会長挨拶
令和4年度 第33回全国防衛協会連合会定期総会時の佃和夫会長挨拶(4.6.9)
本日は、ご多忙の中、第33回定期総会に全国各地からご出席頂き誠にありがとうございます。ここ2年間、新型コロナウイルス対応で皆様のお顔を拝見出来ず、さびしい思いをしておりましたが、今日はお目にかかれてうれしく思っております。
ご出席の皆様方には、平素より全国防衛協会連合会の事業・活動に多大なご支援・ご協力を賜り、改めて心から敬意と感謝を申し上げます。
本日は、令和3年度の事業報告と収支決算報告、令和4年度の事業計画(案)と収支予算(案)、役員人
事(案)及び防衛問題に関する要望書(案)についてご審議頂きますのでよろしくお願い致します。
さて、2月24日のロシア軍のウクライナへの侵攻は、武力による現状変更を図ろうとするものであり、我が国としてもこの教訓を学ばなければなりません。今、私たちが目の当たりにしているものは何か、それは「自分たちは相手国に対し、侵攻の意志が皆無で、全く無害な存在である、ということを如何に示し続けても、それは相手の自分たちへの侵攻を思いとどまらせる力にはならず、時として自国民が悲惨な目にあうことになる」ということであります。現状に目をつぶり、見たくないものから目をそらし、イデオロギーという虚構の中に身をひそめることの危うさを自覚すべきです。「自分の国は自分で守る」の姿勢の重要性を再認識すべきです。
その最前線に立っておられる自衛隊の皆様は、日夜わが国の防衛という重大任務に精励されるとともに、国内外において様々な活動を行っており、国民の自衛隊に対する信頼と期待は一段と高まるばかりです。
特に、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大をうけて、現在も活動中の東京及び大阪に集団接種会場を開設し、ワクチン接種の接種率の促進に寄与するとともに集団接種のノウハウは、各自治体が開設する接種センター等の参考となっていると伺っておりますが、大変頼もしく感じるところです。
当連合会としても、その目的とする「防衛意識の高揚」と「自衛隊への支援・協力」を進めるためには、自衛隊を取り巻く環境の変化と会員の皆様のご意見を踏まえて事業を推進していくことが肝要と考えております。
本日は、総会に続き、講演会として、同志社大学特別客員教授の兼原信克先生の「ウクライナ問題と日本への教訓」と題するご講演を楽しみにしております。
令和4年年頭の御挨拶 全国防衛協会連合会会長 佃 和夫
