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過去の女性部会の活動

令和6年

女性部会                       防衛協会会報第168号(6.10.1)掲載

自衛隊との絆を深めて


全国防衛協会連合会女性部会 相談役

宮崎県防衛協会女性部会 会長 山西 三重子

   宮崎県防衛協会女性部は今年38年目を迎えました。

 県下8支部・会員349名で活動しています。今年は総会と新春の集いを一緒に開催しました。総会後の講演会は、講師に第24普通科連隊長・1等陸佐大江良治様をお招きし、陸上自衛隊の強靭な活動についてお話いただき、改めて抑止力の大切さを痛感致しました。

  また、懇親会におけるアトラクションでは、県内の各自衛隊指揮官の皆様をはじめ、各支部夫々に趣向をこらした出し物・隠し芸が披露され、隊員と女性部が一体となって舞い・踊り・唄うことで、自衛隊と女性部の絆が一層深まり、明日への活力が養われました。

  特に、第5航空団司令部・新田原基地が所在する新富支部は、平成3年~4年当時の第5航空団司令・竹河内捷次様の頃から、日舞を通じての交流会が長きにわたって続いております。今回は、着任されて間もない第5航空団司令・空将補大嶋善勝様が、日本舞踊の家元松川寿恵弘先生のご指導で、ご公務ご多忙の中、短時間で伝統ある日舞をマスターされ、他の各自衛隊指揮官の皆様とご一緒に、凛とした侍姿で見事な舞をご披露されました。

  この交流会は、自衛隊と女性部の相互理解・共存共栄の証であり、これからも続けて参りたいと思っています。

 こうして交流会が開催出来るのも、我が国の安全と平和を守り、昼夜を問わず厳しい訓練に励む自衛隊のおかげと心より感謝申し上げます。これからも女性部一同心を合わせて自衛隊との交流を大切にしてまいります。

 


大嶋団司令を中心に、見事な舞を披露する各自衛隊の指揮官の皆様
舞い終わって新富支部の女性部と記念写真。後列左から6人目が大嶋団司令、その右が山西女性部会長
手話 ディズニー 「It's a small world」
陸海空の連隊長と司令
よ!!団十郎の声も
お面を取ったら連隊長

女性部会                       防衛協会会報第167号(6.7.1)掲載

鳥取県防衛協会

梨花会の活動について 


全国防衛協会連合会女性部会副会長

鳥取県防衛協会梨花会 会長 石破佳子


   梨花会は、今年創設53年目を迎え、会員数約110名で活動しております。今回、その活動の一端をご紹介し、防衛協会としての活動に参加しました。


令和5年度の活動

◇10月:陸上自衛隊姫路駐屯地で部隊研修を行い、28名が参加しました。

 研修では装備品、記念館見学等を実施の後、隊員との昼食で交流を図ることができ、有意義で楽しい研修となりました。

◇11月:航空自衛隊美保基地司令による防衛講話を行い、航空自衛隊と美保基地の活動の現状が良くわかりました。

◇3月:春の親睦会を開催し、自衛隊員、関係団体と懇親しました。


令和6年度の活動
 「全国防衛協会連合会女性部会 全国研修大会(鳥取大会)」が、次の予定で開催されます。

◇期日:11月6日(水)

◇場所:ホテルニューオータニ鳥取(鳥取市)

◇内容:事業報告会、講演会、懇親会の3部構成

   自衛隊への理解を深め、さらなる支援に繋げる有意義な会となるよう準備を進めています。山陰での全国大会は初めてです。鳥取の魅力を活かし、皆様の交流の場となるよう歓待したいと存じます。

       “来なんせ!鳥取”

皆様のご来県を、心よりお待ちしています。


陸上自衛隊姫路駐屯地司令 米村1陸佐と記念撮影
姫路駐屯地資料館見学の様子

美保基地司令 落水田1空佐による防衛講話
春の親睦会 琴演奏の様子
ホテルニューオータニ鳥取の外観

女性部会                       防衛協会会報第166号(6.4.1)掲載

大阪防衛協会女性部の活動について

大阪防衛協会女性部 会長 池上 淳子

 

 大阪防衛協会所属の女性部会員は、現在、約150名が在籍し、大阪防衛協会総会・講演会・自衛隊の記念日・音楽まつり・、海上自衛隊練習艦隊歓迎・大阪防衛防災フェスティバル等の行事に積極的に参加しております。


女性部独自の活動

 過去に遡ると、大阪防衛協会設立2年後の昭和41年に、新しく開設したばかりの「陸上自衛隊阪神地区病院(昭和63年からは3自衛隊の共同機関化され『自衛隊阪神病院』に名称変更)」を訪れて入院中の自衛官患者をお見舞いした時を最初として、現在に至るまで同病院の入院患者に対するお見舞いを毎年続けてまいりました。  

 また、昭和59年以降は入院患者のお見舞いに加え、伊丹・千僧駐屯地在籍の女性自衛官を激励慰問し、女性部会長の講演と激励品等を贈呈してまいりました。

 新型コロナの蔓延した令和2年以降は、女性部会長と副会長の二名のみで激励慰問を行ってきました。特に、オミクロン株の感染が急速に拡大した一昨年は、自衛隊大阪ワクチン接種会場に勤務する看護士等に対し、激励慰問を行いました。


女性部会員の構成と増勢

 女性部会員は、各種経営者、政治家(国会議員・地方議員)、大学教授、画家、デザイナー、茶道・華道講師、マナー講師、ソプラノ歌手等多士済々の顔ぶれです。

 今後は大阪商工会議所に所属する女性会員にも努めて入会の働きかけを行い、女性部会の更なる増勢を図っていきたいと考えております。


女性部役員 

◇会長 池上淳子(大阪防衛協会理事、全国防衛協会連合会女性部副会長)

◇副会長 蓬莱扶佐子

     高見晴仁 

◇事務局長 末長さとみ


池上女性部会長の講演
コロナ蔓延下、自衛隊阪神病院ナースを激励

女性部会                       防衛協会会報第165号(6.1.1)掲載

全国防衛協会連合会女性部会

「全国研修大会in高知」         

 

 令和5年10月26日(木)、「全国防衛協会連合会女性部会 全国研修会in高知」が三翠園(高知市)で開催されました。高知での大会は、令和3年度に開催する予定で計画を進めておりましたが、新型コロナウイルスの影響により、開催直前に中止を余儀なくされたため、令和5年度にあらためて開催することになったものです。

 本大会は、全国の女性部会の皆様が一堂に会し、「防衛意識の高揚」と「自衛隊を支援する」という2つの活動指針を更に醸成するという重要な意義があります。内容は例年通り、事業報告会・講演会・懇親会の3部構成で行われました。

 事業報告会には22の女性部会から役員が出席され、講演会・懇親会には、ご来賓も含めて172名の多くの皆様にご出席いただき、おかげ様で盛会裏に終えることができました。


事業報告会

 石破佳子副会長の司会進行により、新隊員激励事業・会勢拡大運動などの活動報告、収支決算報告、監査報告等が滞りなく行われました。

 全国女性部会長は、第5代竜田和子会長(奈良県)から第6代古谷純代会長(第4代会長・高知県)に再びバトンがタッチされ、竜田会長からは退任の、古谷新会長からは就任のご挨拶がありました。


講演会

 講師に地元高知県出身の作家・ジャーナリストの門田隆将氏をお迎えし、「歴史の岐路に立つ日本~私たちは、何をなすべきか」の演題で、講演していただきました。

 熱く語る講師の話術に引き込まれながら、私たちの果たすべき役割について多くの気付きを得られ、心に残る講演でした。


懇親会

 第14音楽隊による軽快なリズムに乗って入場し、古谷新会長による歓迎のご挨拶で開会。来賓の元防衛大臣の中谷元衆議院議員と堀井泰蔵中部方面総監に祝辞を頂戴し、来賓の紹介・乾杯・祝電披露と続き、美味な料理に舌鼓を打ちながら会場内は会話の花が咲いておりました。

 余興のフラメンコ、よさこい鳴子踊りで会場内は一層の盛り上がりを見せ、興奮冷めやらぬうちに中締めとなり、賑やかな中で散会となりました。

 本研修会を無事に終えることができましたのも、関係された皆様のご支援、ご協力のたまものであり、主管の女性部会として、心より感謝申し上げます。

高知県防衛協会 女性部会一同


事業報告会

事業報告会出席者。前列右から3人目が第5代竜田和子会長、左へ第4・第6代古谷純代会長、第2代濱田光江会長、第3代臼井久美子会長の順
事業報告会の様子。左正面中央が竜田和子会長、右が古谷純代新会長、左が司会進行役の石破佳子副会長
事業報告会の様子

講演会【門田隆将講師】

門田先生の説得力のある熱い語り口に引き込まれました
   

懇親会

第6代古谷純代挨拶

          
           

来賓ご挨拶

中谷元衆議院議員のご挨拶
堀井中部方面総監のご挨拶

余興:郷土芸能の「よさこい鳴子踊り」で、会場は踊り子と観客が一緒になっ総踊りで大盛り上がり

スナップショット

令和5年

女性部会                       防衛協会会報第163号(5.7.1)掲載

「激動の歴史の現場見学」市ヶ谷台ッアーに参加して

    

東京都防衛協会 女性部会会長 秋山浩子

   
 新型コロナウイルス感染症拡大のため、長期間東京都防衛協会女性部会の活動もままならない状況が続きま  したが、少しずつ経済活動も人流も活発になった令和4年11月10日、防衛省市ヶ谷地区の見学を実施しました。 
 人数制限もあり、希望者全員の参加をかなえることは出来ませんでしたが、今回は市谷記念館の他に初めて大本営地下壕跡の見学ができることを楽しみに当日を迎えました。
 自然の地形を上手に利用した斜面に横穴を奥深く掘り、全体図を見ると幅48m、面積1342.21㎡の広さですが、見学コースは地下壕入口付近の一部のみでした。
 入口でヘルメットをかぶり未知の世界を探索するような気持でした。案内係の丁寧な説明と壁面のパネルを読みながら、大東亜戦争の数多くの緊迫した場面を想像するとともに、知らなかったことの多さに改めて気づかされました。
 私自身、日本の近現代史をもう一度しっかりと学ばなければならないと思った一日でした。

市ヶ谷記念館前で集合写真

全国女性部会令和4年度活動総括      防衛協会会報第162号(5.4.1)掲載

令和4年度活動総括
全国防衛協会連合会女性部会
 

  昨年末の令和4年11月21日、奈良日航ホテルにおいて全国防衛協会連合会女性部会奈良大会を開催することが出来ました。これもひとえに全国女性部会員の皆様、各女性部会長様、自衛隊関係者の皆様、地元の自治体関係者様及び奈良県防衛協会のご協力・ご支援の賜物と心より感謝申し上げます。誠に有難うございました。

  奈良大会における総会、研修会、懇親会の様子を収録したDVDは、全国の女性部会31支部に配布し、情報を共有させていただきました。これは、「防衛意識の高揚」と「自衛隊を支援する」という防衛協会の設立主旨を、全女性部会員に対して周知徹底を図るために、女性部会初の試みとして行ったものです。おかげさまで、全国各地の女性部会員から「女性部会活動の一端が理解できた」と、多くの声が寄せられ好評を博しております。

 一方、海外ではロシアのウクライナへの侵攻、北朝鮮の頻繁な弾道ミサイル発射、中国の台湾への更なる軍事的圧力等、緊迫した国際情勢の中で、自衛隊に課せられた国防の任務は一層重大となってきております。

 感染者数が減少傾向にあるとはいえ、まだまだコロナ禍は続いております。行動制限は少なくなりウィズコロナでの生活、経済活動も始まりました。

 このような情勢の中、私達全国防衛協会連合会女性部会は、心を合わせ「国の守りと平和の心ウーマンパワーで支えよう」の理念の下、会員相互の親睦を更に深め、一丸となって活動を推進してまいります。

全国の常任理事会に出席した竜田会長(右)とオブザーバーで出席した古谷前会長

全国女性部会研修大会「奈良大会」     防衛協会会報第161号(5.1.1)掲載

全国防衛協会連合会女性部会
研修大会「奈良大会」

 令和4年11月21日(月)、全国女性部会研修大会(奈良大会)がホテル日航奈良で、2年ぶりに開催されました。
 目的はより多くの会員が他県と広く交流を深め、それぞれの地域の特性を知り幅広い活動をする為です。内容は例年通り、役員総会、研修会(式典、防衛講演会)、懇親会の三部構成で行われました 
 総会には22支部の女性部会から役員が参加され、研修会(式典、防衛講演会)・懇親会には奈良県防衛協会・同青年部を始め、ご来賓等を含めた総勢250名の参加を得て盛大な大会となりました。


総会 

 最初に、古谷純代会長の退任挨拶に引き続き、新会長の竜田和子奈良県防衛協会女性部会長から就任の挨拶がありました。続いて古谷会長から事業等報告があり、竜田新会長からは新年度役員人事と事業について報告がありました。なお、次回の開催地は、新型コロナの猛威による影響で令和3年度に開催できなかった「高知県」で開催する旨、竜田新会長から発表がありました。
役員総会参加者。前列中央右が古谷前会長、前列中央左が竜田新会長
左から竜田和子新会長、古谷純代会長、石破佳子副会長
役員総会の様子

研修会(式典、防衛講演会)

 式典は、陸自第三音楽隊(伊丹市)の演奏による軽快なリズムに乗って入場。竜田会長の挨拶に引き続き、

ビデオテープによる山崎浩二統幕長・高市早苗経済安全保障担当大臣・荒井正芳第三師団長の祝辞がそれぞれ披露されました。

 記念講演は「日本の防衛~空の防人~」の演題で、引田淳航空教育集団司令官により講演していただき、現職ならではのリアルさをもって航空自衛隊の活動の現状を理解できました。

オープニング演奏の第3音楽隊①
オープニング演奏の第3音楽隊②
式典での竜田会長挨拶①
式典での竜田会長挨拶②
講師の引田空将

懇親会

 琴演奏(生田流箏曲部)と雅楽(南都楽筝)による優雅な雅楽の舞によるウェルカム演奏で開会。来賓の金澤博範全防連理事長と小山新造奈良商工会議所会頭に祝辞を頂戴後、美味な料理に舌鼓を打ちながら乾杯、中締めと続き、賑やかな中散会となりました。

                                        奈良県防衛協会

                               女性部会

優雅な雅楽の舞

令和4年

千歳地方防衛協会女性部の活動について  防衛協会会報第160号(4.10.1)掲載

女性部会 

千歳地方防衛協会女性部の活動について
 千歳地方防衛協会女性部 部長 丹波紀美子

 千歳市は、陸上自衛隊東千歳駐屯地と北千歳駐屯地、航空自衛隊千歳基地が所在しており、約9400人の自衛隊員の方々が住んでいます。ご家族やOBの方等を含めた自衛隊関係者は千歳市の人口(約98000人)の約4分の1と言われております。
 そのような「自衛隊のまち」である千歳市において、千歳地方防衛協会は昭和35年に設立され、私たち女性部は10年後の昭和45年から活動を続け、今年で52周年を迎えました。これまでの間、様々な自衛隊行事のお手伝いや、主催行事として「新年の集い」を毎年開催し、自衛隊の皆様との交流を図ってまいりました。また、北海道内の自衛隊駐屯地や基地等の見学などを通じて、自衛隊に対する理解を深めてきました。さらに、千歳市に所在する自衛隊の皆様が海外に派遣される際には、壮行激励会を開催し、女性隊員の方々に激励品をお渡しするなど、自衛隊とともに歩みを進めてまいりました。
 この数年間は、新型コロナウイルス感染症の影響で、自衛隊行事の中止等に伴い、我々としての活動もあまりできておりませんが、できることから少しずつ活動を再開し始めているところです。今後も、自衛隊員の皆様に寄り添い、女性ならではの視点で活動を続けていきたいと考えております。

千歳地方防衛協会女性部新年の集い
壮行激励会記念品贈呈
研修会(釧路駐屯地)
千歳基地年末行事
北千歳夏祭り

女性部会 令和4年度主要事業       防衛協会会報第159号(4.7.1)掲載

女性部会令和4年度主要事業

◎全国大会の奈良開催
◎女性新隊員への激励品贈呈


コロナ禍で行動自粛が長期化する中、熟慮の上、令和3年度全国防衛協会連合会女性部会の全国大会(高知開催)は中止しました。同様に、参加を楽しみにしていた自衛隊関連行事も殆んどが開催中止・延期または縮小開催とされ、機会が失われたのは残念でした。

時間の経過とともに、新型コロナの3回目のワクチン接種率が向上し、治療薬にも進展がみられる現在、「今年こそは万難を排して開催する」という強い願いを込めて、女性部会は行動のスイッチを入れました。

令和4年度の全国大会(奈良開催)は、11月21日(月)にホテル日航奈良において、総会・研修大会を予定しております。既に、開催県の奈良県防衛協会女性部竜田和子会長の下で、準備委委員会の方々によって粛々と準備を進めていただいており、全国から来県される皆様を心待ちにされている旨報告をいただいております。皆様に心置きなくご参加いただるよう、安全安心対策をしっかりと講じてまいりますので、必ずや開催できるものと確信しております。

 また、女性部2大事業の一つとして平成27年度から行っている、各自衛隊の新隊員教育課程を優秀な成績で修業した女性自衛官を激励するマグカップ贈呈事業も継続いたします。自衛官という素晴らしい職業を選び入隊された女性自衛官の今後の活躍を期待し応援したいと存じます。

全国防衛協会連合会常任理事会や理事会、総会に女性部会代表として出席させていただくことで、刻々と変化する国際情勢や日本の防衛諸問題等に関する理解を深めることができます。連合会の一員として女性部の意見を発信するよう努めてまいります。

ロシアのウクライナ侵攻問題や全世界的なコロナウィルス感染拡大は、近年稀な歴史に残る出来事といえます。このような世界レベルの出来事は、我が国の安全保障環境などにも大きく影響し、自衛隊の活動にも直結してくるため、今以上に深刻化しないことを願います。私達は平和な日本国での暮らしに甘んじることなく、平時より安全を守ってくれている自衛隊に感謝をしなければならないと改めて思います。

人間の諸活動は、国や地域の地理的境界、枠組みを超えてグローバル化が加速し、進化・変化していますが、どのような時代であっても女性部が抱く自衛隊への想いは不変です。本年の全国大会においても、心を一つにして国の守りと平和の心・ウーマンパワーで支えようの理念を確認し合い、会員相互の理解と親睦を深める大会となることを目指します。

                           全国防衛協会連合会

女性部会 会長 古谷純代

全国防衛協会連合会の理事会において女性部会を代表して発言
激励品の有田焼窯元「香蘭社特製マグカップ」
全国大会(総会・研修大会)開催予定の「ホテル日航奈良」の外観(ホテル日航奈良HPより)

2本柱の主活動を確実に実行          防衛協会会報第157号(4.1.1)掲載

「2本柱の主活動を確実に実行」
全国防衛協会連合会女性部会
会長 臼井 久美子

 

 新型コロナウイルスのまん延により、世界も日本も私たちがかつて経験したことのない状況の中、どの団体も地域も行事開催は自粛を余儀なくされ、人と物の交流も大きく制限された日々を過ごしてまいりまし

た。

 そんな折、前回ご報告した通り、女性部会活動の二本柱の一つ「新入隊員の激励」は、部隊のご協力により各教育隊司令から優秀女性隊員に激励品を贈呈していただき、心より感謝申し上げます。海上自衛隊の横須賀・佐世保・舞鶴の各教育隊から激励品贈呈時の写真が届きましたので、紙面をお借りして掲載し、ご報告致します。

 もう一本の柱の活動「女性部会総会・全国研修大会」については、主催県の高知県女性部会長・古谷純代次期会長予定者からご案内致します。

古谷高知県女性部会長

古谷純代次期会長予定者

 高知県防衛協会女性部会長の古谷と申します。

 平素は皆様方に大変お世話になっており紙面を拝借し厚く御礼を申し上げます。

 コロナ感染対策が進み、令和3年度の「女性部会総会・全国研修大会」の高知大会は、開催実現に向けての大きな希望の光が見えてまいりました。令和4年3月7日(月)には、同大会を高知市にて予定通りに開催できるよう、関係者一同、誠心誠意準備を進めております。

 全国には本県訪問が初めてという会員の皆様も多く、「高知に是非とも行ってみたい‼」との反響に、主催県として大変ありがたく存じます。地方の魅力を活かし、土佐流のおもてなしで大歓迎したいと思っております。

 女性部の「友情」と「絆」の深さが、自衛隊への理解と、心のこもった力強い支援・協力活動に繫がるものと信じ、全国大会の盛会を願っております。

 ご来県いただく皆様の安全安心を確保し、充実した大会となるための準備を整えながら、皆様とお会いできる日を心待ちにしております。

激励品贈呈:横須賀①
激励品贈呈:横須賀②
激励品贈呈:佐世保①
激励品贈呈:佐世保②
激励品贈呈:舞鶴①
激励品贈呈:舞鶴②

令和3年

新型コロナに負けず活動継続中        防衛協会会報第156号(3.10.1)掲載

優秀女性隊員に贈呈の香蘭社製マグカップ
「新型コロナに負けず活動継続中」
全国防衛協会連合会女性部会
会長 臼井 久美子

 開催に根強い反対のあったオリンピック「東京2020大会」。開催したら連日のメダルラッシュで、特に自衛隊体育学校所属の選手皆さんの活躍が暗いニュース続きの私達をどれだけ励まして下さったことか。全国女性部会員一同心からお礼を申し上げます。

 女性部会活動の二本柱の一つ「新隊員激励」は、新隊員の中から選ばれた優秀女性隊員に対し、有田焼窯元「香蘭社特製マグカップ」(写真右)を今後の活躍を祈念して贈呈しています。

 今年は部隊を訪問して直接贈呈することはかないませんでしたが、海上自衛隊横須賀教育隊は二名様、同舞鶴教育隊と佐世保教育隊は各一名様、それぞれに対しお祝いの挨拶文を添えて特製マグカップをお送りしました。

 そしてもう一つの大きな活動は「総会・全国研修大会」です。「総会」で現会長が退任して新会長が選出されます。総会に続く「全国研修大会」は新会長主催の開催となります。今年度は年度末ギリギリまで待って令和4年3月7日(月)に次年度会長予定の古谷純代現副会長の高知市で開催する計画です。

 先の見通しが立たない中ですが、全国の会員が一同に会する一年に一度の貴重な機会ですので、主催県の高知県女性部会の皆さんは開催に向けて鋭意準備を進めておられます(写真下:会場に予定されている由緒ある「山翠園」の提供)。何とか、コロナ禍が収束に向かい無事に開催できるよう祈るばかりです。

 その他、女性部会の組織図を整備し、全国単会の役員名簿は常に最新情報を入手して更新しています。

 女性部会のスローガン「国の守りと平和の心ウーマンパワーで支えよう」を合言葉に全国女性部会員が心を一つにして活動してまいります。

 
旧土佐藩主山内家下屋敷跡地に建つ三翠園の改装工事完了後のイメージ図。写真右下は国指定重要文化財の旧山内家下屋敷長屋
旧大門(左)と重要文化財の下屋敷長屋(右)
旧山内家下屋敷大門
改装工事前の三翠園の外観

「楽しく有意義な全国女性部会総会・研修大会」 防衛協会会報第155号(3.7.1)掲載

「楽しく有意義な全国女性部会総会・研修大会」
全国防衛協会連合会女性部会
会長 臼井 久美子

 私共全国女性部会は発足以来、毎年10月に都内で「全国女性部会総会・研修大会」を開催してまいりまし
た。年に一度、全国の各協会の女性部会長・会員が一堂に会し、大会初日は活動の様子等々、意見交換・情報交換を行い、楽しく有意義な時間を過ごし参加者間の親睦も一層深まりました。陸・海・空の幕僚長が揃ってステージ上にご登壇をされて祝辞を頂いた年もありました。全国大会における充実した内容の各種行事は、女性部会担当理事や江上栄子会長による長年にわたるお骨折りの賜です。また、毎年順調に開催することができているのも、親会からの多大なご支援のおかげと感謝しております。大会二日目は、歴代事務局長が四方八方に手を尽くして入手して下さった入場券で、参加者一同、日本武道館で開催された「自衛隊音楽祭り」を堪能することができました。
 令和元年、江上会長がご勇退され、副会長である濱田光江福岡県会長、臼井久美子千葉県会長、古谷純代高知県会長及び竜田和子奈良県会長の4人が、各々一年交代で全国の会長を引き受けることになり、今年度は私臼井久美子が全国会長の任に就いております。新体制後の「全国女性部会総会・研修大会」は、次期全国女性部会長候補者が女性部会長を務めている県の女性部会主催で開催することになりました。
 昨年10月、新型コロナ禍の真只中でしたが、女性部会の体制変更後、初めて独自開催による「全国女性部会総会・研修大会」を皆様のご協力・ご支援を賜りながら、無事に千葉県で開催することができました。防衛協会報新年号で詳しい記事を掲載して頂いております。
 令和3年度の「全国女性部会総会・研修大会」は、新型コロナ禍の終息を期待して、令和4年3月7日に高知県女性部会の主催により高知県内で開催される予定です。その次は奈良県で開催されることになっています。
各県を訪問し、大会中の様々な行事を通じて女性部会の絆がより深まることをとても楽しみにしております。
 これからも、ご関係皆様の女性部会へのご指導・お力添えをどうぞよろしくお願い申し上げます。

新型コロナ禍に負けない女性部会       防衛協会会報第154号(3.4.1)掲載

 

 新型コロナ禍の影響で、令和2年の主な活動は大半実施出来ず大変残念に思っております。全国女性部会としての大きな活動は二つあります。

 一つ目は、「総会・全国研修大会」で、昨年10月に千葉県で開催されました。新体制発足2年目で、地元が中心となり開催する会で、各方面のご協力でコロナ対策には最大限の努力を払った結果、無事盛会裏に終了し一同大変喜んでおります。この様子は協会報新年号に掲載されています。 

 二つ目は、「新隊員激励」で、数年続いておりましたが、コロナ関連で実施出来ず残念でした。新隊員の中で選ばれた優秀女性隊員に対し、世界的に著名な有田焼窯元「香蘭社製マグカップ」を激励品として贈呈しており、贈呈された隊員から「赴任地で話題となり嬉しかった」「元気が出た」等の声が聞こえ大変嬉しく思っております。

 今後も全国女性部会はコロナに負けず頑張ります。

 
総会・全国研修大会
ケント・ギルバート氏の記念講演
臼井久美子会長の就任挨拶
江上栄子名誉会長のご来賓挨拶
優秀女性隊員激励品の香蘭社製マグカップ

令和2年度全国女性部会総会・研修大会in千葉 防衛協会会報第153号(3.1.1)掲載

総会で承認された臼井久美子新会長から皆様へご挨拶。左から江上名誉会長、臼井新会長、大山千葉地本長、猪口参議院議員
 
 令和2年10月19日(月)に、千葉市のホテルグリーンタワー幕張において、令和2年度の全国大会が開催されました。女性部会の体制変更後、独自で開催するのは初めてとなります。
 主催の千葉県としては、全国から来葉される皆様に「有意義だった」「楽しかった」と、満足していただける大会を目指し、会員一同力を合わせて準備を進めてまいりました。
 ところが、想像だにしなかった新型コロナ禍にみまわれ、予定通りの開催が危ぶまれる状態に追い込まれてしまいました。この間、大会計画を練り直し、出席者を限定する等、大会規模を大幅に縮小しました。そして、出席者に対する新型コロナウイルス感染症対策を徹底することで、幾多の困難を乗り越え、ご関係の皆様のお力添えをいただきながら開催にこぎつけることができました。
 当日は、事前に送付していた健康チェックシートを出席者全員から回収。会場では検温の徹底。10人用の円卓テーブルには6人着席、各テーブルに消毒スプレ―・マスク入れを配備し感染予防に努めました。
 また、例年は多くの制服自衛官のご出席により大会を盛り上げていただいてお りましたが、新型コロナ禍にあって、今回は、全自衛隊を代表して自衛隊千葉地方協力本部長大山康倫一等海佐がご出席してくださいました。
 なお、会場となったホテルグリーンタワー幕張は、長い休業を余儀なくされた後の初の大きな会合になりました。
 新型コロナウイルス蔓延による外出自粛が始まって以降、今回出席された大半の方が久々の会合出席で、皆様終始笑顔で各イベントを堪能し、会話の花が咲いておりました。
 おかげをもちまして無事に大会を終えることができ、皆様の御尽力とご協力に心より感謝申し上げます。
                                         千葉県自衛隊協力会
                                              女性部会
総 会
全国の各協会女性部会からの出席は14部会で、他は委任状提出による出席でした。
 濱田光江会長の退任が承認され、新会長に臼井久美子千葉県自衛隊協力会女性部会会長が就任しました。
研修大会
【歓迎演奏】
創部九十八年の明治大学マンドリン倶楽部の歓迎演奏で研修大会が開幕しました。
【記念講演】 
日本人よりも日本を良く知るケント・ギルバート氏による『「憲法改正に向けて」~日米国防意識のちがい~』のテーマの講演。
国防意識の重要性を参加者一同心に刻みました。
【式典】
◇祝舞
千葉県在住の大衆演劇のプリンス門戸竜二氏の祝舞に一同うっとり。
◇新会長挨拶
総会で承認された就任ホヤホヤの臼井久美子新会長から皆様へ挨拶しました。
◇江上名誉会長挨拶
 お客様を代表して江上栄子名誉会長からご挨拶をいただきました。千葉県の準備・運営に対し、心温まるお褒めのお言葉を頂戴し、励みになりました。
◇歓迎の挨拶
 千葉県女性部会顧問猪口邦子参議院議員からご来葉の皆様へ歓迎のご挨拶を致しました。
◇記念品贈呈
江上名誉会長、渡邊元旦・谷口和代相談役へ「全国防衛協会連合会女性部会一同」から「心からの感謝をこめて」卓上時計を贈呈しました。
欠席された濱田会長からの心のこもった挨拶文を代読する 石破佳子副会長
3月以来の講演となったケント・ギルバート氏
今年度初の演奏会となった明治大学マンドリン倶楽部
8か月ぶりの舞台となった門戸竜二氏
心温かく激励してくださった江上名誉会長
ご挨拶をする猪口参議院議員
贈呈された卓上時計を笑顔で掲げる江上名誉会長。左は、臼井新会長

令和2年

令和2年度豪雨災害に思いを寄せて         防衛協会会報第152号(2.10.1)掲載

    伊東山会長から野村総務課長に激励品を贈呈
令和2年度豪雨災害に思いを寄せて
 
熊本県防衛協会女性部
会長 伊東山 徹代
 
 熊本地震から4年余り。復興もやっと軌道に乗りかけた7月、熊本県人吉、球磨地方を中心に豪雨災害に見舞われました。殊に、球磨川の氾濫は、想像を絶する甚大な被害を招き、多くの死傷者、行方不明者が発生しました。
 この間、自衛隊による災害派遣活動が、いち早く開始されたことは言うまでもありません。
被害は球磨川流域の広範囲に及び、道路の寸断・崩落、橋の流出等により多数の集落が孤立しました。ヘリコプターが飛行できないほどの悪天候下にあって
も、派遣隊員による徒歩での被災者の救出や物資の運搬、行方不明者の捜索は言うに及ばず多方面に渡る支援活動が行われました。特に、今回は新型コロナウイルスの影響で県外からのボランティアの受け入れが出来ず、人手不足のため、被災した各家庭の大型家具・家電の搬出など、支援活動はこれまでになく広範囲に及びました。
 また、日本の貴重な「遺伝資源」である「種豚」が飼育されている集落が孤立し、全国的にも影響が懸念される中、自衛隊ヘリにより「種豚」が1頭ずつ計27
回、7時間かけて救出されました。任務とは言え、降り続く豪雨の中での献身的な災害派遣活動は命懸けの大変な活動であり、自衛隊の皆様には感謝してもしきれません。
 熊本は平成28年の地震でも自衛隊の迅速な救援活動のおかげで、大地震にもかかわらず死傷者の数を低く抑えることができました。
 熊本県防衛協会女性部は、自衛隊の災害派遣活動に対する感謝と激励の意を表するため、7月10日、陸上自衛隊第8師団を訪れ、栄養ドリンクを贈呈しました。当日、災害派遣現場で陣頭指揮に当たっておられる堀井師団長は不在でしたが、野添総務課長を通じてご挨拶申し上げました。
 隊員の皆様が無事に任務を完遂されて帰還されることを祈念し、第8師団を後にしました。

ウイズコロナ・アフターコロナに向けて         防衛協会会報第151号(2.7.1)掲載

ウイズコロナ・アフターコロナに向けて
 
千葉県自衛隊協力会連合会女性部会
会長 臼井 久美子
 
 穏やかな好転に恵まれた令和2年の幕開け、わずか数ヶ月後に日本も世界も恐怖のどん底に陥り、半年後の今も終わりの見えない不安の中にあります。
 女性部会発足以来、まさに表看板として会の発展に尽力して下さった江上栄子会長と、会の骨組みを築いて下さった谷口和代事務局長が昨年役を退かれました。
 女性部会として、初の独自の全国研修大会を、10月19日(月)に千葉県の主催で開催する予定でした。千葉県女性部会は昨年秋から相談を重ね、関係諸先輩のアドバイスを頂きながら、全国から来葉された会員の皆様に「有意義だった」「楽しかった」と喜んで頂ける大会を目指して準備を進めてまいりました。
 しかし、先の見通しのつかない新型コロナウィルス感染状況に鑑み、各県代表の方に来葉して頂き、「総会」「防衛講演会」のみ実施する事と致しました。詳細は各県に7月初旬にご連絡致します。                                    
 規模は小さくなりましたが、新型コロナ対策には十二分の配慮をして準備を進めますので、皆様が来葉して下さるのを千葉県女性部性部会一同楽しみにしております。

特集:躍動する『女性部会』             防衛協会会報第150号(2.4.1)掲載

岩手県に女性部会誕生  【設立年月日:令和2年2月12日】

 令和元年12月5日、第9特科連隊長兼岩手駐屯地司令横田紀子1等陸佐を来賓に迎え、自衛隊協力会岩手県連合会女性部会の設立総会が開催され、女性部会が正式に設立された。
 初代の女性部会会長には佐々木祐子氏、同副会長には若谷祥子氏がそれぞれ選出された。
【事業活動】
(1) 自衛隊の活動行事への協力支援と激励
(2) 防衛等に関する講演会、懇談会の開催並びに参加
(3) 災害派遣や国際貢献への激励や関係友好団体との交流

高知県女性部会の活動

隊員の士気向上を祈って送る大声援
全国防衛協会連合会女性部会副会長
高知県防衛協会女性部会会長
古谷純代
 
 国際情勢の変化や異常気象等による自衛隊の派遣は、私達に自衛隊の存在意義を強烈に印象付けてくれます。 
 平和と安全に不安を感じる状況が起こったりすると、改めて自衛隊に畏敬の念を覚えます。崇高な使命を持つ自衛隊が、昼夜を分かたず任務を遂行し、訓練に精励している姿に大きな感謝と期待感が増し、理解と支援の気持ちも一層膨らんでまいります。
 高知県防衛協会女性部会の理念は、自衛隊主催の式典や行事に積極的に参加し理解を深め支援の輪を広げることです。また、全国防衛協会連合会女性部会研修大会などにも積極的に参加し、加盟女性部会相互間の連携、意思疎通を図っております。
 主要事業の一つとして、四国銃剣道大会黒潮杯に、優勝カップやトロフィー・メダルを寄贈しております。日々の真摯な訓練と自己研鑽・自己管理により、有事の際には自衛官として最大の力を発揮し、その責任と義務を果たしてくれるものと信じております。大会の応援には、私たちの直接の声援が、出場隊員の士気向上に繋がってほしいとの強い思いもあり、多数で参加させていただいております。
 また、高知県防衛協会協力団体や第50普通科連隊での記念行事や季節行事、第14旅団記念行事にも毎年多数で出席しております。
 中部方面隊主催の音楽祭に参加し、研修の際は総監表敬や、女性自衛官として大変ご活躍されている亀井京都地方協力本部長とも面談させていただきました。
 2月17日には年度最後の研修として、第14旅団に18名で行ってまいりました。同敷地内にある乃木記念館では、担当の西村1等陸曹から旧軍第11師団時代からの歴史に纏わる詳細な説明を受け、食堂では隊員と共に給食を取るなど、防衛協会に加入してこその経験だと改めて思いました。参加者からは、自衛隊を深く理解するうえで密度の濃い有意義で充実した研修であったと好評でした。
 特に、女性活躍の時代と言われる近年、女性自衛官が凛とした姿で活躍の場を広げている様子に、心強さと頼もしさを覚え、思い出深い研修となりました。
    江上前会長を囲んで
    第14旅団研修(普通寺)
   藤岡第14旅団長を囲んで

奈良県女性部会の活動

県民と自衛隊を結ぶ架け橋として
全国防衛協会連合会女性部会 副会長
奈良県防衛協会女性部会 会長
竜田和子
 
 令和元年9月1日、全国防衛協会連合会女性部総会において、江上栄子会長が退任され、福岡県防衛協会女性部会長の濱田光江氏が会長に就任されました。江上前会長は、女性部会発足以来18年の長きにわたりご苦労され、女性部として自衛隊の皆様のお役に立てるよう“平和の心、ウーマンパワーで支えよう”とスローガンを発し、女性の心意気を示されました。江上会長、長年お疲れさまでした。   
 私は奈良県防衛協会女性部に所属しており、全国女性部会においても副会長として女性部会長を支えさせていただいております。
 奈良県防衛協会は昭和38年に創立以来、県民と自衛隊とを結ぶ架け橋として活動しております。
奈良県は、全国で唯一自衛隊駐屯地のない県です。
 南海トラフ地震、大規模災害、豪雨、河川の氾濫等々がいつ発生してもおかしくない環境下に置かれている現在、県民生活の安全安心のためにも、国への駐屯地誘致活動に熱心に取り組んでおります。
 また、自衛官の募集支援、各自衛隊基地の見学、各防衛協会支部が行う基地研修への協力、女性部広報等の諸活動も精力的に行っております。
 昨夏は、熊井奈良地方協力本部長に同行していただき、前田奈良県防衛協会会長以下10名と2日間の日程で市ヶ谷基地等の研修を行いました。
 初日は、市ヶ谷基地において山崎統合幕僚長、小野塚陸上幕僚副長への表敬を行なうとともに、戦前の陸軍士官学校であり、戦後は極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷として使用された歴史ある市谷記念館を見学しました。その後、ホテルグランドヒル市ヶ谷に場所を移し、山崎統合幕僚長、丸茂航空幕僚長、小野塚陸上幕僚副長、岩谷教育訓練本部長、井上開発集団司令官、小林統合幕僚監部運用部副部長をお招きして意見交換を行いました。自衛隊の高級幹部の皆様との意見交換を通じ、研修参加者一同、改めて防衛思想の普及と防衛基盤の拡充への思いを強くいたしました。
 2日目は、明治神宮参拝、皇居等を見学し、2日間にわたる有意義な研修を終えました。
県の初代女性部会長として会勢の充実拡大に尽力した功績により平成30年度全国防衛協会連合会会長表彰
栃木県自衛官募集相談員連絡会研修支援
    山崎統幕長を表敬訪問

令和元年

【特集:女性部会】全国防衛協会連合会女性部会 全国研修大会&自衛隊への協力支援活動

 
防衛協会会報148号(1.10.1)掲載 
江上栄子会長退任、新会長に濱田光江氏
『女性部会全国大会イン大分』
 令和元年の全国大会は「九州・沖縄地区連絡協議会」との併催で9月1日(日)に大分県別府市で実施されました。これは女性部会にとっては東京以外の地で開催する初めての試みでした。
 目的はより多くの会員が広く他県と交流を深め、それぞれの地域の特性を知り幅広い活動をするためです。全国から集まった女性は総勢360名、九州地区の親会
青年部会ご来賓など総勢516名の方々が集う盛大な会となりました。
 内容は例年のように総会・防衛講演会・懇親会の3部構成ですが、今年度はそれに加え特別対談と2次会も実施しました。
【総会】
 正式に江上栄子会長の退任が承認され、新会長に福岡県防衛協会女性部会長の濱田光江女史が就任致しました。
「総会」参加者の記念撮影   向かって前列中央右が濱田新会長、中央左が江上前会長
【特別対談】
 災害時に民間ボランティアとしていち早く現場に駆け付け話題になった尾畑 氏と衛藤まり子大分県女性部会長の特別対談で、飄々とした尾畑氏の語り口に会場は大いに盛り上がりました。
                対談する尾畑春夫氏と衛藤大分県女性部会長
【防衛講演会】
 岩屋防衛大臣(当時)の現職ならではの時宜を得たお話で「我が国の防衛」に関して理解をする良い機会を頂きました。
                        講演する岩屋防衛大臣(当時)
【懇親会】
 地元の小中学生による清らかな歌声に心が洗われ、また有名お笑い芸人を弟に持つ歌手「松本隆博」氏による講演ライブ形式の歌を鑑賞するなど盛沢山の内容でした。
懇親会・万歳三唱【左から、杉本呉地方総監、江上前会長、濱田新会長、井村大分地本長、岩屋防衛大臣、姫野大分県防衛協会会長、衛藤大分県女性部会長、宇都参議院議員】
【2次会】
 江上栄子会長感謝の宵」と称して江上栄子会長と女性部会の歩み、江上栄子会長の青春時代、アメリカ・フランスからの勲章受章・NHK放送文化賞受賞等のお宝映像が披露 盛大な送る夕べが実施され、令和元年度の研修大会は終了致しました。
   江上前会長と谷口事務局長によるケーキカット
江上前会長への感謝を込めたロゴマーク入りの特製ケーキ
令和元年度自衛隊への協力支援活動
 
 陸・海・空の新隊員を修業される隊員に向けて「激励」と「エール」を送る、平成27年度から始まったこの活動は今年で5年目を迎えた。今年度から海自の舞鶴・佐世保基地での贈呈が新たに加わり、各教育隊を修業して赴任する新隊員を各地において激励した。
 
【陸上自衛隊「女性自衛官教育隊」】
 
 日 時:6月29日(土)
 場 所:陸自朝霞駐屯地
 内 容:渡邊相談役・谷口事務局長は江上会長の代理で、第12期陸曹候補生課程と第9期自衛官候補生課
     程を修業する約489名の女性自衛官を前に、選抜された13名の優秀な女性自衛官に対してお祝い
     の言葉とともに激励の品を贈呈した。
       新隊員整列
江上会長代理(谷口事務局長)より記念品贈呈
                           記念撮影
【海上自衛隊「横須賀教育隊」】
 
 日 時:8月27日(火) 
 場 所:海自横須賀基地
 内 容:江上会長・渡邊相談役・松下担当理事・谷口事務局長出席のもと第13期一般海曹候補生課程、
     第373期練習員課程、第63期練習員(女性課程)を修業する新隊員876名、ご家族1500名
     名、ご来賓100名が見守る中、優秀な成績で修業した女性隊員2名に対し江上会長が激励の品を
 贈呈するとともに、全新隊員に対しお祝いの言葉を贈った。
                       江上会長より記念品贈呈
【海上自衛隊「舞鶴教育隊」】
 
 日 時:8月27日(火) 
 場 所:海自舞鶴基地
 内 容:第13期一般海曹候補生課程、第373期練習員課程を修業する422名の新隊員のうち、優秀な
     成績で修業した2名の女性隊員に対し、浅沼舞鶴教育隊司令に委託して激励の品を贈呈して頂いた。
                     浅沼隊司令より記念品贈呈
【海上自衛隊「佐世保教育隊」】
 
 日 時:8月27日(火) 
 場 所:海自佐世保基地
 内 容:第13期一般海曹候補生課程、第373期練習員課程を修業した新隊員371名のうち、優秀な成績
     で修業した女性隊員2名に対しご家族631名が見守る中を江上会長代理として濱田副会長が激励の
     品を贈呈した。               
            記念品展示
    江上会長代理(濱田副会長)より記念品贈呈

平成31年度

全国防衛協会連合会女性部会活動報告(高知県)

防衛協会会報146号(31.4.1)掲載 
南国土佐から自衛隊へエール
 
 高知県は幕末に坂本龍馬をはじめ多くの偉人を輩出して日本を変革に導いた県です。
 高知県の女性を表す土佐弁で「はちきん」と言う言葉があります。男勝りで気のいい、後ろを振り返ることなく前進する行動力溢れる女性の事と言われています。高知県女性部会もまさにこの「はちきん」の集団です。
 我々女性部会は四国にご勤務された自衛官の皆様を、どこに転属されても「応援する」この一念で、様々な事業を計画し、時にはその方々の次の任務地まで出かけてエールを送らせて頂いております。
 昨年、11月に開催されました連合会女性部会の全国研修大会には17名が上京し、大会に参加すると共に元14旅団長や元高知地本長、当時の高知地本班長等、お世話になった方々と旧交を温めさせて頂きました。
 本年1月には元14旅団長で現中部方面総監の岸川様のお計らいで「中部方面隊音楽まつり」に海を超えて参加させて頂き、中方管内の自衛官の素晴らしい演奏に会員一同精一杯エールを送って参りました。
 その後2月は「第14旅団音楽祭り」「高知龍馬マラソン」が開催され、終了後はそれぞれに自衛隊関係者、協力団体長等を交え女性部会ならではの手作りの趣向を凝らした慰労会を催しエールを送っています。これからも皆で「はちきん力」を出して頑張ります。
                                高知県女性部会 会長 古谷 純代
    

平成30年度

全国防衛協会連合会女性部会研修大会

 
防衛協会会報145号(31.1.1)掲載 
女性部会全国大会のテーマは「挑戦」
 
 全国防衛協会連合会女性部会(江上栄子会長)は平成30年11日月21日~22日にかけて全国28部会(ご来賓を含む総勢271名)の研修大会を実施しました。
  昨年の事業報告・決算報告等女性部会の現況と次年度への取り組みを確認。
【講演会】  
  元自衛艦隊司令官の松下泰士氏による「海、その愛」という演題で、海に恩恵を受けている日本、それを 
 守る為に活躍している海上自衛隊の姿など「我は海の子」の歌詞の意味も含め、飾らぬ松下氏の人柄と内 
 容の講話で改めて美しい平和な国日本を振り返り自衛隊の皆さまの努力に感謝する時間でした。
【懇親会】 
  例年コンセプトは「自衛官に対する感謝の集い」であり、寛いで頂く為に今年は「甲斐靖文先生と明治大 
 学マンドリン倶楽部」の演奏をお願いし、著名な作曲家の甲斐先生と世界で活躍するマンドリンオーケスト 
 ラのオープニングからの素晴らしい演奏で会場全体が大変盛り上がりました。また明治記念館総料理長渾身 
 の料理も全国から集まった会員のおもてなしの心とともに参加された皆さまが大満足のようでした。陸・海・
 空幕長が揃ってのご参加は初めてという事もあって、大変充実した会になりました。   
【自衛隊音楽まつり】 
  今年のテーマは「チャレンジ(挑戦)」事で、女性部会もそのテーマを頂いて来年は様々な事に「挑戦」 
 する年としました。今年は初参加のフランス軍等4か国の外国バンドが加わり、音楽で「平和」を感じるひ
 と時であり、最後の自衛隊の皆さまの太鼓は例年のように圧巻で、全員が感動のうちに2日間の研修大会を終
 え、帰路につきました。
女性部会事務局長
谷口和代
 
                                
            総 会
       松下第41代自衛艦隊司令官の講演
         甲斐先生と明大生に感謝!
    (右から)御来賓の陸幕長・海幕長・空幕長

滋賀県防衛協会 女性部激励事業

                                  防衛協会会報145号(31.1.1)掲載
 滋賀県防衛協会女性部(部長 白井京子)は平成30年11月14日・15日に滋賀県出身隊員激励事業を滋賀地本(本部長 大津勝利 1等陸佐)のご協力により実施した。
本激励事業は、女性部発足以来、50年以上に亘り続けている事業であり、滋賀県出身隊員に対し、女性部会員の手により真心を込めて袋詰めされた「激励袋」を毎年贈呈している。
本年は、滋賀県外への激励事業として、善通寺駐屯地、千僧駐屯地への激励を行った。
善通寺駐屯地では、明治31年10月、旧軍第11師団司令部として建てられた「乃木館」で滋賀県出身隊員との懇談及び激励袋の贈呈が行われた。参加した隊員は過去に激励袋を贈呈され感激した思い出を語るなど、郷里に応援してくれる人が居てくれて心強いと笑顔を見せた。
その後、乃木館の研修を行い、乃木将軍ゆかりの数々の展示品、歴史的価値の高い建造物を駐屯地広報担当者の巧みな説明により見学し、見識を深めていた。
千僧駐屯地では、滋賀県出身隊員による拍手での出迎えを受け、和やかに懇談及び激励袋の贈呈を実施し、郷里の話等に花を咲かせた。その後、広報幹部の丁寧な説明により史料館の研修を行い、見識を深めることができた。
二日間の激励事業を終えた帰りの車中において、今回の激励の土産の一つにと、副部長の福永氏より乃木将軍を歌った「水師営の会見」が披露され、本事業を締めくくった。
滋賀県防衛協会女性部(部長 白井京子)は平成30年11月14日・15日に滋賀県出身隊員激励事業を滋賀地本(本部長 大津勝利 1等陸佐)のご協力により実施した。
本激励事業は、女性部発足以来、50年以上に亘り続けている事業であり、滋賀県出身隊員に対し、女性部会員の手により真心を込めて袋詰めされた「激励袋」を毎年贈呈している。
本年は、滋賀県外への激励事業として、善通寺駐屯地、千僧駐屯地への激励を行った。
善通寺駐屯地では、明治31年10月、旧軍第11師団司令部として建てられた「乃木館」で滋賀県出身隊員との懇談及び激励袋の贈呈が行われた。参加した隊員は過去に激励袋を贈呈され感激した思い出を語るなど、郷里に応援してくれる人が居てくれて心強いと笑顔を見せた。
その後、乃木館の研修を行い、乃木将軍ゆかりの数々の展示品、歴史的価値の高い建造物を駐屯地広報担当者の巧みな説明により見学し、見識を深めていた。
千僧駐屯地では、滋賀県出身隊員による拍手での出迎えを受け、和やかに懇談及び激励袋の贈呈を実施し、郷里の話等に花を咲かせた。その後、広報幹部の丁寧な説明により史料館の研修を行い、見識を深めることができた。
二日間の激励事業を終えた帰りの車中において、今回の激励の土産の一つにと、副部長の福永氏より乃木将軍を歌った「水師営の会見」が披露され、本事業を締めくくった。
滋賀県防衛協会女性部(部長 白井京子)は平成30年11月14日・15日に滋賀県出身隊員激励事業を滋賀地本(本部長 大津勝利 1等陸佐)のご協力により実施した。
本激励事業は、女性部発足以来、50年以上に亘り続けている事業であり、滋賀県出身隊員に対し、女性部会員の手により真心を込めて袋詰めされた「激励袋」を毎年贈呈している。
本年は、滋賀県外への激励事業として、善通寺駐屯地、千僧駐屯地への激励を行った。
善通寺駐屯地では、明治31年10月、旧軍第11師団司令部として建てられた「乃木館」で滋賀県出身隊員との懇談及び激励袋の贈呈が行われた。参加した隊員は過去に激励袋を贈呈され感激した思い出を語るなど、郷里に応援してくれる人が居てくれて心強いと笑顔を見せた。
その後、乃木館の研修を行い、乃木将軍ゆかりの数々の展示品、歴史的価値の高い建造物を駐屯地広報担当者の巧みな説明により見学し、見識を深めていた。
千僧駐屯地では、滋賀県出身隊員による拍手での出迎えを受け、和やかに懇談及び激励袋の贈呈を実施し、郷里の話等に花を咲かせた。その後、広報幹部の丁寧な説明により史料館の研修を行い、見識を深めることができた。
二日間の激励事業を終えた帰りの車中において、今回の激励の土産の一つにと、副部長の福永氏より乃木将軍を歌った「水師営の会見」が披露され、本事業を締めくくった。
        激励品の贈呈(善通寺)
           激励品の贈呈(千僧)

女性自衛官新隊員に激励品贈呈

防衛協会会報第144号(30.10.1)掲載
 
 全国防衛協会連合会女性部会では、陸・海・空自衛隊の新隊員課程等の修業式に際し、優秀な成績で修業した女性隊員に対して激励品を贈呈しています。
 また、この機会に、女性部会員が全国各地に散らばって行く新隊員の皆さんの時には母となり姉となってサポートする事をお知らせして旅立つ隊員を激励しています。 本事業は本年で4年目に入りました。
 今回は、陸上自衛隊と海上自衛隊の2か所で行った激励品贈呈の模様を紹介します。
 
陸上自衛隊女性自衛官教育隊
 
 全国防衛協会連合会女性部会 江上栄子会長は、平成30年6月27日午後、朝霞駐屯地に所在する陸上自衛隊女性自衛官教育隊(隊長 中川美佐1等陸佐)を訪問し、第11期陸曹候補生課程(185名)及び第9期自衛官候補生課程(154名)を修了する約340名の女性自衛官を激励しました。
 中川隊長はじめ教育隊全員が陪席する中、先ずは江上会長から、第11期一般陸曹候補生課程5名、第9期自衛官候補生課程4名の優秀隊員に対して激励賞を贈呈しました。
 受賞する女性隊員一人一人の「ありがとうございます!」という大きく元気な声に江上会長も思わず顔がほころんだ瞬間でした。
 続いての祝辞では教育修了をお祝いする言葉ととともに、この教育間に培った「絆」を大切に頑張って頂く事、また新たな任地でも各県の女性部会が地元で応援させて頂く事など各位の更なる活躍を祈念して激励しました。
 本事業は、海上自衛隊及び航空自衛隊の新隊員教育課程に対しても毎年実施しており、本年で4年目に入りました。 自衛隊において女性自衛官の必要性が増す中、これからもしっかり応援していきたいと思います。
激励式の風景
激励賞贈呈
被贈呈隊員と共に
海上自衛隊横須賀教育隊
 
 平成30年8月22日、海自横須賀教育隊(隊司令 浅岡哲史一等海佐)において第11期一般海曹候補生課程(男性406名、女性87名)、第370期練習員課程(男性110名)、第61期練習員(女性)課程(女性104名)の修業式が挙行され、新隊員家族(1500名)が見守る中、優秀な成績で修業した女性隊員2名に対して江上栄子会長代理の谷口和代事務局長が江上会長の「お祝いのことば」を代読し、激励の品を贈呈しました。

平成29年度

平成29年度全国女性研修会

防衛協会会報第141号(30.1.1)掲載
 
”会報特集 女性部会”
 平成29年度大会のテーマは
「平和への願い」
 女性部会研修大会
 
 女性部会研修大会(会長 江上栄子)は、毎年「防衛意識の普及・高揚」「自衛隊を支援する」という本来の目的に沿ったテーマを決め、11月に東京で開催しています。
 平成29年度の大会は平成29年11月17日~18日にかけて会員150名、来賓30名をお迎えし学士会館で開催しました。
 17日の総会後は、「力の大真空と日本の安全保障」という演題で外交政策研究所代表 宮家邦彦氏を講師に迎え、日本の安全保障に関わる諸問題につき、日頃聞けない本音なども交えて熱のこもったご講演をして頂き、大いに防衛意識の高揚を図りました。
 続く懇親会では池田理代子(劇画家、ソプラノ歌手)村田孝高(バリトン歌手)太刀川琴絵(ピアニスト)の方々の日本の名曲を中心とした歌で始まり、道満横須賀地方総監始め三谷空自補給本部長等自衛官、の皆様方をおもてなしの心でご慰労し、2つの目的を達成した大会1日目は終了しました。
 2日目は恒例の「自衛隊音楽まつり」を鑑賞し、全員が今年度のテーマ「平和への願い」を胸に抱きそれぞれの地に戻りました。 (谷口事務局長)
女性部会総会
女性部会防衛講演会
女性部会懇親会
 

 
平成29年12月吉日
全国防衛協会連合会女性部会
 女性部会長・女性部会員 各位
 全国防衛協会連合会 女性部会長 江上栄子
ご挨拶

 今年度も残すところわずかとなりました。各位におかれましては何かとお忙しいことと存じます。
 さて、今年度の大会も11月17日(金)~18日(土)に盛会裡に終えることができ、ゲストでお招き致しました自衛官の高官の方々をはじめ皆さまに感謝申し上げる次第です。
 振り返りますと、総会後の講演会ではテレビでおなじみの「宮家邦彦氏(外交政策研究所代表)」をお招きして、日ごろ伺えない「本音」のお話しをしっかり伺い、国際情勢についての「目」が少し開かれた思いでございました。
 また、懇親会では「ベルサイユのばら」の漫画家で現在は声楽家でもある「池田理代子女史」と、ご夫君のオペラ歌手村田孝高氏によります「君が代」をはじめとした日本の名曲を聞かせていただき、しみじみとした感慨を覚え、その後の「学士会館」大坂総料理長の腕を振るって頂いた素晴らしいフランス料理フルコースを皇室と学士会館でしか置いていないと言われる素晴らしいカトラリーを使用して頂くという大変思い出に残るディナータイムでございました。
 翌日の「自衛隊音楽まつり」のテーマは「One(ワン)」副題「音が結ぶひとつの思い」でした。意味としては、日本とアメリカ、国民と自衛隊、自衛隊の中でも陸・海・空のつながりなど、皆さんの心が一つにまとまるようにという思いを中心に構成されたようで、それにちなみ今年度の女性部会のテーマは「平和への願い」にさせて頂いた次第です。
 北朝鮮の動向など気になるところは多々あり自衛隊の皆さまも警戒監視等で大変な時ではございますが、ひと時のうるおいと「平和への願い」があふれた非常に有意義な2日間の大会だったと思っております。
 皆さまが平和で良き新年をお迎えになる事を願い、今年度1年間のご協力に感謝申し上げますとともに来る新年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成28年度

平成28年度全国女性研修会

(平成28年11月11日)目黒雅叙園
 
”全国女性研修会”
女性部会総会
全国防衛協会連合会女性部会(江上栄子会長)は平成28年11月11日(目黒雅叙園)12日(日本武道館)の2日間に分けて恒例の研修大会を開催致しました。

講演会
●講演会の記事「朝雲新聞」(28.11.17)

RIOオリンピック成果披露
●懇親会配布資料(RIOオリンピック成果)

懇親会
●懇親会配布資料(假屋敷省吾の優美な世界へようこそ)

平成27年

平成27年度全国女性研修会

(平成27年11月13日)目黒雅叙園
”全国女性研修会”
女性部会総会
 
 全国防衛協会連合会女性部会(江上栄子会長)は平成27年11月13日(目黒雅叙園)14日(日本武道館)の2日間に分けて恒例の研修大会を会員約251名、来賓52名の参加を得て開催致しました。
 
 第1日目の13日(金)は、14時45分から総会を実施し、今年度は北海道も参入しての全国35部会中33部会、委任1部会、休会1部会で審議案件は原案通り議決されました。
 
 
栄子の部屋

その後、戦後70年、日米安保制定55年の節目の年を踏まえて、「日米の絆」をメインテーマとする座談会「栄子の部屋」が開催されました。
 日本側から江上栄子会長、亀井律子1陸佐(陸上自衛隊女性自衛官教育隊長)、小原日登美1陸尉(自衛隊体育学校)、在日米軍からサーサ・マルチネス大佐、ロザルバ・デュモンーキャリオン最先任上級曹長が参加しましたが、江上会長の巧みなリードによってアットホームな雰囲気の中でお互いの理解・信頼が深まった座談会になりました。
着物姿の江上会長(中央)の司会で座談会に臨む(右から)小原1尉、亀井1佐 (左から)マルチネス大佐、通訳を挟んでキャリオン上級曹長
エピソードを披露するキャリオン上級曹長
【朝雲新聞(27年12月3日)記事紹介】(縦書きを横書きに変更、上記写真は当協会撮影分を掲載)

「日米の絆」テーマに女性自衛官、米軍人が座談会
働く環境めぐり討論
全国防衛協会連合会女性部会 地域代表300人聴講
 
 全国防衛協会女性部会(会長江上栄子会長=江上料理学院長、会員約1万人)の平成27年度研修大会が11月13日、東京都目黒区の目黒雅叙園で開かれ、今年は「日米の絆」をテーマに両国の女性隊員をまねいて座談会開催。全国から集まった地域代表の女性会員約300人が聴講した。
 座談会には、女性自衛官教育隊長の亀井律子1陸佐(朝霞)、ロンドン五輪女子レスリングの金メダリストで体育学校の小原日登美1陸尉(同)、在日米陸軍(座間)から薬剤将校のサーサ・マルチネス大佐とロザルバ・キャリオン最先任上級曹長の計4人が登場し、江上会長が司会を務めた。
 マルチネス大佐は「米軍における女性軍人の割合は14.5%。レンジャー学校への入校から戦闘機パイロット、潜水艦の配置まで女性に門戸が開かれている。」と紹介。ただし、年2回の厳しい体力検定に合格することが必須だと述べた。
 これを受けて亀井隊長は、防衛省が女性の登用拡大にかってないほど積極的に乗り出しているとした上で、3自衛隊の女性自衛官は約1万3000人で、全体の約6%にあたると紹介。 「国のため、人のために役立ちたいと入隊してくる若者が多い」と述べ、その組織運営の基本として「有事に共に戦う組織だからこそ、普段からのコミニュケ―ションと信頼関係の構築が重要だ」と指摘。身近な信頼がやがて「日米間の絆」につながるとした。
 小原1尉も「なんでも相談できる上司や仲間」の存在の大切さを強調。「女性はしゃべってストレスを発散する独特の傾向がある」と述べ、金メダル獲得の陰には聞き役に徹してくれたコーチやスタッフ、夫の康司2海曹(体校)の支えがあったことを明かした。
 一方、2人の子供を育てるキャリオン上級曹長は「40歳の時にどうしても自分の子供が欲しくなったが、結婚相手がみつからず、ついに試験管ベビーにチャレンジし、双子を授かった」というエピソードを披露。 今や軍人だった父の階級を超え、女性では極めて珍しい下士官トップクラスの座に就いている誇りを述べたうえで「自分は将来こうなりたいという信念を持つことが大切だ」と訴えた。 
座談会を終えて江上会長と記念写真を撮る参加会員
ミニコンサート & 懇親会
江上会長
クラーク大佐
杉山航空総隊司令官
18時から航空総隊司令官 杉山空将、中央即応集団司令官 川又陸将等多くの自衛官、特別会員・協力者、在日米軍関係者等のご来賓の出席を得て、ミニコンサート及び懇親会が盛大に開催されました。
バグパイプ
キャロリネット
野崎めぐみ氏
 ミニコンサートは、クラリネット奏者 十亀正司氏、バグパイプドラム 野崎めぐみ氏、陸上自衛隊第1音楽隊ブラスアンサンブル5名の金管楽器奏者が共演し、バグパイプや、にんじんが楽器に変身した「キャロリネット」そして「クラリネット」をどんどん分解して最後は鞄の中に入ってしまうなどの珍しいアイディアの演奏が行われ、奏者と司会者とのトーク等も織り交ぜたとても楽しいコンサートでした。
 その後、雅叙園自慢の料理を頂きながら、日頃お世話になっている自衛隊の皆様をご慰労するとともに再会の喜びを分かちあうなど有意義なひとときを過ごしました。
クラーク大佐他
メインテーブル
雅叙園3分間クッキング
オリンピック募金Rio2016
オリンピック募金Rio2016
杉山航空総隊司令官(現航空幕僚長)を囲んで
小原夫妻と女性部会会員
自衛隊音楽祭
 
 2日目の14日(土)の「自衛隊音楽まつり」では、ゲストとして米軍4軍(陸・海・空・海兵)及び韓国海兵隊が参加する等、音楽に国境はないという事を感じさせる素晴らしいステージを鑑賞致しました。2日間にわたり戦後70年の節目にふさわしい研修となって、会員全員が大きな感動に包まれつつ帰路につきました。
 
(女性部会事務局長 谷口和代)

平成27年度自衛隊音楽まつり
(写真:防衛省ホームページ)
米空軍太平洋音楽隊
日米合同演奏
在日米陸軍軍楽隊
米海軍第7艦隊音楽隊
韓国海軍軍楽隊
日米合同演奏

平成26年

平成26年度全国女性研修会

(平成26年11月12日)目黒雅叙園
 
”輝く女性の時代”熱く語る
全国女性研修大会
シンポジウムの一コマ(パネリスト)
懇親会での一コマ(海幕長・パネリスト・女性部会役員・全国常任理事)
 
 全国女性部会(江上栄子 会長)は11月12~13日、会員約250名の参加を得て平成26年度研修大会を開催した。
 1日目は、目黒雅叙園に おいて「ウーマンパワーと 国の守り」をテーマにパネ ル討論が行われ、会員等約 300名が聴講した。  
 パネリストは江上会長、 植木千可子早大教授、柏原 敬子元空将補、寺井優子1陸佐、大谷三穂2海佐、吉田ゆかり2空佐が出席。
 NHKの島田敏男解説主幹 の絶妙な司会のもと、「ウ ーマンパワーが国の守りにどのように生かされている か」や「リーダーシップ」 について、途中、「男性より女性のほうが決断力がある」との発言も飛び出す等和やかな雰囲気で討論され、 充実したシンポジウムとなった。  
 夜は、全国各基地・駐屯 地等に勤務し、現在東京付 近に勤務している自衛官の 皆様をお招きし、ピアノ・ オペラ・尺八によるミニコンサートなど趣向を凝らし た懇親の場を通じて旧交を 温めるとともに自衛隊を更 に支援していくことを誓い合った。  
 2日目は、希望者による自衛隊中央病院及び陸上自衛隊衛生学校研修を実施し た。
 夕刻から音楽まつりを鑑賞した。今回は自衛隊創 設60周年、音楽まつり実施50回の節目の年ということで、在日米陸軍、米海 兵隊、豪州陸軍、フィリピン海兵隊のゲストバンドが 参加し、3自衛隊の音楽隊 ・歌姫、そして勇壮な和太鼓の演奏と相まって観客を魅了した。会員も口々に賞賛の声を上げていた。
 シンポジウムでの江上会長の発言「会員の皆さんは 全国の母となって自衛隊を応援しましょう」を再確認しつつ来年の再会を約束して、2日にわたる研修を終えた。
全国女性部研修大会が、平成26年11月12日、東京都目黒区の目黒雅叙園で開催され約300名が参加した。
   
(「朝雲」26.11.20掲載記事から:写真省略)

リーダーシップに「男女差なし」
防衛協会シンポジューム
 
 全国防衛協会連合会女性部会(江上栄子会長=江上料理学院長)が主催するシンポジュームが11月12日、東京都目黒区の目黒雅叙園で開かれ「ウーマンパワーと国の守り」をテーマにパネル討論が行われた。全国から集まった女性会員ら約300人が聴講した。
 パネリストとして江上会長をはじめ、植木千可子早大教授、柏原敬子元空将補、寺井優子1陸佐、大谷三穂2海佐、吉田ゆかり2空佐が登壇、NHKの島田敏男解説主幹が司会を務めた。
 現役自衛官の3人は子育てをしながらの勤務。子供が家族の支えになってとした上で、寺井1陸佐は「普段から子供とは絆をつくる努力をしている」と話した。
 江上会長が「仕事の覚悟」を問うと、女性初の官庁経験者の大谷2海佐は「生死を覚悟する究極のリーダーシップが求められるのは軍人の定め。男女差はない」とキッパリ。男女差について吉田2空佐は「決断が早いのは男性より女性だ」と会場の笑いを誘った。
 植木教授は「これまでの女性は”男”として頑張ってきた。組織が個人の頑張りに頼っている現状は無理がある」と指摘。社会全体で女性の活用を議論し、働きやすい環境をつくる必要性を訴えた。
 柏原氏は「女性は家庭を引っ張っていっているのだから、職場でも自信を持ってどんどん引っ張っていきましょう」と呼びかけ、会場を大いに盛り上げた。

(「防衛ホーム」26.12.1掲載記事から:写真省略)

「ウーマンパワーと国の守り」
全国防衛協会連合会女性部会
 
 11月12日、全国防衛協会連合会女性部会(会長・江上栄子)による「平成26年度女性研修会」が開催された。
 研修は2日間にかけた行われた。初日はシンポジュームの後に懇親会、2日目は「自衛隊音楽まつり」を鑑賞というもので全国から集まった約300人の女性会員がともに過ごし、再開を喜び、情報を交換した。
 初日の「ウーマンパワーと国の守り」を主軸にしたシンポジュームでの司会はNHK解説主幹の島田敏男氏。パネリストは、江上会長の他、早稲田大学教授植木千可子氏・航空自衛隊OG柏原敬子氏・中方輸送隊長寺井優子1陸佐・電子情報支援隊副長大谷三穂2海佐・空幕人教部人計課制度班吉田ゆかり2空佐の5人。
 「ウーマンパワーを国の守りに生かす道」と「女性のリーダーシップについて」をテーマとしたパネルディスカッションが展開された。「男女区分なくそれぞれの能力適性を活かし育てて行く事がすすめられている」「男だとか女だとかを意識しない事や自分がどうしたいかなど、自分の意識改革も必要」「覚悟をもって仕事をしている」などの意見に、聴講者たちは大きく頷きメモを取りながら聞き入っていた。
 最後は、江上会長の「女性自衛官の活躍をPRし、自衛官の地元の母となり、頑張っていきましょう」という言葉で締めくくられた。
 聴講者は「今も昔と変わっていない部分が沢山ある」「国の制度が子育てしながら働く事に追いついていないのではないか」「小さい子には手が掛り、ある程度大きくなったら手が掛らなくなるから支援制度はいらないというのはおかしいのではないか」など7懇親会が終わったあとも話合っているという、充実したシンポジュームだった。(吉田佳子)

 
全国女性部研修会会場:目黒雅叙園
目黒雅叙園の表示石
正面からの雅叙園
廊下の壁面装飾
廊下脇の風景
受付風景
受付担当女性部会員
女性部総会
総会風景
シンポジウム
 
”女性が輝く社会”とは・・・
 各界で活躍する女性リーダー大いに語る! 防衛分野でのウーマンパワー発揮は?
「ウーマンパワーと国の守り」

主催:全国防衛協会連合会女性部会
日時:平成26年11月12日(水)16時~17時20分
場所:目黒雅叙園(東京)

女性部会スローガン
「国の守りと平和の心ウーマンパワーで支えよう」

ご挨拶
 平成26年度も残すところ1ヶ月あまりとなり、今年度 もその総集編とも申し上げる「研修大会」の日がやって参 りました。  
 1年を振り返ってみますと、世界では今でも戦争をして 尊い命を失っておられる方々が大勢おられますし、国内で は自然災害により、お亡くなりになったり、被害にあわれ た方々がおられます。そんな暗いニュースの中で、2014年 ノーベル平和賞が、イスラム武装勢力に銃撃され重症を負いながらも屈せずに、女性の教育権を訴えたパキスタンの マララ・ユスフザイさんという17歳の少女に授与されまし た。彼女の受賞時の言葉の中で「受賞は終わりではなく、 私の活動の始まりを意味します」と語られた事を知りましたが、その勇気と行動力に非常に感銘を受けました。  
 日本では政府が推進する「すべての女性が輝く社会づくり本部」の事務局が開所されました。  
 今年度はそのような女性に対する社会の追い風に乗って 「働く女性」をテーマに、各界で活躍中の女性リーダーを中心にシンポジウムを開催する事と致しました。  
 特に「防衛分野で働く女性」の現状を知りどのような課題があるのかを、パネリストの皆さま方と自由な意見 交換会をしたいと考えております。
 ① 防衛分野で「ウーマンパワー」が発揮できるには?  
 ② シンポジウムの内容を受けて我々女性部会として側面からどのようなご支援・ご協力ができるのでしょうか?  
 本日はこのような視点から聴講して頂き、ごいっしょに今後の活動を推進して参りましょう。
全国防衛協会連合会女性部会    会長 江上 栄子
 
 
パネリスト・司会のご紹介

江上栄子 全国防衛協会女性部会会長(江上料理学院 学院長)

■ 佐賀県有田焼の窯元「香蘭社」深川家出身
■ 料理研究家・江上料理学院 院長他フランスチーズ鑑評騎士の会理事長等、 その他 幅広い役職を兼任
■ 2001年6月、全国防衛協会連合会女性部会が発足と同時に、当時の全国防衛協会 連合会会長である故山口信夫氏(元日本商工会議所名誉会頭)の要請を受け初代会長に就任
■ 2002年3月、フランス政府より農事功労章を受勲
■「食を通じて幸せ作りのお手伝い」をモットーに日本の食文化の先駆けとして活躍中

植木千可子 早稲田大学教授(政治学博士)

■ 朝日新聞政治部記者、北京大学客員研究員、防衛研究所主任研究官を経て   2008年に早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授に就任。09年、麻生内閣 「安全保障と防衛力に関する懇談会」委員。12年からマサチューセッツ工科大学 国際研究所客員研究員。早稲田大学で教鞭をとり、専門分野で活躍中
■ 専門分野:政治学、国際関係論、安全保障、日米中関係
■ 主な著書:『北東アジアの「永い平和」』他多数

柏原敬子 第一生命顧問(航空自衛隊出身)

■ 大学卒業後、4年制大卒にふさわしい就職先が女性には限定される中で、防衛について 国民の関心が 薄いからこそ「自分がやらなければ」と思い、航空自衛隊幹部候補生学校に入隊
■「信頼」をモットーに仕事に取り組んだ
■ 主要職務:総務・人事畑を進み、自衛隊初の女性基地司令を経て航空自衛隊第3術科学校長兼芦屋基地司令(空将補)で2013年8月に 退官、退官後は第一生命の顧問として活躍中

寺井優子 陸上自衛隊中部方面輸送隊長(1等陸佐)

■ 安全保障は国家存立の重要事項であるはずなのに「水と平和はただ」というような当時の日本の感覚に違和感を持っていたところ,一任期自衛官をしていた兄から女性でも幹部候補生の試験を受ける事ができると聞き、大学卒業後チャレンジし陸上自衛隊幹部候補生学校に入隊
■ 与えられた職務はどんなに厳しくても必ず全うするという気持ちで誠意を持って取り組むと、必ず人に伝わり、それが物事を動かす原動力となった
■ 主要職務:防衛大学校指導教官、女性自衛官教育隊長等を経て現在は、陸上自衛隊の女性自衛官では 初の第一線部隊の隊長として中部方面輸送隊に勤務している

大谷三穂 海上自衛隊電子情報支援隊副長(2等海佐)

■ 大学時代に湾岸戦争をテレビで見て自分がこんなに平和で恵まれた生活を送って いる一方で世界では戦争をしているという現実に居たたまれない気持ちになって 「何かできることはないか」という思いから防衛大学校受験を決意し、防衛大学校女子学生1期生として入学、その後海上自衛隊に入隊
■ 艦艇勤務という特殊で過酷な勤務環境の中で、常に平常心を保ち、疲れや感情の起伏等が顔に出ないように心がけ、部下が何でも相談できる環境を心掛けた
■ 主要職務:護衛艦「あさぎり」の副長、海幕で人事計画等も担当。大型火器を搭載した実戦に耐えうる練習艦「しまゆき」の女性初の艦長を経験後、現在は横須賀で電子情報支援隊副長として活躍中

吉田ゆかり 航空自衛隊空幕人事教育部人事計画課制度班(2等空佐)

■ 防衛大学校に女性の門戸が開かれる事を知り、防衛大学校を受験し、女子学生1期生として入学 その後希望の航空要員になれたこともあり迷いなく航空自衛隊に入隊
■ 隊長時代の指導方針は「愛・和・笑顔」。今の仕事においても、皆が笑顔溢れる日々を過ごせるよう、取り組んでいる。
■ 主要職務:浜松及び百里管制隊勤務、防大小隊指導教官(女性初)、空幕勤務等を経て女性初の管制隊長(松島基地)として勤務。現在は、航空幕僚監部人事計画課制度班で男女共同参画や人事制度に関する職務を担当し活躍中

島田敏男 NHK解説主幹

■ 山梨県出身 中央大学法学部政治学科卒業後NHK記者として入局 福島放送局、青森放送局勤務を経て報道局政治部記者となり、首相官邸キャップ、政治部デスクを経て解説委員に。主に政治・外交・安全保障分野の解説を担当し、 「くらし解説」「時論公論」などの番組に出演
■ 現在は解説主幹として、日曜・朝9時からの「日曜討論」の司会を担当し、穏やかな語り口とわかりやすく聞きやすい説明、公平な解説には定評がある
■ 平成23年の全国防衛協会連合会女性部会の10周年記念式典でも、「日本の防衛意識:女性の関わり」というテーマで開催したシンポジウムの司会を担任していただき、見事な司会でパネリスト、聴講者から大変好評で充実したシンポジウムを実施する事ができた
シンポジウムの時間割
16:00~
パネリストの紹介
16:03~
テーマ1「ウーマンパワーを国の守りに生かす道」
▶ウーマンパワーは国の守りに生かされているか?
 パネリストの体験も含めた活躍の現況
▶ウーマンパワーを生かす道は?
 課題や方向性、職場の環境整備や後輩へのアドバイス(約40分)
16:43~
テーマ2「女性のリーダーシップについて」
▶女性活躍の時代に日本に必要なことは?
 社会におけるリーダーシップはいかにあるべきか?
 女性ならではの強みや弱点など幅広く討論(約20分)
17:03 ~
質疑応答 (約15分)
17:18 ~
ま と め  (約2分)
17:20
∽ The End ∽
シンポジウムの風景
(左から)柏原氏 植村氏 江上会長 島田氏 寺井1陸佐 大谷2海佐 吉田2空佐
シンポジューム中のパネリスト
シンポジューム中のパネリスト
シンポジューム中のパネリスト
パネリストに質問中の会員
シンポジューム前(左)・後(右)のパネリスト(控室にて)
 
<懇親会>
開会挨拶中の江上会長
素敵なショーの紹介パンフレット
尺八吹奏中の田嶋氏
歌唱中の山口さん
コラボ中
軽快なバイオリン曲を演奏中
ショー鑑賞中の風景
乾杯前のご挨拶中の武居海上幕僚長
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
懇親会の風景
〆の万歳三唱の音頭(現役女性自衛官)
自衛隊中央病院・陸上自衛隊衛生学校研修
全国女性研修会第2日目(平成26年11月13日)
研修について
 
行 程
 時  間
 内  容
 備  考
午後12:00
集合完了と同時に出発
グランドヒル市ヶ谷ロビー
バス(自衛隊車両)
13:00
中央病院到着
13:15
写真撮影
院長挨拶
(謝辞)
シンボルマーク前
石破副会長
13:35
ブリーフィング
院内見学
(ヘリポート、病棟等)
4組に分かれる
15:00
衛生学校へ
司令表敬
(謝辞)
ブリーフィング
彰古館研修
石破副会長
15:40
DVD鑑賞
研修終了
2組に分かれ、入れ替える
17:00
解散一路武道館へ
17:15
武道館到着
18:00
※ 時間等行程は交通事情により変更する事があります

研修参加者チーム表
Aチーム17名
Bチーム18名
本 部
谷口和代
全国防衛協会女性部会・東京都防衛協会女性部会事務局長
本 部
石破佳子
女性部会副会長
(中国地区代表)
鳥取県女性部会長
石 川
神谷ますみ
石川県女性部会長
群 馬
平井俊子
群馬県女性部会長
北村えり子・通善なつ・善田千香子
笠井由美子・吉井恵美子・森順子
大貫千賀子・桑原了子・酒元法子
笹川とみ子・舘秀子・戸田淑子
稲荷紀美子
大和喜代恵・伊部正江・下山時子
中島美保子・鈴木喜代
京 都
井上好恵
京都府女性部会長
鳥 取
上治百合子・多田典子
徳 島
小林勝代
徳島県女性部会長
長 崎
押渕礼子
長崎県女性部会長
中島利子・久保田孝子・濱田ひろ子・
西田玲子
徳 島
佐藤豊子
山 形
鈴木百合子
全国防衛協会女性部会
副会長(東北地区代表)
山形県女性部会長
伊藤治子・高橋イト
Cチーム14名
Dチーム17名
本 部
千葉德次郎
全国防衛協会連合会・東京都防衛協会
常任理事
本 部
菅原陸曹長
東京地本渉外広報室
昭 島
清水初枝
昭島市女性部会長
東久留米
大坪久美子
野島淳子・小池清子・梅田則子
平松和恵
日 野
大貫綾子
日野市女性部会長
あきる野市秋川
戸田幸子
あきる野市秋川女性部会長
渡辺千賀子・濱田京子・吉澤武子
藤原國博
福 生
秋山美左江
福生市女性部会長
杉 並
井口かづ子
杉並区女性部会長
秋山浩子・ 杉山美智子・前田京子・
関谷洋子
原島任子・落合頼子・森田利子
二見隆子・松原由美子・ 小室弘子
立 川
藤原恵美子
立川市女性部会長
世田谷
木崎祥子・古津美幸
井上弘子・尾上芳子
Aチーム
Bチーム
Cチーム
Dチーム

自衛隊音楽まつり研修
全国女性研修会第2日目(平成26年11月13日)

 夕刻から音楽まつりを鑑賞した。今回は自衛隊創設60周年、音楽まつり実施50回の節目の年という ことで、在日米陸軍、米海 兵隊、豪州陸軍、フィリピ ン海兵隊のゲストバンドが 参加し、3自衛隊の音楽隊 ・歌姫、そして勇壮な和太鼓の演奏と相まって観客を 魅了した。会員も口々に賞賛の声を上げていた。
 
 
音楽まつりのスナップ

平成25年

平成25年度全国女性研修会

(平成25年11月15日)ロイヤル・パーク・ホテル
 
 全国女性部研修大会が平成25年11月15日~16日東京都中央区のロイヤルパークホテルで開催され約230名が参加した。  
 15日は会長と各地区を代表する副会長会議、総会、防衛講演、懇親会と4部構成の企画で、総会ではここ数年の活動内容を振り返った上で、今後の体制について①組織の強化②財政基盤の確立と2つの審議がされ、全国32都府県の女性部会の内、当日参加の29都府県全部会の賛同を得て2案ともに了承された。
①案の組織の強化については、
 東北及び九州沖縄地区の鶴戸清子(宮城県)山西三重子(宮崎県)両会長が副会長を降板して相談役に就任し、副会長には鈴木百合子(山形県)、濱田光江(福岡県)両会長が就任した。また連合会女性部設立に多大な貢献のあった川口渉元防衛協会事務局長が相談役に、谷口和代事務局長が理事に就任して、現在の執行部の体制を強化した。
②の財政基盤の確立については、
 各県単位の諸事情を考慮したうえで、具体的なスキームの検討を執行部に一任された。  
 防衛講演会では女性初の元防衛大臣小池百合子衆議院議員による約70分に亘る講演を聴講した。「国を守る心」という題で古今東西の故事や日常の身近な例を引用しての防衛・政治の話、旬の話題であるNSCの事など質疑応答も含め非常に丁寧で判りやすい有意義な講義であった。  
 夜の懇親会では、がらりと趣を変え「一足早いクリスマス」気分を味わって頂くという企画で、辰巳真理恵(ソプラノ)山本耕平(テノール)の歌手による「小さなコンサート」を皮切りに、純国産ワイン「今様」(人気俳優辰巳琢朗企画)での乾杯には辰巳琢朗氏本人も飛び入り参加するなど、ホテルシェフ自慢のフランス料理に舌鼓を打ちながら、大いに盛り上がった会となった。  
 翌16日の音楽祭鑑賞にも約200名の会員が参加し「POWER FOR PEACE」のテーマに感動して2日間の研修の幕を閉じた。

<講演会>
 
●防衛講演会:「国を守る心」 講師:元防衛大臣 小池百合子衆議院議員衆議院議員
講演中の小池講師
熱心に聴講する研修会参加者
江上会長から小池講師へ記念品贈呈
<懇親会>

●「小さなコンサート」:辰巳真理恵(ソプラノ)・山本耕平(テノール)
挨拶中の江上会長
コンサート歌手紹介中の江上会長
独唱中の辰巳さん
独唱中の山本さん
デュエット中のお二人
辰巳さんの父親の辰巳琢郎氏
父親作詞の「乾杯」で乾杯
歌に合わせて乾杯する研修参加者
歌に合わせて乾杯する研修参加者
拶中の佐藤正久参議院議員
金メダリスト小原1陸尉と共に
吉田総隊副司令官を囲んで(佐賀女性部会長)
武居横須賀地方総監を囲んで
鳥取女性部会長
高田東京地本長を囲んで
江上会長を囲んで(大分女性部会長)
宮城・大阪女性部会長
宮崎女性部会長
宇都参議院議員を囲んで
小原夫妻と八戸大使(千葉女性部)
宇都参議院議員を囲んで
千葉女性部会長
乾杯挨拶中の小原夫妻

平成24年

平成24年度全国女性研修会

(平成24年11月16日)明治記念館
 
熱き思いで自衛隊を支援
<研修会>
 
 全国防衛協会連合会女性部会(江上栄子会長)は11月16日、明治記念館(都内港区)において24年度研修会を実施した。
 研修会では最初に江上会長から、女性部会員が各地で一生懸命自衛隊の応援に努力しているからこそ今回の盛大な研修会が実施出来たこと、研修で得た成果を熱き想いで今後の応援に生かしていきたいこと、更に熱き想いが過ぎて自衛隊に迷惑を掛けるようなことがあってはならないとの話しがあった。
 研修においては「自衛隊あれこれ」とのタイトルの下、元統合幕僚会議事務局長の渡邊常任理事が統合幕僚監部について話し、次いで元幹部学校長の廣瀨常任理事が陸上自衛隊について話した後、女性自衛官によるラッパ吹奏があった。  
 休憩の後、元自衛艦隊司令官の泉常任理事が海上自衛隊について話し、最後に元航空支援集団司令官の永岩常任理事が航空自衛隊について話した。
熱心に研修する女性部会員
会長副会長会同
<会長副会長会同>
なお研修会に先立ち、同記念館別室において、会長副会長会同が行われた。
 
自衛官オリンピック選手を迎えて
<懇親会>
 
 懇親会には、武居智久横須賀地方総監、日高政広中央即応集団司令官、木野村謙一情報本部長、吉田浩介空幹校長、福田築体育学校長及び湯浅悟郎東京地本長はじめ多くの現職自衛官も参加し、更にはロンドンオリンピックに参加したメダリストをはじめとする自衛官選手も駆けつけ盛大なものとなった。
研修会に駆け付けたオリンピック選手
選手を代表して挨拶する金メダリスト小原1等陸尉
オリンピック選手の挨拶を拝聴する女性部会員
 
メダリストとの記念撮影
オリンピック選手との記念撮影(Aグループ)
オリンピック選手との記念撮影Bグループ)
オリンピック選手との記念撮影(Cグループ)
 
メダリストの挨拶
挨拶をするメダリスト 米満金メダリスト
湯元銅メダリスト
挨拶をするメダリスト 清水銅メダリスト
小原選手のご主人・ベスト夫婦メダリスト
懇親会の音頭
乾杯の音頭を取られる武居横須賀地方総監(海将)
懇親会の風景(撮影順)
中〆の音頭
中〆の音頭を取られる福田自衛隊体育学校長(陸将補)
来賓のお見送り
フラダンスチームと女性部会主催関係者

平成23年

平成23年度全国女性研修会

(平成23年11月18日)明治記念館
 
ウーマンパワー全開!
全国女性部会設立10周年記念大会 盛大に開催
 
 全国防衛協会連合会女性部会設立10周年記念大会を平成23年11月18日、歴史的な行事や式典が行われた由緒ある明治記念館で、女性部会員約360名、防衛省はじめ部内外からのご来賓等約100名余のご出席を得て、盛大に開催致しました。
 
市ヶ谷台ツアー
 
 今回の大会のコンセプトは「10年間の各女性部会の活動を称え、これを機に更なる飛躍を目指すこと」と「自衛隊の皆様に感謝の心を捧げること」の2点を軸として実施致しました。記念式典に先立って当日早朝から希望者94名が市ヶ谷台ツアーに参加し、市ヶ谷記念館、厚生棟、メモリアルゾーン等を見学、市ヶ谷台の歴史に思いを馳せるとともに、1800柱を超える自衛隊殉職隊員の御霊に哀悼の意を捧げました。
 
 
記念式典

 記念式典会場では自衛隊の皆様の日頃の訓連状況や東日本大震災での活動のパネル展示を行っており、会員の皆さんは自衛隊の皆様に対し更なる理解を深めました。
式辞を述べる江上会長
感謝状・表彰状を受けた方々
 午後3時から、参加女性部会員全員が東日本大震災で亡くなられた皆様及び物故女性部会員の皆様に対して黙祷を捧げ、国歌斉唱を終え厳かに記念式典が開幕しました。江上栄子会長からの「各女性部会への活躍に感謝するとともに、これからも女性部会スローガン“国の守りと平和の心、ウーマンパワーで支えよう”を旗印に、防衛意識の普及と自衛隊の皆様に対するご支援に努めましょう」(要旨)との式辞に続き、各県等の女性部会及び全国女性部会の充実・発展に貢献された部内外の皆様に感謝状・表彰状をお渡しして10周年の記念式典は閉幕しました。
 
記念シンポジューム
 午後4時から島田敏男氏(NHK解説主幹)の司会、神風英男氏(衆議院議員、防衛政務官)、佐藤正久氏(参議院議員)、木元教子氏(評論家)、植木千可子氏(早稲田大学教授)の4人のパネラーによって「日本の防衛意識 ・・ 女性の関わり」というテーマで記念シンポジウムを開催。パネラーの皆様の討論は白熱を帯び、最後には聴衆からの質疑応答等も含めて非常に中身の濃いシンポジウムで約400人の聴衆は大いに魅了されたようです。 
シンポジュームでは活発な議論が
感謝の夕べ

 大会の掉尾を飾る記念祝賀会「感謝の夕べ」は、10周年をお祝いする事と、自衛隊の皆様に感謝をする事、この2つを目的として午後6時から、曙の間で開催された。
各幕の参加主要幹部の紹介
感謝の花束を受ける各幕の代表者
 防衛省観世流謡曲連合会による祝舞、江上女性部会会長のご挨拶、佃田和夫連合会会長のご祝辞の後、来賓の自衛官の皆様をひとり一人紹介しつつ壇上に上がっていただき、“国防の任務を遂行しながら、東日本大震災をはじめとする数々の災害派遣や国際平和協力活動に邁進している「自衛隊の皆様」を代表して、統幕、陸幕、海幕、空幕の代表者4名の皆様に、石破、鶴戸、松川、滝石副会長から花束を贈呈、そして女性自衛官7名の皆様による乾杯(ご発声は、空将補 柏原第3術科学校長)をもって懇談に入った。
 自衛官の皆様を囲んでのお話しが弾む中、途中、宮城県女性部会のチーム「オバンケット」による「南京玉すだれ」の妙技やフラダンスチーム「マカレフア」による艶やかなフラダンスが披露されるなど、和気藹々のうちに90分の時間はアッという間に過ぎ、山西副会長の乾杯を最後に、「世界で一つの花」のBGMが流れる中、全会員の拍手で各県女性部会長の皆さんが作るアーチを自衛官の皆さんがくぐって退場し、華やかな「感謝の夕べ」の幕を閉じました。  
 19日(土)は、大会2日目の行事として日本武道館で自衛隊音楽まつりに約300名の会員が参加し、「愛、希望、勇気。今を越えて、その先へ」をテーマとした自衛隊ならではの音楽演奏を満喫して、前日の「感謝の夕べ」での感謝の気持ちを彷彿としながら、自衛隊の皆様の献身的な活躍に対して思いを新たにし帰途についたようです。
  本記念大会の実施に際して、力強いご協力をいただいた各県女性部会等はもとより、温かいご協賛をいただいた各防衛協会等親会、個人会員の皆様、ご広告掲載企業等の皆様、そしてパネル展示等準備の段階から大会終了後の撤収作業に至るまでご支援いただきました東部方面総監部広報室、第1師団広報班、自衛隊東京地方協力本部渉外広報室の皆様に心から感謝申し上げます。(女性本部 谷口)
 

女性部創立10周年記念行事スナップ

市ヶ谷台ツアー
(23.11.18 9時30分~11時30分)(防衛省)
防衛省正門付近
大講堂
体験喫食
体験喫食
体験喫食
ガイドの説明
大講堂の説明
【大講堂1階】

大講堂: 昭和9年に陸軍士官学校の大講堂として作られました。終戦後、昭和21年5月から23年11月までの間、極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷として使われました。
菊のレリーフ: 大講堂の各柱の上部についていたもので大部分が欠落していましたが、全ての柱に復元しました。
照明:大講堂建設当時(昭和9年)に作られたもので、中身の白熱灯以外は当時のままです。
大講堂の床: 床は30センチ角のナラ材で、約7,200枚からなります。そり、ゆがみが出た399枚以外は、創建当時の部材を組み合わせて復元しています
大講堂の2階席: 演壇の向かい側、張り出した2階席。東京裁判の時には、一般傍聴席として使われました。
映像(大講堂にて上映): 市ケ谷台の歩みを、明治、大正、昭和、平成の各時代の貴重なスチール写真や新聞記事などを織り交ぜながら映像により紹介します。
【大講堂2階】
旧陸軍大臣室 (前陸自東方総監室): 士官学校時代、士官学校長室として使われました。昭和16年以降は陸軍大臣室でありましたが、その後は陸上自衛隊東部方面総監の執務室として使われました。
旧便殿の間 (前陸自幹部学校長室): 士官学校時代、陛下の休憩所(御便殿の間)でした。その後は陸上自衛隊幹部学校長室として使われました。

記念式典
(23.11.18 15時30分~15時30分)(明治記念館)
 受付周辺の風景(左から受付・本等紹介販売・到着の参加者)
記念式典の風景
黙祷
国家斉唱
江上会長挨拶
感謝状・表彰状贈呈
感謝状・表彰状贈呈
祝 感謝状・表彰状授与
感謝状受賞者(順不同:敬称略)

大分県防衛協会女性部会 中村 重雄
高知県防衛協会女性部会 西山 直利
徳島県防衛協会女性部会 木内 光子
浜松基地女性協力会芙蓉会 髙木 智洋
宮崎県防衛協会女性部会 森 新彌
山口県防衛協会女性部会 山富 忠人
東京都福生市防衛協会女性部会 濱垣寿一郎
全国防衛協会連合会女性部会 東京地本渉外広報班
鹿児島県防衛協会女性部会 徳重 克彦
佐賀県防衛協会女性部会 井本 ケサノ
鳥取県防衛協会梨花会 西尾 瑠璃子
宮城県防衛協会女性部会 東北方広報室
山形県防衛協会紅の会 大山 せい子
東京都板橋区防衛協会女性部会 前田 房治
全国防衛協会連合会女性部会 川口 渉

表彰状受賞者(順不同:敬称略)

石川県防衛協会女性部会 神谷 ますみ
大阪防衛協会女性部会 松川 和子
香川県防衛協会女性部 藤澤 トヨ子
京都府防衛協会女性部会 辻本 澄枝
群馬県防衛協会女性部会 楯 政江
埼玉県防衛協会女性部会 塩浦 綾子
滋賀県防衛協会女性部会 白井 京子
栃木県防衛協会女性部 宮本 美代
長崎県防衛協会女性部会 押渕 礼子
浜松基地女性協力会芙蓉会 鈴木 加代子
宮城県防衛協会女性部会 鶴戸 清子
山形県防衛協会紅の会 鈴木 百合子
東京都奥多摩町防衛協会女性部会 長谷見 二千枝
東京都西東京市防衛協会女性部会 中山 寛子
東京都日の出町防衛協会女性部会 東 久江
大分県防衛協会女性部会 衛藤 まり子
沖縄県防衛協会女性部会 野澤 操子
鹿児島県防衛協会女性部会 林 麗子
熊本県防衛協会女性部 谷脇 ユミ子
高知県防衛協会女性部 石﨑 鈴枝
佐賀県防衛協会女性部会 新原 玲子
千葉県自衛隊協力会連合会女性部会 吉成 庸子
鳥取県防衛協会梨花会 濱本 慈子
奈良県防衛協会女性部会 榎原 美佐子
福岡県防衛協会女性部会 濱田 光江
宮崎県防衛協会女性部会 山西 三重子
東京都板橋区防衛協会女性部会 下村 今日子
東京都杉並区防衛協会女性部会 二見 隆子
東京都東村山市防衛協会女性部会 横山 江美子
福生市防衛協会女性部会 秋山 美左
記念講演(シンポジューム)
(23.11.18 16時~17時30分)(明治記念館)
シンポジュームの風景
出演者の皆様
出演者の皆様
進行係
活発な質問

シンポジューム参加の皆様のプロフィール

出演者

衆議院議員(民主)
神風 英男氏(じんぷう ひでお)
 
○茨城県生まれ 法政大学法律学科卒、松下政経塾、衆議院議員(埼玉4区) ○2003年に衆議院議員に初当選。衆議院農林水産委員会委員、国際テロリズムの防止及びわが国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等特別委員会理事、安全保障委員会筆頭理事、民主党国会対策委員会副委員長。民主党政策調査会防衛部門会議座長を経て、2011年9月野田内閣の防衛大臣政務官に就任。
 
 参議院議員(自民)
佐藤 正久氏(さとう まさひさ)
 
○福島県生まれ、防衛大学校卒、イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長、参議院議員(全国比例)
○防衛大学校卒業後、自衛官(イラク先遣隊長他)を経て平成19年に参議院議員初当選。参議院では外交防衛委員会理事、東日本大震災復興特別委員、自民党では「影の内閣」防衛副大臣を兼ねて国防部会長代理、その他参議院議員自民党原発被害に関するプロジェクト・チーム座長等。
 
 評論家
木元 教子氏(きもと のりこ)
 
○北海道生まれ、立教大学文学部・法学部卒、TBSアナウンサー・フジテレビニュースキャスター、原子力委員・NPO法人「21世紀の食は私たちが作る会」代表
○TBSのアナウンサーとして報道番組・社会情報番組等の司会を担当。後に民放初の女性メイン・ニュースキャスター。報道・情報番組でコメンテーターの一方で、総合資源エネルギー調査会委員(1989/1~)でもあり、1998年から女性初の内閣府原子力委員会委員を3期9年努め、エネルギー安全保障の論客として活躍中。
 
早稲田大学教授
植木 千可子氏(うえき ちかこ)
 
○上智大学外国語学部卒、朝日新聞政治部記者・防衛研究所主任研究官、早稲田大学国際学術院教授 ○政治学博士(Ph.D.)。専門は国際関係論。安全保障論。朝日新聞記者(政治部)、MIT助手、北京大学客員研究員、防衛省防衛研究所主任研究員などを経て2008年から現職。2009年には「防衛力と安全保障の懇談会」委員として現防衛大綱の策定に向けた提言をまとめる。著書に「戦略、軍事力、安全保障」他。
 

司 会

NHK解説主幹
島田 敏男氏(しまだ としお)
 
○山梨県生れ、中央大学法学部政治学科卒、NHK記者、報道局政治記者・政治部デスク、NHK開設委員、「日曜討論」司会担当他
○NHK記者として入局し、福島放送局、青森放送局勤務を経て報道局政治部記者となる。首相官邸キャップ、政治部デスク等を歴任後、2001年NHK解説委員として「時論公論」などニュース解説を担当。2008年より解説主幹となって現在はNHK総合テレビで「日曜討論」の司会を担当。
 

議事録(要約)

(パネラー及び司会者の紹介)
◇テーマ1:自衛隊は身近な存在になっているか
 
(植木)10周年おめでとうございます。自衛隊は着実に身近な存在になっている。特に災害派遣における活動、阪神淡路大震災やこの度の東日本大震災における救援活動では自衛隊の人に助けられたとの思いを持つ人は多い。また国際貢献での活躍は認知度は低いものの自衛隊が国民に頼られる存在となっている。只、防衛本来任務での活躍は見え難い面もあり、まだ身近とは言えない。
 
(木元)日本の生命・財産を守る等、国の守りを担っている自衛隊の存在は日常的に直接自分の生活に関わりがないから身近に感じられない。大災害が起きて初めて認識する。原子力事故も同じで起きてから初めてその大切さを知る。普段は表に現れない自衛隊の活動はどうしても身近になり難い。     
 本会の参加者の皆様とは同年代と思うが、自分たちの子供時代には兵隊さんは身近な存在であった。何故かと言えば教科書の中に何時も出てきた。日常の生活でも兵隊さんが身近な存在であった。道端で兵隊さんに挨拶する経験も多くあった。歌の中でも身近な存在であった。「軍歌」との表現は好きではないが、歌の中でも身近な存在であった。「日の丸行進曲」他、「空の神兵」は名曲であった。悲しみや苦しみはあったが身近な存在であった。しかし今の時代にはそれがない。
 
(神風)父が自衛官であったので個人的には自衛隊は身近な存在であった。しかし子供の頃、将来の夢はサラリーマンと言った経験がある。サラリーマンがカッコよく見えた記憶が鮮明に残っている。しかしながら当時と今日の自衛隊の存在は大きく変わった。当時は自衛隊が「税金ドロボー」と言われた時代もあった。しかし今その様な見方をする人はほとんどいない。また、今回の東日本大震災では自衛隊と国民の距離感が非常に縮まった。内閣府の意識調査が3年毎に実施されているが国民の自衛隊に対する意識は相当に高まっているのではないかと考える。
 
(佐藤)元自衛官、福島県出身の参議院議員です。私の印象であるが、今「美しき誤解が広がっている」と言える。理解より誤解が深まっている。自衛隊=災害派遣部隊のイメージが広がっている。部隊の記念日での祝辞は災害派遣のことばかり、国の守り「国防」をもっと言わないと弱い自衛隊になってしまう。日頃の厳しい訓練があってこそ災害派遣の任務が達成できている。日頃の防衛任務に比べれば災害派遣はまだまだである。ここに自衛隊の存在の本質がある。国防のための訓練が強い自衛隊をつくる。但し、今回の東日本大震災での活躍は自衛隊が国民の身近になったばかりか、自衛隊の意識も救援活動を通じ国民に触れ合い身近になった。「将来自衛隊になりたい」と言った子供も多かった。自衛官の意識も変わった。強くなければ優しくなれない。
 
(木元)安全保障は食糧やエネルギーであり、国防である。国防は「正しく美しく目の前のことを自覚する」ことが重要である。どこかで見える形が必要である。それは教育と言う場で良いと思うが、正しく伝えることが大切である。家庭教育や社会での教育があって初めて防衛力の認識が正常と言うか正しく伝えられると思う。
 
(司会)政権交代があり、新たな民主党政権下で防衛大綱が示されたが、国民にとっては政権交代があっても「国防」は毎日のご飯のように変わらないものであるとの認識が広がったと思うが、所見は如何。
 
(神風)外交・防衛に関し、政権交代があってもその基本の方針は変えるべきではないと個人的には思っていた。当初の政権時に「普天間基地」問題で方向性が違っていたが、外交や安全保障の問題では自民公明を含め一緒になって取り組んでいる。只、逆にこれまで自民党の政権ではできなかった問題解決ができるようになったこともある。例えば武器輸出3原則の見直しは自民ができなかった問題を政府で進めている。
 
◆(司会)「軍隊は納税者の支持があったはじめて成り立つ」が基本であるが政治学者として自衛隊の身近さ問題をどう捉えているか。
 
(植木)「民主平和論」がある民主主義の国同士は戦争しない。メカニズムは解明されていないが、確かに起きていない。民主主義国家は決して平和愛好国家ではない。ただ納税者が戦争の決定にも関わっている点が指摘されている。日本の納税者にもきちっと考えてもらう必要がある。自分の教えている留学生の中には子供のころから軍隊・戦争を多く経験し、戦争が極めて身近な存在であった学生がいるが、その様な方法で身近になってはいけない。世界で何が起きているか想像力をもって考えていくことが重要である。

(佐藤)自衛官時代に自民党は何していると思ったこともある。政権交代で昔の自民党はダメ、今の民主党では無理といわれたが、ダメと無理が喧嘩してもしょうがない。変えるべきものは変えるべき。武器輸出3原則や「駆けつけ警護」、「集団的自衛権」の問題を大いに取り組んでもらいたい。民主党政権にお願いしたいことは自衛官には誇りとい名誉が基本にあるので、ここを踏みにじらない。自衛官の数や給与を減らす法案は士気に影響する。財務省が強くなっているが、人件費抑制ばかり考えている。自衛官はお金ではなく名誉である。ここを大切にしてもらいたい。
 
(神風)ダメと無理と言われたが、民主党は多くの考え方の議員で構成されており、確かに難しい面もある。自分は当選して8年目になっているが安全保障問題に関して民主党内でも中身は変わってきている。また民主党にも外交・防衛に関し、自民以上の人材もいると思う。皆さんが思っている以上にハードルは低くなっていると思う。

◆(司会)民主党が政権与党を担うようになって一番変わったのは外交・防衛問題についての責任の意識だと思う。民主党と自民党がより共通の問題意識をもって今までできなかった問題にも取り組んでもらいたい。
 
◇テーマ2:日本人の防衛意識を高めるためには

(木元)平和で豊かで安全な社会を守るためには自分たちが何をすべきかを問い、そこから自衛隊への認識もしていく。国民として応分の負担をしなければならない。平和の理念を持つなら自分のことは自分で守ることが大切、その中から自分に何ができるかを考えること、そこが原点である。それを自分の暮らしの中で見つめていく。
 
◆(司会)国民に対し、限られた財源の中で社会保障と安全保障の配分をどの様に国民に訴えていくかについて問う。
 
(佐藤)社会保障費と防衛費では既に額で比較にならない。社会保障がすでに優先されている。国民の意識を越える防衛力はつくれない。政治が防衛力を決める。しかし防衛に関する国民意識は低いまま、これは政治家の責任である。選挙の講演会では雇用・年金・介護・子育てについて関心が高いが、安全保障は優先順位が落ちる。国防は政治家が責任をもって国民に説明すべき。学校での教育に問題がある。特に歴史教育では近代史を教えていない。韓国では歴史を近代史から教える。歴史教育からしっかりと自衛隊の存在まで教えるべき。
 
(植木)今日の戦争の認識は変わった。大規模な戦争は兵器の発展から共に生き残れない。核兵器がそうであり、そこから抑止の考えが生まれた。今は国際テロの抑止や予防が大切になった。日本の安全は壁をつくることだけでは守ることができない。世界をどのように平和な社会にしていくかを考える。その中で自衛隊の役割も考えることである。そこを国民全体で考えることが大切。どのような世界を子供たちに残したいかを考えるべき。
 
(木元)自分の国がどの様な方向に進んでいるか、一人一人がどのように世界を考えているかを先ず見つめる必要がある。今の日本に何が欠けているのか。また自分たちの声が政治に反映されているのかを見つめながら、国の方向は政治に流されていないかをしっかりと見つめたい。その気になれば世界が見える。自衛隊が国際貢献で如何に世界に貢献しているかが見えてくるはず。その様なことを話題にしながら活動をしていきたい。
 
◆(司会)南スーダンへのPKO派遣が話題となっているが、自衛隊の国際貢献活動が地域の平和に貢献しているが、これが日本を守ることや国民の暮らしや安全を如何につながるかの説明はまだまだ不十分と思うが、どの様に国民へ説明するか。
 
(神風)世界の安全が国の安全に如何つながるかの説明は難しい。防衛意識を高めることは頭で理解することは難しい。米国でノリエガ将軍を逮捕するため米国がパナマ侵攻をした場面を米国で体験した。この国が戦争をすることを実感した。米国は2年に一度は紛争に関係している。しかし日本は深海の魚のようで水の中に住んでいることを忘れている。時々深海から水の外へ出ると水の有り難さが解る。教育にも問題があるがマスコミにも問題がある。パナマ侵攻時にNHKニュースのトップは矢が刺さった鴨を助けるニュースであった。日本では国際的なニュースが少なく、防衛意識を持つ環境にない。国防意識はある意味直観的に、または本能的に感じるものではないかと思う。
 
◆(司会)マスコミの報道に関しては同感である。国際的ニュースは少ない。何故かと問えば、「お客がついてこない」で片づけられてしまう。
 
木元)NHKでは先般の「米国が豪州に軍駐留」のニュースがトップにならなかったか。 (司会)ならなかった。まだトップニュースには早いとの意見が多かった。 (佐藤)痛い目に遭わないと人間は気付かない。危機管理が大切である。国防は最大の福祉である。日本では「憂いなくて備えなし」になっている。日本は憂いていない。領土問題は国民に訴えられる良い切り口である。先般ソウルへ行った。韓国の空港で天気予報を見たが竹島の天気予報をしていた。日本でも領土問題となっている地域の天気予報をすべき。高校生に領土問題の調査をしたら400名中7名しか正解がなかった。教育で主権領土を教えているが領土を守ることを教えるべき。
 
(植木)米国人も一般の人は国際問題に関心がないし、海外旅行もしていない人は多い。しかし責任ある一定以上の人々は常に世界を見て米国との関係を考えている。そこは日本と違う。日本が豊かで力のある国であることに日本人の意識がなさすぎる。諸外国の軍人を招き意見交換したが、小さな国にとって国連は国の利益を代表もしてくれず、同盟を結ぶ国もないと嘆く。日本には大きな期待を寄せられる。こうしてみると日本は本当に豊かな国であり影響力が大きな国であることを自覚する必要がある。年金問題など財政的な問題や多くの災害等の問題もあるが、一方で円高が進んでいる。欧州もグチャグチャだし、米国も世界を支えていると言っているが、その力は着実に低下している。   
 相対的に日本は元気だと評価されているから円高になっている。まだまだ日本は世界で多くのことができる。新しい「防衛大綱」では安全保障に三つの目的を掲げました。「自分の国の防衛」はこれまで通りしっかり実行していく。また「地域の安定化」「国際社会の安定化」に貢献していく。今回初めて地域での安定化にも貢献するとした。米国からも日本が地域でリーダーシップをとり、日本の周りを安全にしていくことを期待されている。想像力を働かせ日本が立派で強い国であることを考えるしかない。
 
◆(司会)防衛意識を高めるため、テーマを「尖閣防衛問題」に絞って聞いてみたい。民主党政権の尖閣での漁船衝突事件の政府の処理は良くなかったと思うが、尖閣をめぐる問題について基本的な対応について考えは如何。
 
(神風)もともと鄧小平が副主席時代から尖閣の問題は棚上げにしていた。次の世代に解決する問題とし相互に棚上げ状態で暗黙の了解があった。日本も受けいれていた。自民党もヘリポート設置案を止めていた。お互いに事無かれ主義だった。今回、日本が強硬なので中国がこれはではまずいと考えて態度を固くし強硬な姿勢となった。それに対し日本政府が慌てて不手際な対応をしたのが実態である。早い段階できちんとした対応をするべきだった。そのつけが廻ってきた。
 
(佐藤)自民党は現在、外交を担当していない。民主党の外交は見ての通り。自民党もこれまで主権の問題をないがしろにし、戦後処理をしてこなかったので領土問題も曖昧にしてきた。北方領土問題はロシアに強く対応している。北方領土の日は政府が決めた日であるが、竹島の日は島根県が決めた日である。政府関係者は誰も出席しない。今、野党になって自民党内に領土特命委員会を設けている。領土問題に関する委員会が国会にないのはおかしい。尖閣問題は今は本当に危なので超党派で対応すべき時期と思う。
 
(木元)日本には世界に対し強く発信する機能がないことにもどかしさを感じる。マスコミだけが取り上げ、私たち個人は何もできないが、世界に対し強くメッセージを送る強さが必要。戦前は「銃後の守り」があった。領土問題では強く出ないといけない。故人の上坂冬子さんは病床でも憤懣やるかたない思いでおられた。個人的にどう発散すべきか解らないが、皆さんとともにここからでも発信しましょう。何か行動を起こしたい。
 
◆(司会)中国問題をどう見るか。また領土問題は戦争や紛争の原因となるがこの処理をどう考えるか。
 
(植木)中国は非常に不透明な国です。中国人も自分の国が解っていない。この国がどこへ行くか不透明、良い方へ行く可能性も悪い方向へ向かう可能性もある。良い方向へどのように向かわせるかが問題。領土問題では海を担当する軍や警察ばかりか、多くの機関や組織が存在するが、相互に連携しているかいないのかも解らない。中央のコントロールが及んでいない。専門家でも解っていない。中国は期待しつつ警戒することが肝要。何が大切でどう守るかを考えないといけない。当面の問題と長期的な問題が混在する。韓国の場合、領土問題もあるが、当面は北朝鮮の問題もある。どのように米国や韓国と連携してこの問題に対処するかが重要。個々の問題では処理できない。正面がどこかを見据えて対処することが問われる。
 
◆(司会)多角的な意見を頂いた。こうした問題の解決方向を示していくのが政治の責任である。政権与党だけでなく政権交代の時代に健全野党のこうした努力が次の時代を良くする。
 
◇テーマ3:防衛問題と女性の視点

◆(司会)次の時代を良くするための女性が担う役割は何か。防衛問題と女性の視点について問う。
 
(神風)自分は元々航空自衛隊でF15のパイロットを目指したが、視力が悪く政治家になった。防衛省内で女性自衛官と懇談する機会があった。自衛隊にも女性に向いた業種(職務)も結構あることを知った。情報関係に関する職務、インテリジェンス即ち情報を分析して加工を加えるような仕事は女性が得意とする。安全保障や国際関係を研究している女性も多い。その傾向は益々強くなっている。
 
(神風)女性自衛官の数は1万3000人で自衛官の約5.5%であるが、米軍に比較すればまだまだ少ない。米軍には女性の軍人が14%いる。防衛大学へも平成4年から女性も入学できるようになった。この頃より女性の意識は変った。昔はセクハラで苦労された女性も多いと聞いたが、30代半より若い女性はほとんどその様な経験はない。男性自衛官の意識も変わっている。
 
(佐藤)設問自体に違和感がある。今はその様な時代ではない。女性が先頭に立ってリードする時代である。自民党の総裁が女性でもよい。女性でも能力がある人が引っぱれば良い。防衛大学の学生隊学生長も女性がやっている。適材適所でやれば良い。
 
(木元)戦前でも銃後の守りと言う言葉があったが、役割こそ異なっていたが女性も男性と対等に戦っていた。防空壕も掘るし、工場でも働いた。戦争そのものには看護婦さん以外は行けなかった。佐藤議員の意見に大賛成です。情報の話があったが、サイバー攻撃に対する守りも女性が頑張っている。愛国心は男性や女性、老人若者限らず持っている。その気持ちをどのように出せるかが大切、自分の愛国心の示し方をどんどん言っていくべき。
 
◆(司会)女性の社会参画拡大の潮流と無縁ではないが、その視点では如何。
 
(植木)同感である。いろんなことに女性が参画していくべき、男女の差はそんなにない。只、女性の強い分野がある。私は子供を二人産んでから安全保障を学びたくて米国マサチューセッツ工科大学へ留学した。女性は自分一人で他は皆米国軍人だった。話題は軍事の話ばかりであったが、その時に思ったことは母親として子供を守りたいと思ったが社会の流れで守れない場合、究極的には平和とか戦争とかの問題にどう対処すべきかを考えるしかなく、この道を勉強しようと思った。子供を守るとか命を守る分野は女性が強い分野である。最終防衛ラインのようなものが女性にはあり、安全保障問題は女性に最も適している。
 
◇ 会場質疑応答等:
 
◆(会場)福岡の濱田です。今後の防衛協会女性部会の活動にどのようなことを期待されるのか。
 
(木元)自分たちに何ができるかを一人一人が問いかける。その心構えを何人かで話し合い、固まったものを部会にぶつけてみる。そこから始めるべき。何かがあって上から降りてくるのではなく。下から持ち上がってきた問題を大切に育てていく方向が良い。
 
(植木)女性には生活者の視点がある。その視点で議論を活発にできる。家族が海外旅行で無事に帰れること、スーパーで世界の食品が手に入ることも世界が平和でなければならない。生活者の目線で疑問をもって活動されることを期待する。
 
◆(会場)岡山の三宅です。最近の日米信頼関係は薄れている。今後この関係を回復するための方向は如何。
 
(神風)鳩山政権、菅政権ではその傾向があった。野田政権では日米関係を強める動きになっている。先般の10月には新しくなったパネッタ国防大臣が来られた。会談で、米国はこれまではアフガン・イラク等の中東方面での活動が重点であったが、中国の問題もありこれからはアジア太平洋を重視していくと力強く述べた。こうした関係を着実に積み上げていくことである。
 
(佐藤)日本の役割を果たすこと。同盟では三つの共有が大事と言われている。「価値観の共有」「負担の共有」「リスクの共有」、今やっていないのは「リスクの共有」を一番していない。集団的自衛権の問題をできるようにするだけでも日米関係は各段に改善される。   
 防衛協会女性部に期待するもので「教育の問題」に拘って取り上げて頂きたい。皆さんは学校に近い関係があり、自衛隊の活動についての講話をセットしたりして自衛隊を学校に近づける努力をして頂きたい。自衛隊の地方協力本部より皆さんの方が学校とのチャンネルは強い。新任教員は教壇に立つ前に1年間自衛隊に勤務してから立つようにしたら良い。自衛官が学校で話をする機会をつくってもらえれば有り難い。
 
(神風)女性部の活動に関係するか否か解らないが、女性自衛官は子育てで苦労している。幹部になると子育てには苦労が多い。防衛省でも託児所の設置を進めているが、皆さんにその面でのアフターケア―等の面倒を頂ければ良い。
 
◆(会場)山形の鈴木です。私は民生指導員もしている。子供との関係について、山形のことを紹介します。福島県から沢山の子供さん、小学生と幼児をもったお母さんが来ている。旦那さんは単身で福島におられる方たちの支援をしている。アパートで子育てサロンにお誘いしている。子供の命を守ることは戦前も今も変わらない。今、自衛隊の災害派遣現場を民生委員にDVD等で見せている。自衛隊の存在が近くなっている。民生指導員の仕事は子供に山形で楽しく過ごしてもらい、命の大切さを知ってもらうことと認識して活動中であり、報告とさせて頂く。
 
◆(司会)不幸な原発事故のフォローをして頂いている最たるものである。国を守る暮らしを守る原点である。
 
(木元)本当に有り難いことである。また、何故このようなことになったかも共有しなければならない。日本国民として、この様な方々をどの様に見つめサポートするかも共有したい。個人としても悩む、支援に行くべきかお金の支援をするか迷う。自分も被災地へ行ったが、何かはできる。
 
(佐藤)福島では自主避難者が多い。子供のケア―、親を亡くした子供も多い。子供を探す親の姿、兄弟を探す子供を見た。瓦礫の中を捜す10歳ぐらいの少女に「何か困っていること、欲しいものはないか」と訊ねたら「お母さんが欲しい」と言われ、しばらく茫然とした。親を亡くした子供のケア―を宜しくお願いする。
(木元)昔は浮浪児が多かった。当時自分のカバンを見てお弁当を欲しがった子がいた。そんなに苦しい時代から頑張って今日ここまで来た。そのエネルギーあれば大丈夫である。
 
◆(司会)結論コメントをお願いする。
 
(佐藤)東日本大震災は日本人の意識を大きく変えた。災害の経験は風化しやすい。被災地以外では既にTPP等の他の話題になっている。安全が大切であること風化しないよう今後も発信していく。防衛大学の学生に対する当時の吉田総理の言葉が自衛隊の指揮所にあった。「自衛官が誹謗中傷はされても、感謝されることはないかも知れない」国家が困難に直面している時だけ感謝される。そのことを根底に国防を中心として今後も自衛隊が愚直に活動していることを発信して頂きたい。自衛隊の名誉と誇りを守るため頑張りたい。
 
(神風)自分の面倒は自分で見る発言があった。防衛はある意味自己責任が前提である。日本人と米国人の自己責任は意味が違う。開戦前のイラクに人質になった人の話で、人質はリスクを考えて行った人であり自己責任であり犠牲になっても止むお得ないと米国人に言われた。米国人がこれを是とするのは6割に達する。日本人がそこまでの意識でできるか疑問であるが、この感覚が国防意識であり防衛意識である。今後も防衛省で頑張っていきたい。
 
(木元)内閣府の世論調査で防衛・自衛隊に関心がないと答えたのは男性より女性が圧倒的に多い。何故だろう、私に関係がないから、よく解らないからと答えている。日常の感覚で防衛を考えるようにしたい。何でも話し合える場を広げていきたい。平和でありたいと思うならば平和は何で守られるかを考えるべき、無防備で平和はあり得ない。
 
(植木)日本は岐路にある。このままの道を進むのか、大きく転換すべきかを国民が考えなければならない。平和憲法はいまのままで良いのか、齟齬がでているのも事実、「日本が築きたい世界」を造れるか疑問、自衛官は国民の代表であり、自衛官を海外に派遣する時は一番安全な形で、いろいろな権利を持たせ送り出すべき。そうなっていないことが問題である。日米関係について米国人から「日本人のaskが解らない」と言われる。askが解れば自分達ができるかできないかを言えるが、日本人がどの様な世界を造りたいのかはっきりしないからである。世界は岐路にある。米国の国力が以前より落ちてきている。中国やインドが伸びたからではない。米国自身がその様な気持ちで、しかも内向きになっている。支えることができるのは欧州や日本である。日本が担うことは大きい。これから日本がどのような世界を造るかである。これから日本は皆で頑張らなければならない。
 
◆(司会)政権交代の時代であり、政治家にお任せしているだけではダメである。政治の世界にしっかりと注文を付け、先ほどの「ask」ではないが地域の中で厳しい声や意見を集め発信していく、そのような皆様の組織での活動に期待する。 (以上)
 
感謝の夕べ
(21.11.18 18時00分~19時30分)(明治記念館)
部会長等によるレシービングライン
ウェルカム・ドリンク
女性自衛官代表による乾杯の音頭
祝舞
江上会長挨拶
佃全国連合会会長挨拶
陸・海・空参加者代表へ花束贈呈
宮城部会の演技(南京玉すだれ)
感謝の夕べの一コマ
感謝の夕べの一コマ
フラダンスのアトラクション
山西副会長の〆の乾杯音頭
来賓見送りのアーチ
自衛隊音楽まつり研修 
 
(23.11.19)(日本武道館)
愛、希望、勇気 今を越えて、その先へ
 
 11月18日、19日平成23年度自衛隊音楽まつりが日本武道館(東京都千代田区)において行われた。  
 47回目となる今回は東日本大震災の追悼・復興のメッセージとして「愛、希望、勇気 今を越えて、その先へ」をメーンテーマに、宮城県仙台三桜高校OG合唱団、在日米軍音楽隊をゲストに招き、陸海空の中央、方面各音楽隊など総勢約1000名が出演した。
 2日間6公演に来場した約3万9000名が質の高い演奏とキビキビとした統制美に酔い痴れた。  
 防衛協会からも18日に創立10周年の記念大会に参加した全国の女性部会員を中心に約800名の会員が多彩な演奏やドリル演奏を楽しんだ。
音楽まつり鑑賞の女性部会会員
音楽まつりの一コマ
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