図書紹介
令和7年
希望が見えない時代の、希望に満ちた仮説
「サーバント
リーダーシップ」
ロバート・K・グリーンリーフ 著
金井壽宏 監訳 金井真弓 訳
自らの良心に従い、より良い世界へ導くことを自身の責務と信じ、周囲の人々にとって、組織にとって、優先されるべきことがなされているか常に心をくだく――そうした「サーバント」としてのリーダー像を描いた本書は、混迷の時代の中、いっそうその輝きを増している。
1977年に米国で初版 が刊行されて以来、本書は、研究者・経営者・ビジネススクール・政府に絶大な影響を与えてきた。「サーバントリーダーシップ」の概念は、今やリーダーシップ論の基本哲学を成すと言われる。今求められる新たなリーダーの「あり方」について読み継がれてきた不朽の名著。
◇「社員全員にお願いしたいのは、サーバントリーダーになってもらいたいということ。」――ユニクロ柳井会長(日経ビジネスオンライン)
◇「リーダーシップを本気で学ぶ人が読むべきただ一冊」――ピーター・センゲ (『学習する組織』著者)
◇「長年にわたって多くの組織と仕事をする中で、この本が与える衝撃を目の当たりにしてきた。そして、最も大きな成果はこれから現れるだろうと確信している」――スティーブン・コヴィー(『7つの習慣』著者)
発行:英治出版
定価:3080円(税込)
歴史をみなおして習近平の謀略を知る
「中国ぎらいの
ための中国史」
安田峰俊 著1800年ぶりに「諸葛丞相」復活?/元寇を知らない中国人/美少女ソシャゲに李白の漢詩登場/孫子の兵法で反体制暴動を鎮圧/台湾有事は始皇帝が原因?/一帯一路で長安に朝貢国集結/「儒教道徳の先生」と化す共産党/「隴西の李徴」の後輩が大学受験で無双/横暴中国の根はアヘン戦争/悩める若者が毛沢東に頼る……。
これは“現代中国”の本だ!
三国志、元寇、アヘン戦争……。これらの単語は、日本では小中学生でも知っている。『キングダム』や『パリピ孔明』をはじめ、中国史が題材のエンタメも大人気だ。
一方、現代日本人は中国が「嫌い」だ。内閣府の最新の世論調査では、国民の約9割が中国に親しみを感じないと回答。多くの人にとって、歴史の中国と現代の習近平政権の中国は「別物」の存在である。
ただ、その考えは中国側では通じない。現実の中国は歴史の積み重ねの末に生まれ、社会の底流に歴史が流れ続けている。中国共産党すらそれを意識して政策を決定し、習近平は演説に古典を引用し続ける。
諸葛孔明、始皇帝、孔子、孫子、元寇、アヘン戦争、毛沢東まで。現代の中国社会と中国共産党は、自国の歴史をどう見ているのか。令和日本の中国報道の第一人者による、渾身の中国史論!
発行:PHP研究所
定価:1100円(税込)