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過去の部隊研修

令和6年

陸上自衛隊第1ヘリコプター団(木更津駐屯地)研修 令和6年2月20日(火)

目 的:第1ヘリコプター団(木更津駐屯地)の編成、装備、役割等に対する会員の理解の増進

研修先:第1ヘリコプター団(木更津駐屯地)
参加者:44名(研修団長・事務局を含む)

研修団長:千葉德次郎東部防衛協会理事長
研修内容:概要説明、装備品展示、資料館見学、部隊食喫食等

令和5年

航空自衛隊小牧基地等研修 令和5年10月13日(金)

目 的:航空自衛隊及び防衛産業に対する会員の理解の増進

研修先:航空自衛隊小牧基地、三菱重工(小牧南工場、大江時計台航空資料室)
参加者:49名(研修団長・事務局を含む)

研修団長:山田真史常任理事
研修内容:概要説明、装備品展示、資料室見学、会食等

令和4年

陸上自衛隊富士学校研修 令和4年10月11日(火)

目 的:陸上自衛隊に対する会員の理解の増進
研修先:陸上自衛隊富士学校
研修日時:令和4年10月11日(火)10:00~15:00
バス移動:往07:15市ヶ谷GH前発 ☞ 09:15御殿場駅前経由 ☞ 09:55富士学校着
               復15:00富士学校発 ☞ 15:30御殿場駅前経由 ☞ 18:30市ヶ谷GH前着
参加者:50名【内訳 正会員・特別会員46名、研修団長・事務局4名】
研修団長:武内誠一常任理事(元富士学校長)
研修内容:概要説明、装備品展示、資料館見学、会食等
           蛭川富士学校長(前列中央)を囲んでの集合写真。学校長の左隣が武内研修団長
  概要説明(総務部長 中村1佐)
   装備品展示(防弾チョッキ)
装備品展示(19式装輪自走155ミリりゅう弾砲)
装備品展示(89式装甲戦闘車)
       会食風景
       資料館見学

令和2年

創立30周年記念研修(沖縄・与那国島) 令和2年1月28日~30日

 防衛協会会報第150号(2.4.1)掲載
     『最前線の防人たち』
 
 全国防衛協会連合会は、30周年記念事業の一環として、1月28日~30日の3日間の日程で沖縄・与那国島研修を行った。
 千葉常任理事を研修団長、丑山常任理事を副団長として、全国から会員及び特別会員総勢24名が参加、連合会の活動に新たな1ページを加えた。
 1月28日、集合場所の那覇空港で結団式を行い、シーメンズクラブで昼食後、午後から研修をスタート。
 
第1日目(1月28日)
 
空自第9航空団研修
  シーメンズクラブから空自那覇基地の南西航空方面隊所属第9航空団に移動。千葉研修団長による稲月団司令表敬の後、那覇基地の概況説明、第9航空団の任務説明、F―15戦闘機の地上展示・操縦席への着座体験の順に研修した。
 国交省管理の官民共用の那覇空港では、研修中も目前で競うように、自衛隊と民間の航空機が頻繁に離発着を繰り返していた。
 元年度の3四半期までの統幕報道資料によれば、特に中国機に対する緊急発進回数が近年急増している影響もあり、空自全体(742回の62%強461回)の緊急発進を南西航空方面隊が担っている。
 今回の部隊研修を通じ、最前線で防空任務の一翼を担っている隊員の緊迫感が切々と伝わってきた。
 
陸自第15ヘリコプター隊研修
 次に、空自那覇基地内の陸自第15旅団所属第15ヘリコプター隊に移動。緊急患者空輸実績等の概要説明の後、救急器材の展示、連絡偵察機LR―2及び輸送ヘリコプターCH―47JAの地上展示・機内説明の順に研修した。
 同隊は、南西諸島地域において、空中機動力を有する陸自唯一の部隊である。 
急患空輸に関しては、航続距離が短く夜間飛行運用に不向きな民間ドクターヘリに代わり、南西諸島広域をカバーし、24時間交代で常時10名が待機している。
昼夜の別・天候の如何を問わず、毎年約200件もの急患空輸要請に応え、離島に暮らす住民の命綱となって頑張っている隊員に対し、心から声援を送りたい。
 
陸自第15旅団研修
 南西防衛第1線守備部隊として沖縄県に所在の同旅団は、広大な地域の防衛警備・災害派遣を担任する。
 歴史的経緯もあり、沖縄県は不発弾の発見が多い。担任する第101不発弾処理隊が、常時1個組3名の隊員で直ちに出勤できる態勢を維持している。当隊の年間約600発の処理数は、日本全体の処理数の半分近くに及んでいる。
 研修当日も、午前中に不発弾を処理した精悍な若い隊員が、何事もなかったかのように装備品展示説明員として参加していた。
 
第2日目(1月29日)
 
嘉数台公園研修
 最初に、嘉数の戦闘で有名な嘉数台公園の展望台に上り、「世界一危険な基地」と言われる米軍普天間飛行場を眺望。宜野湾市の中心に位置し、市の面積の約25%を占めている現状を目の当たりにした。
 
在沖米国総領事公邸訪問
 その後、徒歩で近くの在沖米国総領事館の総領事公邸を訪問。門前でロバート
・ケプキー総領事の出迎えを受け、宜野湾市内を一望できる公邸で「のり子」ご夫人を交えて歓談した。
流暢な日本語を駆使し、日米同盟・友好関係の重要性を熱く語る総領事の姿が印象的であった。
 
海自第5航空群研修
 続いて、空自那覇基地内の海自那覇航空基地に所在する第5航空群司令部に移動。金嶋群司令を囲んで記念撮影・表敬・会食の後、第5航空群の概要説明、P―3Cの地上展示・機内説明の順に研修した。
 第5航空群は、尖閣諸島を含む南西海域の「防衛の要」として、警戒・監視、情報収集、捜索救難活動等を毎日行っている。
 また、1月11日には、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動に従事するため、要員60人とP―3C哨戒機2機が出国、全38回中、13回目の派遣となる。
 彼らの安全と任務の完遂を祈ってやまない。  
 
第3日目(1月30日)
 
陸自与那国駐屯地研修
 29日午後、那覇空港を出発し、石垣空港経由で空路与那国島入りした。
 30日午前、バスで島内を一周。途中、猛烈な台風にもびくともしない瀟洒な官舎や天然記念物の与那国馬の放牧場等を車窓見学しつつ、与那国駐屯地に移動。古賀与那国沿岸監視隊長兼与那国駐屯地司令を囲んで記念撮影・隊員食堂で会食の後、駐屯地の概要説明、光線銃利用の射撃訓練シミュレータの見学、駐屯地内施設見学の順に研修した。
 駐屯地の建物は、敷地外の官舎も含め、赤茶色の瓦と白色の外装に統一され、島の大自然の景観に良く馴染んでいる。
 一方、島ならではの厳しい自然環境の下では、施設の維持管理に関する苦労が絶えない。例えば、島内は空気中の塩分濃度が高く、海塩粒子により空調ダクトや各種設備の腐食、電気系統のトラブル等が発生しやすい。これには、塩害対策用の『耐塩フィルタ』により機器の不具合防止対策を講じているものの、高塩分濃度の影響もあり、フィルタの寿命は短めである。
 また、硬水の真水は飲用に支障はないが、そのままでは配管内部へのスケール付着が激しい。このため、水処理装置により、硬度を下げて配管内部へのスケール付着防止を図っている。
 駐屯地が開設されて4年。1500人を割り込んでいた島の人口は、自衛隊員とその家族を合わせた約250人が移り住んだことで1700人台に増加し、島に活気が戻ってきた。さらに、与那国小学校は隊員の子供の通学で統廃合の危機を脱している。
 昨年12月新着任の古賀司令は、学齢期の子供を伴い家族帯同で赴任している。これは、島民とともにありたいという何よりも強烈なメッセージになっている。実際、島民との交流、信頼関係の醸成も進み、隊員は地域行事・祭事などにも積極的に参加している。
 国境の島の新駐屯地が、自衛隊と島民とが共存共栄する良きモデルケースとなることを願ってやまない。

平成30年

西方研修 平成30年11月26日~27日          防衛協会会報145号(31.1.1)掲載

             初日(26日)陸自相浦駐屯地研修
 
 初日26日は、長崎県の佐世保駅に全員集合し、千葉德次郎常任理事を団長、伊藤俊幸常任理事を副団長として総勢43名の研修団で借上げバスに乗り陸自相浦駐屯地に移動。駐屯地には昼頃に到着したのでそのまま駐屯地食堂に入り体験喫食。体験喫食では水陸起動団特製「筋肉ラーメン」を栄養士さんの号令「いただきます」に合わせ会食開始。団員は口々においしい、スタミナがつくと食レポをしていた。会食後は厚生センター研修、水陸機動団長青木伸一陸将捕の歓迎挨拶、相浦駐屯地状況説明、装備品展示、訓練施設展示など充実した研修を行った。
 
 
       装備品展示:AAVの研修   
      装備品展示:隊員に質問する研修者
            初日(26日)米海軍佐世保基地研修
 
 相浦駐屯地研修後、研修団はバスで米海軍佐世保基地に移動。基地講堂でブラッド ストーリングス基地司令官の歓迎挨拶、米軍広報官(日系で栃木県出身)の日本語による佐世保基地の歴史、佐世保の艦隊の説明を受けた。艦隊の説明では水陸両用即応群について、航空機、艦艇、車両などをパワーポイントで示し、米軍は強い軍備を所有しているので簡単には攻めてこられないと、アピールしていた。研修員は平時の広報の在り方、「これだけの軍備がある。すきを見せないぞ」という広報が大切であることを学んだ。
 
  司令官ブラッド ストーリング大佐による概況説明
     米軍広報官による佐世保基地の艦艇等の説明
              二日目(27日)海自佐世保地方総監部(護衛艦)研修
 
 二日目は、伊藤俊幸常任理事を団長として、海自佐世保地方総監部を研修。幸いにも「はるさめ」「あさひ」の2隻の護衛艦が入港していた。バスで岸壁に到着後、早速、第二護衛隊司令福山崇1等海佐からの歓迎の挨拶をうけ、「はるさめ」艦長鵜川尚丈2等海佐、「あさひ」艦長高岡智2等海佐も含め研修団と「はるさめ」をバックに記念撮影を行った。その後、研修員は4班に分かれそれぞれ乗員から護衛艦の丁寧な説明を受けた。研修員からは、非常に良かったとの感想が聞かれた。
        護衛艦をバックに記念撮影
         乗員から説明を受ける研修員
 
                 二日目(27日)三菱長崎造船所研修
 
 二日目最後の研修は、三菱重工業(株)長崎造船所である。バスで造船所正門を入ると間もなく三菱の広報担当者が乗車し、社内で広い工場の説明を受けながらバスの車窓より研修を行った。工場内には世界遺産「産業革命遺産」である建造物、ドック、クレーンがあり歴史を重ねてきた重みを感じた。
 車窓研修後はこれまた世界遺産である造船所内最古の建屋にある史料館で長崎造船所の百数十年にわたる歴史の説明を受けた。
          資料館での概要説明
     係員から展示品の説明を受ける研修員

平成29年

横須賀研修

防衛協会会報第141号(30.1.1)掲載
 
海上自衛隊に対する認識を深めた
全国防衛協会連合会 横須賀研修
 
平成28年9月25日、26日、松下泰士(全国防衛協会連合会常任理事)団長以下48名はジャパンマリンユナイテッド(株)及び海上自衛隊横須賀地区の研修を行った。
 一日目のジャパンマリンユナイテッド(株)では、会社概要説明。元ひゅうが艦長・山田顧問による東日本大震災での緊急出動を内容とした講話、作業服・ヘルメットを装着し磯子工場及び横浜事業所資料室を見学した。
 2日目は、午前中に海上自衛隊第2術科学校で、術科教場、田浦「このはな保育園」海軍機関参考資料室、海上自衛隊創設資料館(伊藤理事校長時代に設置)の研修及び体験喫食を行った。
 午後から海上自衛隊横須賀地方総監部で道満総監から概況説明を受けた後、護衛艦「たかなみDD110」を約1時間。艦長は着任直後の新進気鋭のスマートな船乗りであった。
 その後約1時間の横須賀軍港巡りの途中護衛艦「たかなみ」甲板から日章旗が大きく振られ、団員一同感激しつつ午後4時過ぎに研修団を解散した。
 また、バス移動中にも車中防衛講座が開かれ、松下団長、伊藤俊幸(全国防衛協会連合会常任理事)副団長が豊富な体験に基づく講話が行われた。
 参加者のアンケートでは、「講話、建造ドッグの見学。資料館等、貴重な体験をさせていただきました。」(法人会員)「艦艇部隊の見学は初めてなので非常に勉強になりました。」(個人会員)「海自は音楽隊しか親近感がなかったが、今回とっても身近に理解できて良かった」(個人会員)資料館での説明には感動しました。今後も語り継いでもらいたい司令官自らのプレゼンで分かりやすく話しの内容も理解出来た」(沖縄県)「松下、伊藤両元海将の講話に感銘を受けた」(個人会員)などが回答され、好評価を得ることができた。(事務局) 
ジャパンマリンユナイテッド研修
術科教場でエンジン研修
道満総監から概況説明受け
「たかなみ」で記念撮影

平成28年

中部地区研修

防衛協会会報第137号(29.1.1)掲載
 
  自衛隊に対する支援の大切さを実感
 
 初日の平成28年10月28日、29日、ともに秋晴れの下、永岩(全国防衛協会連合会常任理事)団長以下35名は、空自岐阜基地及び陸自守山駐屯地並びに三菱重工業MRJ組み立て工場及び小牧南工場の研修を行った。
 本研修では、バス移動中にも車中防衛講座が開かれ、初日は団長、2日目は千葉(全国防衛協会連合会常任理事)副団長が体験に基づく講話を行った。
 参加者のアンケートでは、
「日本における自衛隊のあり方を改めて考えさせられる良い機会を頂きました(個人会員女性)」。
「2日間非常に貴重な体験、お話を多数賜りまして、感謝申し上げます。今後所属協会の活動、企画等にフィードバックして参ります(個人会員男性)」。
「自衛隊の活動・防衛協会の活動が勉強になった。他防衛協会との懇親が深まった(沖縄県男性)」。
「バス移動中の永岩団長と千葉副団長のお話が大変良かった。とても良い勉強になった(法人会員男性)」。
などが回答され、好評価を得ることができた。        
岐阜基地研修
岐阜基地研修記念写真
 F-15実機研修
守山駐屯地研修
 守山駐屯地研修記念写真
戦車体験搭乗
説明を聞く研修員

平成27年

東北地区自衛隊研修

 防衛協会会報第133号(28.1.1)掲載
 
現場の生の声が聞けて良かった
全国防衛協会連合会 八戸・三沢研修
 海自八戸基地
 
 初日の平成27年10月28日は、秋晴れ、2日目の29日は曇天の下、永岩(全国防衛協会連合会常任理事)団長以下44名は、陸自八戸駐屯地、海自八戸航空基地、米空軍三沢基地及び空自三沢基地の4軍種研修を行った。
 本研修では、八戸、三沢間のバス移動中にも車中防衛講座が開かれ、往路は団長、復路は千葉(全国防衛協会連合会常任理事)副団長が体験に基づく講話を行った。
 
 参加者のアンケートでは、「現場の声が聞けて良かったです。三沢と沖縄の違いがなんであるか考えされられました(個人会員女性)」。「素晴らしい企画です。自衛隊の活動内容が理解でき、我々の命と財産を守って頂くための努力に敬意を表します(栃木県男性)」。「団長と千葉様の話がとても良かったと思います。感動しました(目黒区男性)」。などが回答され、好評価を得ることができた。
 また、次回の研修に資する要望・希望も取得でき事務局にとっても有意義な研修であった。

平成26年

関東地区研修

防衛協会会報第128号(26.10.1)掲載
 
連合会初めての関東地区研修実施
防衛大学校及び高等工科学校を訪問
 
 天候に恵まれた9月10日、沖縄、鳥取、長野、神奈川、東京及び特別会員計48名と引率者である千葉德次郎常任理事以下6名の合計54名で、連合会初めての関東地区日帰り研修を実施した。  
 借り上げバスで、最初に防衛大学校を訪問した。 学生舎、学生会館及び課業行進の見学並びに幹事の講和と内容は豊富であった。 特別に実施していただいた課業行進では、学生達のきびきびとした動作に研修者は感動の声を上げていた。
 また、幹事の講和では森山尚直陸将から丁寧に防衛大学校の概要について説明を受けるとともに、学生の心の問題をどのようにしていくのか等の課題を話され、研修者は感服していた。  
 次の訪問は、陸上自衛隊武山駐屯地にある高等工科学校、学校長小和瀬陸将捕から力強い概要説明を受けた後、校内見学をした。 研修者は、若い生徒が高等工科学校で学び、立派な陸曹に育っていく様子を胸に描いていた。
防衛大学校本部庁舎前で記念撮影
森山防大幹事講話
小和瀬高等工科学校長講話

平成25年

広島地区研修

防衛協会会報第124号(25.10.1)掲載
 
部隊等研修団、広島地域を訪問
(全国防衛協会連合会主催)
 
 全国防衛協会連合会は、自衛隊及び在日米軍をより一層理解するため、平成19年度から部隊等研修を行ってきた。今年度は米国本土からのオスプレイ揚陸地となった米国海兵隊岩国基地を含む広島地域の研修を9月18日から20日にかけて実施した。研修には、山崎常任理事を団長として特別会員を含む総勢45名(うち女性17名)が参加した。研修は台風18号通過後の晴天に恵まれ、自衛隊広島地方協力本部や訪問先部隊等の全面的な支援を受けて無事終了した。演習実施中などの隊務多忙にも関わらず研修を受け入れ、輸送支援、調整等に関係された部隊等の丁重な対応に参加者から感謝の言葉が寄せられた。
 
『中国地方防衛の第13旅団』
 
 第1日目は、海田市駐屯地の第13旅団司令部を訪問した。概要説明では、14年前に師団から旅団化して以来、少ない隊員数で、韓国に不法占拠されている竹島を含む中国地方5県の防衛警備はもとより、国際任務、日本ジャンボリー支援等の任務を完遂して地域住民の信頼に応えていることを理解した。
 引き続き、広島に所在した陸軍関係の資料を展示した『顕彰館』を研修し、海軍のみならず陸軍との結びつきが深い広島を認識できた。
 一方で、原爆被害を受けた市民の軍隊に対する感情から、呉地域とは異なる自衛隊感情の中で、最近、やっと地域社会の理解のもと市内で施設渡河訓練が可能になったとのことである。
陸自第13旅団研修
 『海上自衛隊のメッカ呉、江田島』

 第2日目午前中、呉地方総監部を訪問し、三木総監に表敬挨拶した後、概要説明を受けた。呉地方隊管内には、海上自衛隊の主要な学校、部隊、施設等が多く配置されており、その多くが帝国海軍からの継承である。 昼食は呉教育隊食堂で、三木総監を始め幹部と懇談会食をした。献立はトンカツであったが研修団員特に、 女性会員からは賞賛の声があり、担当隊員に伝言するとの事であった。
 午後は、高速艇で江田島に移動し、第一術科学校、幹部候補生学校、教育参考館等を研修した。江田島基地は海軍兵学校から引き継いだ伝統のもと、幹部候補生等の教育を担任しているが、古い施設にもかかわらず、芝生の手入れやゴミ一つ落ちていない敷地内等、隊員教育に相応しい模範的な環境整備がなされていた。
 
 海自呉地方総監部訪問
『広島県防衛協会との共催で部隊長等と懇親』
 
 2日目の夜は広島防衛協会との共催で部隊指揮官等との懇親会を開催し意見交換を実施した。懇親会では山崎団長と深山広島防衛協会会長の挨拶に続き、来賓代表として三木呉地方総監と掛川第13旅団長から祝辞を頂いた。
 特に三木呉地方総監からは、呉地方隊管内所在部隊・学校等の重要性について、掛川旅団長からは過日実施された自衛隊高級幹部会議における安倍総理大臣の訓辞「日本人として子孫に残す誇り」について紹介があった。
また、団員代表による隊員の動作に対する鋭い観察や初めての部隊研修に対する忌憚のない所見発表があった。
『岩国31空』
 
 最終日は、岩国基地を研修した。この基地は海上自衛隊と米国海兵隊との共同使用であり、新滑走路の沖合移転を3年前に完了して運用しているが、基地全体の整備は継続中である。 また、海上自衛隊航空機見学の最中に、1機だけ残っていた海兵隊のオスプレイが離着陸を行い予期しない研修成果となった。
 午前中は海上自衛隊第31航空群を訪ね眞木群司令の講話の後、首席幕僚から概要説明を受けた。概要説明では、救難飛行艇US-2による太平洋上からの韓国海軍兵士の洋上緊急患者輸送やタレントの辛坊氏の救難活動状況など、VTR等を使って説明を受けた。その後、実際に辛坊氏達の救助に使用した飛行艇や情報収集機、救難ヘリコプター等の航空機を見学した。
 昼食は、岩国所在部隊司令との会食懇談を兼ねて、海上自衛隊名物の海軍カレーを体験喫食した。給仕に当たる隊員達に団員から労いの言葉がかけられ、若い隊員から微笑みがこぼれた。
海自第31航空群研修
『海兵隊』
 
 午後は、米国海兵隊を訪問した。副司令官のゴードン・リム中佐を表敬した後、施設を乗車のまま見学した。 基地内には沖縄の海兵航空部隊と補給部隊の一部が配置され、西太平洋地域に展開する18ケ所の海兵隊基地の一つとして、常駐及び交代配置された最前線部隊の即応態勢維持を担っている。
 この基地の特徴は滑走路と港湾の機能を併せ持つことであり、日本列島のほぼ中央かつ、西太平洋の北端に位置することにより、日本全体の防衛や同盟国との連携による抑止力維持が可能となっている。 3年交代の赴任間は地域市民として活動し、地域社会に積極的に参加している。
 また、基地として地域との良好な関係維持のため年間365件以上のイベントを行っており、一般市民との交流は盛んな状況である。基地内は小規模な町をなし、兵士教育支援施設では大学教育も受講でき、試験に合格すれば日本人も留学できるとのことである。

市ヶ谷台ツアー体験記

防衛協会報124号(25.10.1)掲載
 
 8月の中旬、防衛省が行っている市ヶ谷台ツアーを体験した。ツアーには午前と午後のコースがありどちらも2時間15分程度の所要時間であった。案内には専門の職員がいて、説明は、理解し易くて優しい。日本の「おもてなしの心」が生きているツアーであった。ぜひ一度は体験を‼。 
市ヶ谷記念館(午前・午後のコース共通)
広報展示室(午前のコース)
屋外ヘリ体験(午後のコース)

平成24年

沖縄地区研修

 防衛協会会報第121号(25.1.1)掲載
 
防衛の最前線、沖縄を研修
P3C哨戒機を研修
 
 全国防衛協会連合会は、自衛隊及び在日米軍をより一層理解するため、平成19年度から部隊等研修を行ってきたが、今年度は近年日本防衛の最前線となっている沖縄の研修を行った。
 研修は、山崎常任理事(元自衛艦隊司令官)を団長とし、会員及び特別会員39名が参加して10月23日から2泊3日で、沖縄の陸海空自衛隊の第一線部隊の研修及び南部戦跡地の訪問並びに部隊長等と懇親を深めた。
 23日、那覇空港に集合し、海上自衛隊第5航空群を訪問し、南西諸島海域周辺での活動状況等のブリーフィングとP3C哨戒の説明を受け、哨戒活動の一端を理解した。
 その後、基地内にある陸・空自殉職隊員慰霊碑において献花式を行った。殉職者の説明を受けた後、ラッパ吹奏の中、山崎団長が代表で献花した。
 ホテル到着後はホテル周辺において団結会を開催した。沖縄舞踊を見ながら沖縄料理を満喫し、相互の親睦を深めた。
 小林15旅団長のブリーフィング
 
 24日は午前中、第15旅団司令部を訪問、小林旅団長から直接ブリーフィングを受け、その後資料館にて太平洋戦争末期における沖縄戦についてジオラマ模型等による説明を受けた。また沖縄において現在も多くの不発弾が存在し、陸自の不発弾処理隊が活躍している現況の説明を聞いた。
  その後、空自南西航空混成団司令部を訪問、団司令の半澤空将より直接説明を受けた。空自の活動はもとより沖縄の歴史や戦前戦後における沖縄での出来事や沖縄の抱える諸問題の本質について説明を受けた。その後、F15戦闘機部隊を研修し、F15の性能等に関する理解を深めた。
 隊員食堂での昼食会は、現役隊員と和やかに歓談し、日頃の苦労話等を聞いた。午後は警戒管制指揮所を研修し、警戒管制や領空侵犯措置に伴う緊急発進の現況について理解を深めた。
 
南西航空混成団の研修
 
 午後は沖縄の南部戦跡地を訪ねた。ひめゆりの塔、平和記念公園を訪れた。最初に戦没者記念碑で献花を行い、戦没者の御霊を慰めた。近くの「黎明の塔」では沖縄最終戦の状況説明を沖縄地本協力本部の広報室長から受けた。その後、平和記念公園一帯を研修した。
 「懇親の夕べ」を沖縄県防衛協会との共催で開催し、現役隊員や沖縄県防衛協会員と懇親を深めた。山崎団長挨拶や國場沖縄県防衛協会長の挨拶に続き、半澤司令の挨拶の後、和気藹藹と会を進めた。研修団員所見の発表や余興の沖縄民謡やエイサー(15旅団同好会協力)を楽しんだ。
 
沖縄における基地問題を現地にて研修
 
 25日は嘉手納の沖縄防衛局を訪問し、概況説明のほか、基地問題について説明を受けた。研修員からも熱心な質問があり、現況の理解を深めた。嘉手納の米軍基地訪問は叶わなかったが防衛局庁舎屋上から嘉手納基地全般を研修した。
 その後、普天間基地の南側にある嘉数高台公園から普天間基地を研修した。沖縄へ配備されたばかりのオスプレイが実際に飛行する状況を視察した。また途中、返還又は返還されつつある南部の市街地地域にある米軍基地の状況についても車中より説明を受けた。
 天候にも恵まれ、快適にまた順調に予定の研修を終了した。昨年のハワイ研修中止もあり本研修には期待が大きかったが、在沖縄の各部隊及び沖縄県防衛協会関係者の献身的な協力により実り多い成果を残して研修を終えることができた。
研修員の所見
 
☆茨城県会員 飯島 洋子
△沖縄の歴史や自衛隊の活動等、多くのことを勉強させて頂きました。あらためて今日の日本の平和が多くの犠牲の上にあるのだと実感いたしました。
△二度と悲しい思いを繰り返さないようにしたいと思うと同時に、自衛隊の方々の日々の御苦労、御努力に頭が下がる思いでした。こうした自衛隊の皆様のこれからの御活躍に期待する気持で一杯になりました。
△沖縄研修では思いやりと感謝の気持ちをお土産にして帰路につきました。有意義で楽しい三日間を過ごさせて頂きました。
☆埼玉県会員  藤縄 善朗(鶴ヶ島市長)
△ 尖閣諸島、普天間基地、オスプレイ配備等に関するニュースが絶え間なく流れる中、正に現場で活躍し、苦労されている自衛隊関係者の皆さんの現場の視点での説明は説得力がありました。また夫々の諸問題を、その一端ではありますが直接自分の眼で確認できたことは大きな成果でした。
△ 米軍基地内を直接研修することはできませんでしたが、沖縄における基地問題の本質を改めて確認できました。数多くの課題はあるでしょうが、自衛隊の皆さんが前向きにまた積極的に取り組んでおられること、また南西地域の防衛の第一線でしっかりとした覚悟と自信を持て勤務されており、頼もしさを感じたのは私一人ではなかったと思います。
△ 本研修を通じ、沖縄に対する関心を一層高めることができました。また、あらためて現場を見ることの大切さを実感し、今後とも続けていこうとの思いを強くしました。
△ 全国の他の自治体の首長さんにも是非ご参加いただきたい大変意義のある研修でした。
☆岡山県会員 内海 紀之
△ 沖縄は防衛の最前線の地である。沖縄防衛局からの講話で沖縄の東アジアにおける地理的重要性や米軍の現状を知る。沖縄本島の陸地、約二割が米軍基地で占める沖縄本島、やはり米軍の負担はかなり大きいようだ。米軍基地縮小の流れのなかでわたしの防衛に関する不安は尽きない。
△ では沖縄の人たちは自衛隊をどう思っているのか、わたしの不安をよそに、以外と良好なようだ。南西航空混成団司令、半澤空将のお話では「迷彩服のままでジャスコに買い物に行っている」と伺った。このような話を聞くと嬉しくもあり、「沖縄を含めた日本を守るのは自衛隊しかない」という考えを強くした。
△ では今後、米軍基地縮小に、十二分な防衛力を残して防衛最前線の沖縄はどうあるべきか、自衛隊はどうあるべきかが問われるが、わたしは「自国は自国で守る体制へ」と考える。
△ では「自国を守る」ためには何が必要か、現憲法や法律、右肩下がりの防衛費で自国を守れる訳がなく、これは米軍ありきであり、「国民の防衛や自衛隊に関する理解」これこそが急務だと考える。
△ 有事に備え私が身体を鍛えても足手纏いになるのは最前線の精鋭達を見て良くわかった。ならば、このように日頃見ることの出来ない基地見学をさせてもらった、わたしが民間の広報官となり、自衛隊の良き理解者を増やすべく、有川浩の「空飛ぶ広報官」ならぬ「地を這う広報官」になろうと決心を新たにした。

平成22年

東北地区研修

防衛協会会報第112号(22.10.1)掲載
 
東北地区自衛隊研修
 
 君塚東北方面総監と研修団  全国防衛協会連合会は町田錦一郎群馬県防衛協会会長を団長とする40名の研修団を編成し、平成22年9月17日(金)から同19日(日)までの間、東北地区自衛隊研修を実施した。
 17日昼にJR仙台駅に集合した研修団は、東北方総監君塚栄治陸将を表敬した後仙台駐屯地を研修した。
 
君塚東北方総監と研修団
 
 松島センチュリーホテルでの懇親会には方面総監以下の総監部主要幹部、東北補給処長、仙台病院長、第2施設団長、第4航空団司令、宮城地方協力本部長らの自衛官のほか、大橋健男松島町長、大越雅行隊友会宮城県隊友会会長、高橋勇輝自衛隊父兄会宮城県会長が参加した。また宮城県防衛協会からも丸森仲吾会長、瀬戸昭副会長、鶴戸清子副会長兼ねて女性部会会長ほか大勢が駆けつけ会を盛り上げた。
 
東北の大空ショーを満喫
 
 翌18日は海上自衛隊八戸基地でブリーフィングを受けた後、懇親会場で伝統の海軍カレーに舌鼓を打った。19日は航空自衛隊三沢基地で航空祭見学した。航空祭にはアメリカ空軍も参加した。
 研修団はF15、F16F、F2の最新鋭戦闘機を研修したほかブルーインパルスの妙技に酔い痴れ、充実した研修を終えた。
 その後、研修団は解団の後、三沢空港、青森空港経由でそれぞれ解散した。  国内研修は一昨年度の北海道、昨年度の北部九州に続く三度目の研修で、今年度は青年部会が中心となって運営し、多数の女性部会員も参加し盛会裏に終了した。

平成21年

韓国研修

防衛協会会報第108号(21.10.1)掲載
 
全国防衛協会連合会 初の海外研修
韓国との交流鵜かめる

 全国防衛協会連合会(山口信夫会長)は、20周年記念事業で9月27日~10月2日の日程で海外(韓国)研修を行った。会長を研修団長とし、前田板橋防衛協会長を副団長、日吉理事長を本部長として、全国から会員及び特別会員総勢32名が参加、連合会の活動に新たな一ページを残した。第1日目は各自でソウルに移動し、結団式及び懇親会を開催した。(写真は緒方龍春団員提供)
 
緊張が続く朝鮮半島の第一線
 
 2日目は午前中、平澤(ピョンテク)の海軍艦隊司令部を訪問、海軍の活動、特に北方限界線(NLL)の警備現況等の説明を受けた。その後、99年と02年に生起した延坪(ヨンピョン)海戦の犠牲者慰霊碑と沈没高速艇(チャムスリ)を研修、北朝鮮海軍と直接対峙する厳しい第一線の実態を聞くことができた。
 
 午後は瑞山(ソサン)の空軍戦闘飛行団を訪問。韓国初のライセンス生産戦闘機F-16を研修した。今春まで空自幹部学校に留学していた金大尉も案内に同行、防衛協会主催の留学生相撲観戦以来の再会となった。
 その後、ソウルに移動し、防衛駐在官及び警備官として活躍中の古屋1陸佐、大江1海佐、木村1空佐並びに北條3海佐の激励会を行った。
 3日目は板門店地域を研修。朝鮮戦争を戦い韓国の英雄で、韓国発展と日韓関係に寄与の大きい白善燁(ペクソニョップ)将軍も同行され、貴重な話を伺った。霧で視程は良くなかったが韓国陸軍の監視所(トラOP)及び第三トンネルを研修し、北朝鮮との対峙の歴史を学んだ。また、唯一の南北接点で、分断の現実を象徴する共同警備地域(JSA)を研修。板門店会議場では、緊張感を実感した。
 次いで、南北交流事業の一環で、鉄道再建のため建設されたトラサン駅を見学後、市内の戦争博物館を研修した。直接白将軍から話を聞き、終日、朝鮮戦争を考える日となった。
 
 韓国の在郷軍人会と防衛交流
 
 4日目の午前中はソウル市内の史跡(昌徳宮)を研修、午後は在郷軍人会本部を訪問した。団長が在郷軍人会の朴世煥(パクセファン)会長(予備役大将、元韓国陸軍第2軍司令官)を表敬訪問、続いて同会についてブリーフィングを受けた。
 元軍人は全て会員となる資格があり、850万余会員の広範な活動や規模の大きさは防衛協会の活動に大きな参考となった。団長からの御礼の挨拶に引き続き、記念の楯を寄贈した。
 夕刻、ホテルにおいて朴会長以下の主要な役員や自衛隊との縁のある要人、並びに日本に勤務(武官)や留学経験のある人を招き、「日韓交流会」(懇親会)を開催した。和気藹々の内に宴が進み、日韓の友好親善に、また民間レベルでの防衛交流に大きく貢献した。
 
百済の都(扶餘)を史跡研修
 
 10月1日の5日目は韓国陸海空軍本部が所在する大田(テジョン)で軍事パレード視察の予定であったが、新型インフルエンザのため急遽民間人には非公開となった。
 代わりに、かつて百済の都であり、多くの史跡が残されている扶餘(プヨ)を研修した。百済は日本との関係が深く、白村江の戦いを始め、仏教文化等で有名である。白馬江(ペンマガン)を船で渡り、羅唐連合軍に敗れ、多くの宮女が飛降りたといわれる落花岩を訪ね、悠久の歴史に思いを馳せた。
 
 史跡研修後、ホテルへの帰路、陸海空軍大学がある紫雲台(チャウンデ)を通過、留学中の福山3海佐及び津島3空佐を激励した。  ホテルに帰着後、解団式・懇親会を開き研修の所見等を発表し、また思い出を温め、それぞれに別れを惜しんだ。翌日再びソウルに移動、午後帰路についた。
 
日韓交流会における山口研修団長挨拶

 全国防衛協会連合会会長の山口でございます。開会にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 本日は、白善燁(ペク・ソニョップ)陸軍協会長、張志良(チャン・ジラン)元空軍参謀総長はじめ、朴世煥(パク・セファン)在郷軍人会会長以下の会員の皆様、日本で勤務留学経験のある皆様、更に水越公使はじめ日本大使館の皆様のご参席を得て日韓交流会をかくも盛大に開催することが出来ますことを研修団として大変嬉しく感謝申し上げます。
 私達全国防衛協会連合会は、全国組織となって今年創立20周年を迎えました。自発的に発足した各地区組織をとりまとめ、その会員は60万人余りであります。
 その記念行事のひとつであるこの海外研修実施に当り、韓国在郷軍人会の皆様に格別のご配慮とご支援を賜わりましたことに、心から厚く御礼申し上げます。
 我が国にも、退職自衛隊員の組織があり、また旧軍隊の退役軍人の組織もございます。しかし私達防衛協会は、国の支援を受けない、民間人(「民間人」の中にはもと自衛隊員もおられますが)による自衛隊支援団体であります。
 第二次世界大戦後、憲法により交戦権を放棄した日本において、警察予備隊から発展した自衛隊は、徴兵制ではなく志願制による組織です。
 だからこそ、国として最も大事な国の安全と平和を守るに足る、精強な自衛隊であるためには、国民皆の、心からの声援が必要なのです。  そのために、私達防衛協会は「国民全般の防衛意識の高揚と、それぞれの地域の自衛隊の支援」を目的として永年活動してまいりました。  貴国の軍隊の置かれた状況や、在郷軍人会の活動の状況を伺い、往時の我が国を思い出し、羨ましく、また、その意を強くしております。  日韓両国には、両国がそれぞれにその平和と安全の確保に努めることは勿論のこと、両国が力を合わせてこの地域の平和と安全を図るべく努力することが求められています。
 そのためには両国間における民間レベルでの防衛交流も重要であり、その点でも今回の研修は極めて意義あるものと考えております。  最後に重ねて、私共の貴国研修にご尽力を賜わりました、在郷軍人会はじめ関係各位に心から御礼申し上げます。お時間の許す限りご歓談下さいますようお願い申し上げます。
歓迎ご挨拶(要旨)大韓民国在郷軍人会 朴 世愌会長
 
 皆様は私が会長に就任して最初の外国のお客様であり、心から歓迎致します。
 今回の皆様の在郷軍人会ご訪問は、韓日相互に意味のある訪問であり、意義深い出合いです。
 韓日両国は歴史的に緊密な協力関係を築いてきました。一時的に良くなかった過去の歴史がありましたが、鳩山首相の就任により、韓日両首脳が友愛の精神をもって北朝鮮の核開発問題・韓日交流について意見交換しているのはとても良いことです。
 ところで、北朝鮮の核開発は、北東アジアの核武装を促進し、北東アジアを核の戦場化するものであり、絶対に許せるものではありません。さらには生活に苦しんでいる北鮮民の為にも廃棄されるべきことです。
 今回の研修を通して韓国の安全保障状況を良くみていただき、帰国されましたら日本の皆様によくお伝え下さい。  日本防衛協会連合会と在郷軍人会の交流が、両国の安全保障に寄与する方向で更に発展していくことを希望しています。(2009年9月30日)

在日米海軍横須賀基地研修

防衛協会会報第106号(21.4.1)掲載
 
原子力空母”ジョージ・ワシントン”を研修
関心深く、米海軍横須賀基地へ
 
 3月17日、心地良い気候と快晴に恵まれ、研修参加者48名は予期以上の成果に満足。 今回も、海上自衛隊で米海軍先任連絡官であった古宇田元1海佐に米海軍との調整をいただき、計画は順調に進行。 研修は原子力空母「ジョージ・ワシントン」から始まった。通常燃料を積まない分広くなった航空機格納庫で歓迎の挨拶を受け、爾後2班に分かれて、操舵室や飛行甲板などを研修。艦載機の発着システムなどに多くの関心が集まった。 離艦後は「さくら」と名づけられた士官クラブで昼食。その後、在日米海軍司令部参謀長のキューリック大佐から在日米海軍のアジア・太平洋における役割や原子力空母の作戦におけるメリットなどについてのブリーフィングを受けた。 最後に特別会員の柴田明彦氏が謝辞を述べ、米海軍研修は終了。 その後は古宇田氏の説明で基地を研修。旧海軍が戦艦「信濃」(のち不沈空母「信濃」へ改造)建造のために作ったドックは今でも十分に機能しており、造船技術は世界一であったことなどを知り、参加した会員は大きな感銘と同時に先人の偉大さなどを改めて感得していた。
ジョージ・ワシントンの甲板にて(左:研修団Aチーム 右:研修団Bチーム)
戦艦「信濃」を造ったドック
キューリック参謀長のブリーフィング
士官クラブでの昼食

北部九州研修

 防衛協会会報第106号(21.4.1)掲載
 
北部九州自衛隊研修記
 
 全国防衛協会連合会は、自衛隊及び在日米軍をよりよく理解する為、平成19年度から駐屯地・基地及び米軍施設等の研修を開始した。 北部九州自衛隊研修は北方研修に次いで2回目。
 3月1日から3日間に亘り北部九州自衛隊研修(大阪防衛協会理事 三上雄太郎団長他47名)を実施した。
 1日夜、佐世保市内の富士国際ホテルにおいて、結団式・懇親会を開催。 2日午前は、海自・佐世保地方総監部を研修。ブリーフィング、加藤総監表敬の後、護衛艦「くらま」に乗艦。艦内を研修後、昼食。 午後は陸自・目達原駐屯地研修。発着場で、所在ヘリ部隊の保有するUH-60、AH-1、UH-1,OH-1等の展示・説明を受けた。
 当日は、操縦席、後部座席に座ったりして実機に触れることができた。 夜は二日市温泉「大丸別荘」において、福岡県自衛隊協力会連絡協議会(河部浩幸会長)と共催で懇親会を開催。用田西部方面総監、加藤佐世保地方総監、小野田西部航空方面隊司令官、並びに近隣部隊の将官、地元から高田周洋福岡県隊友会会長等の出席を得て、盛会裏に終了。
 3日午前は空自・西部航空方面隊の春日基地研修。小野田司令官表敬、ブリーフィングの後、SOC及びDC研修。地下で黙々として任務に励む空自隊員の姿勢に感銘を受けた。
  続いて、陸自・福岡駐屯地に移動。ブリーフィングの後、化学防護隊による化学剤・生物剤対処訓練を研修。身近に起こりかねない事態対処について研修できたことは大きな成果であった。駐屯地食堂で会食後、解散。
佐世保地方総監部
「くらま」艦内での昼食
研修団記念写真(佐世保総監部)
武装ヘリ研修(目達原駐屯地)
大宰府天満宮研修

平成20年

在日米海軍横須賀基地研修

防衛協会会報第104号(20.10.1)掲載
 
日米同盟強化の一環
基地研修 全国から46名参加  旧海軍遺産の技術に驚嘆
 
 自衛隊及び在日米軍の任務や現状、更には相互の関係などを理解するために、当全国防衛協会連合会(山口信夫会長)は、年度計画により平成19年度から駐屯地や基地研修を開始した。在日米海軍横須賀基地研修は今回2回目。 なお、自衛隊駐屯地・基地研修は21年3月実施予定。   
米海軍の役割理解
 
 全国防衛協会連合会(山口信夫会長)は、平成20年7月14日、連合会主催の米海軍横須賀基地研修を行った。35℃にもなる暑い日で、出発直前に車両のトラブルがあったが、予定通りに研修実施。特別会員等46名(事務局から局長と妹尾参事)が参加。
 研修に当たっては、山崎眞常任理事の全体計画に基づき、米海軍との調整並びに基地内の案内・説明等万般に亘り、元海上自衛官で米海軍先任連絡将校であった古宇田元1海佐の支援を受けた。
  研修は昨年度に続き2回目。お目当ての空母は交代のため不在であったが、日本海軍が建設したドック等の施設見学に時間を当て、充実したものとなった。
  はじめに在日米海軍司令官のジェームス・ケリー少将が在日米海軍の役割についてブリーフィングを実施。福生市防衛協会(東京都)の森田賢一相談役が謝辞を述べた後、古宇田氏の説明で基地研修。旧海軍に纏わる歴史を聞き、日本の造船技術の優れた一面を知り、参加した会員は大きな感銘を受けた。今後の継続を希望した。
連合会主催 初の研修実施
 
 連合会(山口信夫会長)は、9月、北海道及び米海軍横須賀基地研修を実施した。連合会主催の内外研修旅行は予ねてから要望があったが、これまで実現に至っていなかった。今回、関係者の綿密な計画調整と陸・海・空自衛隊並びに在日米海軍の理解と協力を得、その上に温かな歓迎を受けて実現の運びとなったものである。また、当初は韓国・台湾等の外国研修も検討されたが、初回であること並びに国際情勢等を勘案して今年は国内研修に限定した。
 

平成19年

北海道研修

防衛協会会報第100号(19.10.23)掲載
 
緊急発進(訓練)を見学 戦車試乗や地元会員と懇談
前段:9月20日~21日
 
 前段、後段の2回に分けて実施された「北海道研修」の前段・9月20~21日は、24名の研修団(団長 宇佐美康治・奥多摩防衛協会長)。20日は空自千歳基地で概要説明を受けた後、アラート地区及び緊急発進(スクランブル)の訓練、千歳救難隊及び第3高射群の任務・活動、主要装備品の展示説明を受けた後、第2航空団司令 福江広明空将補はじめ基地の主要幹部と昼食懇談。
 午後は陸自東千歳駐屯地で第7師団長 用田和仁陸将自らによる任務、編成、訓練状況等についての説明の後、主要装備品の展示説明、90式戦車の試乗。研修団一同、戦闘服に着替え砲手席に座り、時速50キロで驀進する戦車の乗り心地を体験。 その夜は部隊側から12名、千歳地方防衛協会から9名が出席して、意見交換と親睦を深めた。
  翌21日は札幌駐屯地を訪問、北部方面隊の任務、編成・装備、訓練状況等についての概要説明を聞いた後、北方総監 廣瀬誠陸将をはじめ4将官を囲み昼食懇談を実施、活発な質疑応答に時間をオーバーする盛り上がりであった。
 午後は真駒内駐地の資料館や野外博物館「北海道開拓の村」を見学、屯田兵など北海道開拓の歴史の一端に触れた。
 
 F-15戦闘機の前で集合写真
90式戦車の体験搭乗
北方領土に想い
後段:9月22日~23日
 
 根室分屯基地では基地概要を聞いた後、航空警戒レーダー、オペレーション地区を研修、北の守りの厳しさを実感した。
 「2007平和ノサップ集会」では、晴れわたった根室海峡の前にクッキリ見える歯舞諸島と国後島、遥か彼方の色丹、択捉島を思い浮かべながら、志を同じくする「返せ、北方領土!」と訴える集会のエネルギーに共鳴。 全国防衛協会連合会は、北方領土返還要求運動の協賛団体として名を連ねており、「北方四島ビザ無し交流」にも毎年青年部から1名が参加している。
 同夜は、部隊側2名、根室自衛隊協力会4名と北方領土元島民3名による懇親会を開催、元島民たちの悲しみと苦しみにじかに触れることが出来た。
平和集会(北海道児玉軸局長を囲んで)

米海軍横須賀基地研修

防衛協会会報第100号(19.10.23)掲載
 
 海の国日本を痛感
   空母キティホーク見学 米海軍基地司令官がブリーフィング
 
 空母キティ・ホーク乗艦の関係で25日に実施された「横須賀米海軍基地研修」は、〝空母研修″が目玉になったことから応募者が殺到したが、次年度の継続を予定することにして50名に限定。
 保全が厳しく、身分証明書はパスポートか、生年月日を証明する書類のほかに本籍・顔写真付が求められ、IC型最新式運転免許証持参予定の6名は、前日になって不許可となってしまった。
 44名の一行は入門チェックと引き換えにビジターズ・シールを胸につけて基地見学に入った。
 研修開始にあたってのブリーフィングは、在日米海軍司令官のジェームス・ケリー少将自ら実施してくれる等、防衛協会に対するサービスは大変好意あるもので、一行を代表して雨宮良彦羽村市議(東京都)が答礼の挨拶をした。
 研修の調整と基地案内は、元海上自衛官で、米海軍先任連絡官であった古宇田元1佐。 「キティホーク」の修理が戦艦「信濃」(のち改造されて空母「信濃」となる)用に造られたドックで十分なことや、当時のドックの排水用ポンプ8基のうち2基が大東亜戦争ではシンガポールに運ばれて使用され、残りのポンプ共々、現在も使用されていること等、旧日本海軍の状況と米海軍の現在を比較しながらの説明は説得力があった。
 来年、「キティホーク」に代わって原子力推進の「ジョージ・ワシントン」が配備されるが、在来型以上に安全性が高いことが、実験結果など種々の状況から証明されているというのが司令官の説明にもあった。
 ブリーフィングの後、ヘリ火災の消火活動を研修してから、空母研修となった。五千人の将兵が起居し、牧師科や医歯科、法務科広報科等もあり一大都市を形成している、艦長の任務は市長の任務と非常に似て、乗組員の生活に関する全責任を負っているという話であった。
 特に関心を引いていたのは艦載機の発着艦で、僅か70メートルのカタパルトで時速270キロまで加速発進させることや、ワイヤで脚を捕らえて90メートルで停止させる技術等に感心していた。しかし、こうした空母の発想が日本生まれであることを聞くに及んで、一同はわが国先人の偉大さを改めて知らされた。
 
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