防衛省・自衛隊活動記事等
令和7年
防衛協会会報第170号(7.4.1)掲載 統合作戦司令部発足
初代統合作戦司令官に
南雲憲一郎空将
副司令官は、俵千城海将
3月24日、防衛省・自衛隊に、統合運用の実効性を強化するため、陸海空自衛隊の一元的な指揮を行い得る常設の統合作戦司令部が、市ヶ谷に約240人体制で創設された。
陸海空幕僚長と同格の初代統合作戦司令官には、統幕副長の南雲憲一郎空将が就任した。また、副司令官には海自佐世保地方総監の俵千城海将が就任した。
統合作戦司令部新設の意義
①陸・海・空自による統合作戦の指揮などについて、平素から統合作戦司令部に一本化することができる。
②平素から領域横断作戦の能力を錬成することができるため、統合運用の実効性が向上し、迅速な事態対応や意思決定を行うことが常続的に可能となる。
③従来統幕長が担っていた自衛隊と米軍との共同作戦を担当するインド太平洋軍司令官との調整を、新設の統合作戦司令部と統合作戦司令官が担うことで、作戦にかかる調整をより緊密に行い、日米共同対処能力を強化する
ことができる。
統幕との関係
【統幕の役割】
自衛隊の運用に関し、軍事的見地から防衛大臣を補佐する「幕僚機関」
【統合作戦司令部の役割】
自衛隊の運用に関し、平素から全国の陸・海・空自の部隊を一元的に指揮することを念頭に置いた「実動部隊」