迎えられたこと、心よりお慶び申し上げます。旧年中は、新型コロナウィルス感染症の各種規制から漸く解放される中、全国防衛協会連合会の活動へのご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
旧年中は、新型コロナウィルス感染症の各種規制から漸く解放される中、全国防衛協会連合会の活動へのご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
さて世界情勢に目を向けますと、一昨年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略は、まもなく2年を迎えようとしていますが、依然として戦闘が継続しています。ロシアによる一方的な軍事侵攻は、武力により現状変更を図ろうとするものであり、断じて容認できるものではありません。
また、昨年10月7日に発生したイスラム主義組織ハマスによる突然のイスラエル侵攻により、中東地域においても不安定な情勢が増大しています。
一方、我が国周辺の安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑な状況にあります。中国は、東シナ海や南シナ海において、力による一方的な現状変更やその試みを続け、さらには習近平主席が台湾問題について武力行使も辞さない姿勢を繰り返し主張するなど、台湾有事の懸念が高まっています。
ロシアは、ウクライナ侵略後も北方領土を含む極東での軍備強化と我が国周辺の海空域における中国軍との活発な軍事活動を継続しています。
北朝鮮は、国連決議に違反した弾道ミサイルや変則軌道で飛翔するミサイルの発射を頻繁に繰り返すなど、国際社会に対する挑発を継続しています。
斯かる状況において、国民一人一人が「自分の国は自分で守る」という姿勢を堅持することは非常に重要であり、それこそが他国からの侵略に対する抑止力になるものと考えています。
国防の最前線に立つ自衛隊は、周辺海空域の情報収集・警戒監視、対領空侵犯措置などの防衛任務に加え、国際平和協力活動、海賊対処、在外邦人等輸送など、世界各地で活躍しています。また国内においても、各種災害派遣活動など全国各地で活動し、国民の自衛隊に対する期待と信頼は益々大きくなっています。
これからも当連合会は、「事に望んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努める」という自衛官の方々の熱い気持ちに応えることができるよう、時代の風を感じながら前向きに活動し、会の目的である「防衛意識の高揚」と「自衛隊の活動への支援・協力」を推進して参ります。また、各都道府県防衛協会と連携し会勢拡大にも努める所存です。
最後になりますが、当連合会に対する皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げますと共に、各協会の益々の充実と発展ならびに皆様のご多幸とご健勝を祈念して、新年の挨拶とさせていただきます。