会長挨拶
令和7年年頭のご挨拶 全国防衛協会連合会 会長 大宮 英明

自衛官の熱い期待に応えるべく、支援・協力を推進
明けましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、ご家族の皆さまと共に清々しい新年を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。旧年中は、皆様の全国防衛協会連合会の活動へのご理解とご協力に対し、心から感謝申し上げます。
さて国外情勢は、ロシアによるウクライナ侵略は、まもなく3年を迎えようとしていますが、依然として戦闘が継続しています。
一昨年10月7日に発生したイスラム主義組織ハマスによる突然のイスラエル侵 攻により開始された戦闘は、ガザ地区からイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点 であるシリア、周辺諸国にも拡大しており、中東地域においても不安定な情勢が増大しています。
中国は、東シナ海、南シナ海などの海空域において、力による一方的な現状変更 の試みを強化し、さらには、習近平主席が台湾問題について武力行使も辞さない姿勢を繰り返し主張するなど、台湾有事の懸念も高まっています。
ロシアは、ウクライナ侵略後も北方領土を含む極東での軍備強化や我が国周辺の海空域において、中国軍との共同活動など戦略的連携を強化しています。
そして、8月には中国及びロシアの軍用機が、相次いでわが国の領空を侵犯しました。
北朝鮮は、かつてない高い頻度で弾道ミサイルなどの発射を繰り返すなど、国際社会に対する挑発を継続しています。
このように、わが国周辺の安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑な状況にあります。
このような状況下にあって、「自分の国は自分で守る」という姿勢を国民一人一人 が堅持することが、他国からの侵略を許さない抑止力になると確信しています。
一方、近年自衛隊に対する好感度は高まっておりますが、自衛官の募集は大変厳しい状況にあります。当連合会としては、厳しい募集環境に少しでも寄与するために本年度から陸上自衛隊中央音楽隊が毎年実施している巡回演奏の一部を支援することとしました。まず始めに本年度は、令和7年1月31日に沖縄県防衛協会と共催して、沖縄県那覇市での演奏会を主催いたします。これからも当連合会は、「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努める」という自衛官の皆様の熱い気持ちに応えることができるように、時代の風を感じながら前向きに活動して、会の目的である「防衛意識の高揚」と「自衛隊の活動への支援・協力」を推進して参りたいと考えています。また、各都道府県防衛協会などと連携しつつ会勢拡大にも努めて参ります。