「夢の自衛隊生活」
~高校生のインターシップ支援~
第21普通科連隊(秋田)
第21普通科連隊(連隊長 五十嵐雅康1等陸佐)は、8月5日から7日の間、自衛隊秋田地方協力本部の依頼を受け、秋田県内の高校生に対するインターンシップを支援した。
今年は県内の高校19校から76名(男子67名、女子9名)が参加し、訪れた高校生たちは、緊張した面持ちで駐屯地の門をくぐっていた。
三日間にわたって実施されたインターンシップでは、数多くの訓練体験や生活体験が行われた。ヘリコプターの体験搭乗に始まり、各種入隊制度の説明、天幕(テント)展張体験、救急法体験、ロープ結索体験、装備品展示、格闘体験、各職種の職場見学等が行われた。
訓練体験の中で、一番の盛り上がりを見せたのが格闘体験である。格闘指導官たちが、自衛隊で実際に訓練している格闘動作の中から、日常における危機回避と護身のための動作を抜粋して指導した。時にコミカルな寸劇仕立ての展示を交えながらの指導に、高校生たちは大笑いしつつもその技術の奥深さに感心し、強く興味を引かれたようであった。
その他、隊員と同じ食堂で食事したり、売店で迷彩グッズを買い求めたり、遠方在住の高校生は宿泊したりと、それぞれが目一杯秋田駐屯地における貴重な体験を満喫していた。
全ての課目が終了し、今回の感想を尋ねると「(自衛隊について)色々調べてきたけれど、それ以上の事を学び体験することが出来た」「(天幕では)思ったより天井が高く過ごしやすそうだった」など、初めて触れた自衛隊の生活を興奮した面持ちで語ってくれた。
来年の春、今回参加した高校生たちが、我々と同じ制服に身を包み、頼もしい後輩となる姿を脳裏に描きながら、インターンシップ支援任務を完遂した。
(記事・写真ともに秋田駐屯地広報室提供)