軍事・戦略検定講座
「軍事・戦略検定講座」1期目が講座終了 会報第170号(7.4.1)掲載
この講座はネットによる配信で、軍事と戦略についての各種テーマを総合的に学ぶコースです。
軍事と戦略の基本を網羅
この講座は、「国家とは?」、「軍隊とは?」、「国際法とは?」といった根本の問題から始めて、軍事戦略から陸海空軍の基本、世界の軍事情勢、戦争史、インテリジェンスや地政学と、軍事と戦略の基本を網羅して学ぶことができる内容です。軍事や戦略に関心や知見のある人でも、これまで自身でカバーしてきた範囲は偏っている場合が多く、総合的なカリキュラムを受けることで、目が開かされたとの声が多く集まっています。
地政学とインテリジェンス
軍事と戦略に関して、その周辺の問題として「地政学」や「インテリジェンス」にも注目が集まっています。ところが改めて「地政学」とは?「インテリジェンス」とは?と問われるとまとまった解説が意外に少ないのが現状です。この講座の講師陣はその分野の日本のトップレベルの実務経験を積んできた方々ですが、いざ、入門者にわかりやすくこれらの問題を解説するとなると意外に難しく、講座の準備にはずいぶん時間を費やしたとの振り返りも出ているようです。
世界主要国の軍事戦略
アメリカ、ロシア、そして中国(+台湾)、日本のそれぞれの軍事戦略の解説ですが、各国の公開されている情報に加え、行動で推測される実態を合わせた総合的な国家の軍事戦略を、各講師が自身の見方で解説しています。
入門コースと言いながら、テーマが大きく、総合的な視野が求められるテーマだけに、これだけの内容の解説をまとめて学べる機会はほかになかなか、無いかもしれません。
特別公開講座を配信
矢野氏はもともと、現役自衛官のころから日本の原潜保有の必要性を強く訴えてきた方ですが、この公開講座では潜水艦の基本から始めて、原子力潜水艦の優位性、世界の潜水艦の運用状況、そして日本の原子力潜水艦保有の必要性と問題点まで詳しく説明されています。
日本の安全保障環境が日増しに厳しくなっている折から、海をめぐる安全保障は日本にとってまことに重要な課題です。
国民も文民統制を担う政治家諸氏もまさに「真剣に考えてみる」価値のあるテーマでしょう。
科目別受講もスタート
軍事戦略検定では、4月から新たに入門コースの3期生を募集しています。さらに、全部で6科目ある講座のうち、受講者が興味のある科目のみを受講する科目別受講もスタートしています。まず、自分が知りたい科目を受けてみるのも一法でしょう。
軍事と戦略について、じっくり学び直す機会としての活用も期待されます。
「軍事・戦略検定講座」が順調に発進 会報第169号(7.1.1)掲載
本紙前号でご紹介した「軍事と戦略」をテーマにした検定講座が10月からスタートしています。 この講座はネットによる配信で、軍事と戦略についての各種テーマを総合的に学ぶコースです。
軍事と戦略の基本を網羅
軍事についての情報は特にウクライナ戦争以降、非常に多くなりました。
ところが基本に返って、「軍事とは」、「戦略とは」を基礎から学ぶ機会は意外に少なく、一般人が一括して学べる講座はこれまで日本にありませんでした。
一般社団法人MSフォーラムが主催する軍事・戦略検定講座は、予備知識のない一般人が軍事の素養を身に着けるための講座として用意されたカリキュラムで、自衛隊の幹部OBが講師として多数参加しています。
この講座は、「国家とは?」、「軍隊とは?」、「国際法とは?」といった根本の問題から始めて、軍事戦略から陸海空軍の基本、世界の軍事情勢、戦争史、インテリジェンスや地政学と、軍事と戦略の基本を網羅して学ぶことができる内容です。
国際法は戦争とともに進化
たとえば講座の最初で扱われている国際法について、基本のところを理解している人は意外に少ないのではないでしょうか?
国際法はヨーロッパ諸国間の取り決めとして発達してきましたが、その背景には悲惨な戦争の歴史がありました。そして意外なことに国際法は戦争を絶対悪と見るのではなく、起こりうるもの、と捉えたうえで、やっていい事とやってはいけない事を決めるスタンスで作られました。実は全く無法に見えるロシアも、国際法違反と言われないような配慮を彼らなりに払っているのです。
世界と付き合い、理解するためには、国際法の基礎を知っておくことはこれか ら必須の教養でしょう。
戦争の現場の理解にも
軍事の基本を学んで、今まで分からなかったことが理解できることもあります。
例えばテレビで放映されるウクライナの戦況を見て不思議に思うことがないでしょうか?これだけミサイルやドローンが発達しているのに、やはり戦況を動かしているのは砲弾の数だといわれ、また歩兵が小銃を持って戦車とともに戦場を動き回っています。
なぜこんなことが続くのか?それは戦争の目的が、ただ相手を破壊することではなく、占領地を増やすことにあるからです。
これは戦争の基本ですが、知らないと報道されている現象の意味が解りません。
この講座では、そんな軍事の基礎から吸収していけるように構成されています。
トランプ時代の日本防衛
アメリカの大統領がトランプ氏に代わります。彼は同盟国を庇護者ではなく対等のパートナーとして付き合う方針を表明しています。
日本もこれまでのアメリカ頼りのスタンスから、「自分の国は自分で守る」ことが求められる時代になるでしょう。そのためには、しっかりとした基礎知識を我々一般人が広く学んでおくことが重要です。
科目別受講もスタート
軍事戦略検定では、1月から新たに入門コースの2期生の募集が始まります。
また、全部で6科目ある講座のうち、受講者が興味のある科目のみを受講する科目別受講もスタートする運びになっています。
日本初の講座紹介:「軍事・戦略検定講座」が10月4日からスタート
会報第168号(6.10.1)掲載
民間では日本初の「軍事と戦略」をテーマにした検定講座がスタートします。
この講座はネットによる配信で、軍事、軍隊、防衛、戦略概論、現代戦、兵器、戦争史、各国の軍事戦略、国際法、地政学、インテリジェンス、企業戦略など、軍事と戦略に関するテーマを総合的に扱います。
主催・運営は一般社団法人MSフォーラムで、講師陣には全国防衛協会常任理事兼東部防衛協会理事長の小川清史氏(元陸将)をはじめ、自衛隊の幹部OBが多数参加しています。
世界では、有力な大学で「軍事学」などの科目を一般の学生が学べるコースが用意されているケースが多くあります。しかし日本では防衛大学校以外で軍事学を学べる機構は無いのが現状で、一般人が軍事の素養を身に付ける機会がありませんでした。
ロシアのウクライナ侵攻以降、テレビなどのマスコミは詳細な戦況のレポート等を、連日報道してきていますが、軍隊や現代戦について、また各国のパワーバランスや歴史などについての基礎知識が無ければ、報道の理解も表面的になってしまいます。
国民の軍事理解が重要に
戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、日本の防衛予算も倍増することとなりました。
「自分の国は自分で守る」は、防衛協会のテーゼでもありますが、これまでの、「実はアメリカ頼り」の姿勢から、本当の自主防衛力を築かなければならない時代が来ています。そのためには、政治家含め国民の「軍事と戦略」に関する基礎知識の習得と、防衛戦略を自ら考える構想力は必須アイテムとなります。
本講座は、まず「入門コース」からスタートすることになっています。一般人で軍事と戦略について予備知識のない方々を対象に、最初に基本的な考えを理解することを目標にカリキュラムが準備されています。
入門から順次、上級まで
期間半年の「入門コース」は計26回、各1時間の講座が週1回順次配信されますが、受講者は自分の都合に合わせて講座を視聴することができます。講座終了後に「検定試験」が行われますが、入門コースでは理解を確認する内容の試験が予定されています。
「入門コース」終了後は、「初級(半年)」、「中級(1年)」、「上級(
1年)」の講座が開講される予定です。
講座のイメージキャラクターにはタケルくんとサクラさんが登用されました。二人はフルネームを大和タケル、橘サクラと言って、日本書紀に出てくる日本武尊と弟橘姫が現代によみがえった方々だそうです。講座では時に講師役、また時にはアドバイザー役も務める予定です。
次代のリーダー必須の素養
日本を含め、現代の政治ではシビリアンコントロールが基本原則となっています。しかし、文民が軍事を統制するためには、文民の側にも軍事と戦略についてのしっかりした基本認識が求められます。
また、世界レベルでの競争に日々さらされている産業界でも、軍事と戦略の方法論は経済戦争に打ち勝つ企業戦略の基礎になっていることは周知の事実です。
MSフォーラムでは、この検定講座を次代のリーダーを育成する場として、「サムライプロジェクト」の愛称で呼んでいます。