日米首脳護衛艦「かが」訪問
日米両首脳が護衛艦「かが」乗艦
日米の隊員を力強く激励
令和元年5月28日、安倍総理大臣とトランプ大統領は、海自横須賀基地で、ヘリコプタ―搭載護衛艦「かが」(1等海佐・水田英幹艦長)を視察し、日米両国約500名の隊員を前に自衛隊及び米軍を激励した。
日米両国の首脳が、最前線の部隊で勤務する自衛隊員と米軍人を、2人揃って激励したのは史上初めてである。
「令和」初の国賓、トランプ大統領の来日を締めくくる舞台として、安倍総理は、あえて海上自衛隊を象徴する護衛艦「かが」を選び、日米の揺るぎない同盟関係を世界に向けて強く発信した。
安倍総理は、「強固な日米同盟は、日米隊員一人一人の努力によって支えられていること」を強調すると共に、「昼夜を分かたず、自由で平和な海を守り続ける諸君を誇りに思う」と訓示した。
その後、トランプ大統領が安倍総理に替わって演台に向かう際、互いに歩み寄った最高指揮官の両首脳が、自衛隊員と米国軍人の前で固く握手した光景は圧巻であった。続いて挨拶に立ったトランプ大統領は、「日本が令和の時代を迎えたこの歴史的瞬間に、我々は米日間の同盟、そして自由を愛する米日間の友情をお祝いします」と祝意を表した。
米軍と自衛隊が世界中で一緒に訓練し、活動していること、また、米国と同盟国が同じ港に艦隊司令部を置く世界で唯一の存在であることに言及し、永続的なパートナーシップの生きた証であると強調した。
さらに、最先端の戦闘機が護衛艦「かが」に搭載されることは、「米日両国がこの地域の広い領域を、複雑で様々な脅威から防衛するのに役立つ」と強調するとともに、米国の安全保障を向上させる 日本の防衛能力向上に対する安倍首相の尽力に、感謝の意を表した。
最後に、隊員に向かって「今日ここにいる素晴らしい米国と日本の隊員たちに言いたいと思います。あなたたちを訪問することは本当に光栄でした。そして、全てのアメリカ国民を代表して、あなたたちが我々の国民を守るためにしている全てのことに深い感謝を述べたいと思います。ありがとうございました」と感謝の言葉で激励の挨拶を終えた。
最後に、隊員に向かって「今日ここにいる素晴らしい米国と日本の隊員たちに言いたいと思います。あなたたちを訪問することは本当に光栄でした。そして、全てのアメリカ国民を代表して、あなたたちが我々の国民を守るためにしている全てのことに深い感謝を述べたいと思います。ありがとうございました」と感謝の言葉で激励の挨拶を終えた。
安倍総理訓示
本日は、トランプ大統領と共に、自衛隊、米軍の諸君の勇姿に接する機会を得たことを、心からうれしく思います。
日米両国の首脳がそろって、自衛隊、米軍を激励するのは、史上初めてのことであります。日米同盟は、私とトランプ大統領の下で、これまでになく強固なものとなった。この「かが」の艦上に、我々が、並んで立っていることが、そのあかしであります。
トランプ大統領、あなたの友情に心から感謝します。そして、日本の自衛隊と米軍が、今、私たちと同様、深い友情で結ばれていることを、共に喜び合いたいと思います。
インド・太平洋を自由で開かれたものにし、地域の平和と繁栄の礎としなければならない。その、揺るぎない意志をここに立つ私たち全員が、完全に共有します。
この護衛艦「かが」は、昨年、西太平洋からインド洋に及ぶ広大な海において、米海軍と密接に連携しながら、地域の海軍との協力を深めました。
今後、本艦を改修し、STOVL(ストーブル)戦闘機を搭載することで、我が国と地域の平和と安定に一層寄与していきます。地域の公共財としての日米同盟の更なる強化に向けて、日本は、しっかりとその役割を果たしていく。これからも、不断の努力を重ねていく考えです。
もとより、強固な日米同盟は、日米の隊員一人一人の努力によって支えられています。
自衛隊の諸君、昼夜を分かたず、自由で平和な海を守り続ける諸君を、私は、誇りに思います。
祖国から遠く離れた地で、我が国と地域の平和と安全を守り、日米同盟の抑止力を高める在日米軍の皆さん、そして、その最高司令官であるトランプ大統領に、敬意を表するとともに、改めて感謝を申し上げたいと思います。
日米両国の首脳がそろって、自衛隊、米軍を激励するのは、史上初めてのことであります。日米同盟は、私とトランプ大統領の下で、これまでになく強固なものとなった。この「かが」の艦上に、我々が、並んで立っていることが、そのあかしであります。
トランプ大統領、あなたの友情に心から感謝します。そして、日本の自衛隊と米軍が、今、私たちと同様、深い友情で結ばれていることを、共に喜び合いたいと思います。
インド・太平洋を自由で開かれたものにし、地域の平和と繁栄の礎としなければならない。その、揺るぎない意志をここに立つ私たち全員が、完全に共有します。
この護衛艦「かが」は、昨年、西太平洋からインド洋に及ぶ広大な海において、米海軍と密接に連携しながら、地域の海軍との協力を深めました。
今後、本艦を改修し、STOVL(ストーブル)戦闘機を搭載することで、我が国と地域の平和と安定に一層寄与していきます。地域の公共財としての日米同盟の更なる強化に向けて、日本は、しっかりとその役割を果たしていく。これからも、不断の努力を重ねていく考えです。
もとより、強固な日米同盟は、日米の隊員一人一人の努力によって支えられています。
自衛隊の諸君、昼夜を分かたず、自由で平和な海を守り続ける諸君を、私は、誇りに思います。
祖国から遠く離れた地で、我が国と地域の平和と安全を守り、日米同盟の抑止力を高める在日米軍の皆さん、そして、その最高司令官であるトランプ大統領に、敬意を表するとともに、改めて感謝を申し上げたいと思います。
地域を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中にあって、平和と安定を守るとりでたる日米隊員諸君の、今後ますますの活躍を大いに期待しています。
令和元年5月28日
自衛隊最高指揮官
内閣総理大臣
安 倍 晋 三