領土返還事業
令和2年北方領土返還要求全国大会に参加 防衛協会会報第150号(2.4.1)掲載
令和2年2月7日(金)令和初の「北方領土の日」に、「令和2年北方領土返還要求全国大会」が、国立劇場(東京都千代田区)で開催された。
全国防衛協会連合会からは、松下常任理事をはじめ、事務局長等が参加した。
第1部は、北方四島の自然の魅力をテーマとしたトーク。
知床半島から北方四島に至る地域は、世界でも指折りの生物生産性と生物多様性の高い地域の一つである。このうち、知床のみが世界自然遺産に登録されたが、日ロで合意すれば世界遺産公園として発展させることも可能である。「動物に国境はない」との発言は、特に印象的であった。
第2部は、安倍内閣総理大臣をはじめ、各界各層代表等の挨拶が力強く行われた。
安倍総理は、「双方が受け入れられる解決策を見つけるための共同作業を精力的に進めていく」と意欲を示した。
最後に、令和2年大会アピールを採択して閉会。
元島民の生存者は、現在は6,000名を切り、平均年齢は間もなく85歳を迎える。限られた時間の中で、領土問題の一日も早い具体的な進展が望まれる。