軍事・戦略検定講座
日本初の講座紹介:「軍事・戦略検定講座」が10月4日からスタート
民間では日本初の「軍事と戦略」をテーマにした検定講座がスタートします。
この講座はネットによる配信で、軍事、軍隊、防衛、戦略概論、現代戦、兵器、戦争史、各国の軍事戦略、国際法、地政学、インテリジェンス、企業戦略など、軍事と戦略に関するテーマを総合的に扱います。
主催・運営は一般社団法人MSフォーラムで、講師陣には全国防衛協会常任理事兼東部防衛協会理事長の小川清史氏(元陸将)をはじめ、自衛隊の幹部OBが多数参加しています。
世界では、有力な大学で「軍事学」などの科目を一般の学生が学べるコースが用意されているケースが多くあります。しかし日本では防衛大学校以外で軍事学を学べる機構は無いのが現状で、一般人が軍事の素養を身に付ける機会がありませんでした。
ロシアのウクライナ侵攻以降、テレビなどのマスコミは詳細な戦況のレポート等を、連日報道してきていますが、軍隊や現代戦について、また各国のパワーバランスや歴史などについての基礎知識が無ければ、報道の理解も表面的になってしまいます。
国民の軍事理解が重要に
戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、日本の防衛予算も倍増することとなりました。
「自分の国は自分で守る」は、防衛協会のテーゼでもありますが、これまでの、「実はアメリカ頼り」の姿勢から、本当の自主防衛力を築かなければならない時代が来ています。そのためには、政治家含め国民の「軍事と戦略」に関する基礎知識の習得と、防衛戦略を自ら考える構想力は必須アイテムとなります。
本講座は、まず「入門コース」からスタートすることになっています。一般人で軍事と戦略について予備知識のない方々を対象に、最初に基本的な考えを理解することを目標にカリキュラムが準備されています。
入門から順次、上級まで
期間半年の「入門コース」は計26回、各1時間の講座が週1回順次配信されますが、受講者は自分の都合に合わせて講座を視聴することができます。講座終了後に「検定試験」が行われますが、入門コースでは理解を確認する内容の試験が予定されています。
「入門コース」終了後は、「初級(半年)」、「中級(1年)」、「上級(
1年)」の講座が開講される予定です。
講座のイメージキャラクターにはタケルくんとサクラさんが登用されました。二人はフルネームを大和タケル、橘サクラと言って、日本書紀に出てくる日本武尊と弟橘姫が現代によみがえった方々だそうです。講座では時に講師役、また時にはアドバイザー役も務める予定です。
次代のリーダー必須の素養
日本を含め、現代の政治ではシビリアンコントロールが基本原則となっています。しかし、文民が軍事を統制するためには、文民の側にも軍事と戦略についてのしっかりした基本認識が求められます。
また、世界レベルでの競争に日々さらされている産業界でも、軍事と戦略の方法論は経済戦争に打ち勝つ企業戦略の基礎になっていることは周知の事実です。
MSフォーラムでは、この検定講座を次代のリーダーを育成する場として、「サムライプロジェクト」の愛称で呼んでいます。