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外国軍人文化研修支援

令和6年

令和6年1月20日(土) 外国軍人留学生文化研修支援(大相撲初場所観戦)

 全国防衛協会連合会(大宮英明会長)は、「外国軍人留学生文化研修支援」事業として、令和6年1月13日(土)に防衛研究所、統幕学校、陸自教育訓練研究本部及び海・空の幹部学校に留学中の外国軍人とその家族等66名を、大相撲初場所(両国 国技館)観戦に招待した。これは、平成11年度に開始して以来、毎年行っている事業である。

防衛研究所等の自衛隊の幹部教育機関には、将来、国家・軍の枢要なポストに就き、国家間の橋渡し役を担い得る有為な人材が、各国から軍人留学生として選抜派遣されている。

彼らの短い日本留学期間中に、日本の国技である大相撲観戦に招待することにより、日本文化への関心と理解を深めてもらい、防衛省・自衛隊が推し進める国際交流の一助となることを目的としている。  

コロナ禍の諸規制が撤廃され、気兼ねなく応援できる状況となり、「満員御礼」の垂れ幕が下がる両国国技館は、贔屓力士らに対するファンの声援で大盛り上がりであった。

観客と一体となって家族で声援を送っていた軍人留学生の様子から、長年続いてきたわが国固有の相撲文化を実際に肌で感じ取り、大相撲に対する関心・興味が一層高まり、理解も深まったようである。
                          参加者の集合写真
                       連日の満員御礼の垂れ幕

大相撲観戦感想文

インドネシア陸軍 アナン・スラハマット少佐

 全国防衛協会連合会による大相撲観戦へのご招待、 誠にありがとうございます。

 正直なところ、相撲を直接観戦するのは初めてでした。子供の頃、父がテレビで相撲観戦を楽しんでいたことを思い出しました。最近では、母国インドネシアではこれ以上の興味深いテレビプログラムは見ていません。そのため、我々留学生に対し、大相撲を直接観戦出来る招待のお話をいただいた時、参加することを決めました。そして父と 過ごした子供時代を思い出すことが出来、とても幸せでした。

 会場の両国国技館では、 この伝統的なスポーツを観戦する人々の約半分は外国人のように思え、来日する 多くの外国人観光客は、相撲の試合に興味を持っていると感じ、私も早く観戦したくなりました。

 最初は相撲のルールに詳しくなかったものの、試合を観戦していくと、土俵のリングから相手を押し出したりすることに成功した力士が勝者になることがわかりました。

 今回の観戦では、15:40から18:00までの間に幕内力士の取組を20試合観戦することが出来ました。

 以前は、相撲は日本の文化的なスポーツなので、力士は全員日本人だと思っていましたが、実際にはモンゴル、ブラジル、ジョージアなど、さまざまな国出身の力士が参加していたことも驚きでした。

また、試合だけでなく、 その前後の各種礼式等の、 文化的な儀式を楽しむこともできました。

 今回の相撲観戦において支援していただいた全国防衛協会連合会及び教育訓練研究本部に、大変感謝しています。とても楽しかったし、日本の文化が大好きになりました。次回家族を連れて日本を再訪した時は、 また両国国技館で大相撲を観戦したいと思います。ありがとうございました。

(陸自教育訓練研究本部第69期指揮幕僚課程留学生)

タイ王国空軍 ウイルサット少佐

 私自身は日本の歴史が大好きで、戦国時代から明治維新までの歴史に興味を持っており、常に楽しく研究をしていますが、相撲の世界へは一歩たりとも踏み込んだことはありませんでした。正直に言うと、私は相撲や力士には興味がなかったため、横綱照ノ富士のこと以外は何も知りませんでしたし、外国人の立場からすると力士は「食べ放題の好きな人たち」というイメージしかありませんでし

た。

 そのため、大相撲観戦に赴く前に、相撲について少し調べてみました。すると、力士になることが意外に難しいという事実を知りました。土俵にあがる力士になるためには様々な修行を積み、心身を鍛錬し、一生人生を捧げなければなりません。そういう意味で、相撲界の聖地である両国国技館で大相撲を観戦できたことはとても光栄なことでした。今回の経験は、武蔵国と下総国を結ぶ両国橋を渡るその電車に、相撲を知らない世界から引っ張られ、相撲という芸術の世界に導いてくれたかのように感じました。

 当日、私は石川県の方々に混じって座らせてもらいました。彼らは特に、被災した能登半島のために戦う石川県出身の力士を応援していました。元日にテレビ生放送で能登半島における地震が発生した瞬間を見ていた私も石川県応援団の一人として参加することにし、大声で応援しました。結果は敗れてしまいましたが、何故か相撲に対する熱い思いを感じ、相撲を楽しく観戦できました。相撲観戦は、競技を観るというだけではなく、相撲という伝統的な日本文化に触れる貴重な体験となりました。今後大相撲を観戦する機会はなかなかないと思うので、私にとって一生忘れられない思い出となりました。全く興味がなかった私でも、初めて見たことで、相撲に関する興味を持つようになりました。よって、未知なことを自分の目で確かめることは大事であることを改めて実感しました。

 また、このイベントを実現するために、全国防衛協会連合会、航空自衛隊幹部学校をはじめ、関わってくださったすべての方々に感謝の気持ちを表したいと思います。このような文化研修を企画することで、留学生は日本人や日本文化をより深く理解することができるでしょうし、私自身も日本での様々な経験を生かして帰国後は必ずや将来、日本と母国との架け橋になれると思いますし、そうなりたいと思っています。

(空自幹部学校第71期指揮幕僚課程留学生)

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