記念祝賀会トピックス
会長挨拶
本日は、全国防衛協会連合会の30周年記念の祝賀会に公務ご多忙のところ、岩屋防衛大臣をはじめ、国会議員の先生方、防衛省・自衛隊、友好団体並びに特別会員の皆様方など多数ご列席いただき誠に光栄に存じ厚く御礼申し上げます。
本日は、定期総会で令和元年度事業計画及び収支予算が承認され、「自分の国は自分で守る」という気概の醸成を目指した当連合会の令和元年度活動が本格的に始動します。
講演会では京都大学名誉教授の中西先生に「世界史の転換期を迎えて」と題して貴重なご講話をいただき、誠にありがとうございました。
さて、皆様もご承知のとおり、日本を取り巻く安全保障環境におきましては、北朝鮮の再びのミサイル実験により非核化が遠のいているように感じられ、その道のりは厳しいものがあります。
2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けては、テロやサイバー攻撃への備えに万全を期す必要があります。
このような中、自衛隊の皆様方は、わが国の安全保障という崇高な任務を遂行しつつ、国内外における災害派遣などで活動されており、その献身的なご活躍は、国民の自衛隊に対する信頼と期待をますます高めています。
令和の時代を迎え防衛協会は今後も、自衛隊の皆様が高い士気と誇りをもって任務に邁進できるよう、「国民の防衛意識の高揚」と「自衛隊への支援・協力」という2大目標を掲げて活動してまいります。
その活動の基盤である会員数の拡大が喫緊の課題であり、 法人会員への働きかけ、女性部会・青年部会の活動を通じ新規会員の獲得など、会員の皆様と共に一層の努力をしてまいる 所存です。
どうか今後とも、防衛協会に対しご指導、ご支援下さいますよう、よろしくお願い申し上げますと共に、ご参集の皆様の益々のご活躍を祈念致します。
それでは、お時間の許す限り、ご歓談くださいますようお願い致しまして、ご挨拶とさせていただきます。防衛大臣祝辞
本日ここに、全国防衛協会連合会30周年行事が開催されますことを、心からお慶び申し上げます。
佃和夫会長をはじめ、全国防衛協会連合会、各自衛隊協力会・防衛協会の皆様におかれましては、日頃より防衛意識の普及・高揚と防衛基盤の育成・強化のために、大変な御尽力をいただいております。また、皆様には、国内外において日々黙々と任務に従事している隊員達に対し、常に寄り添い、励ましていただいております。皆様の自衛隊に対する多大な御支援に対し、この場をお借りして、防衛大臣として、厚く御礼申し上げます。
本年5月1日、令和の時代の幕が開きました。この新たな時代が、「美しい調和」に満ちたものとなることを、皆様とともに、心より祈りたいと思います。
一方で、安全保障環境に目を向けると、新たな時代にあって、我が国をとりまく情勢はますます厳しさを増していると言わざるを得ません。
中国は周辺海空域における活動を拡大・活発化させており、日本海さらには太平洋に進出する戦闘機や爆撃機の飛行も増加しております。先日(6月11日)も、空母「遼寧」を中心とする艦隊が、宮古海峡を抜け、太平洋に進出いたしました。北朝鮮は依然としてわが国全域を射程におさめる弾道ミサイルを数百発保有し、実戦配備しております。
私は、昨年10月に防衛大臣に着任いたしましたが、日本の周辺では常に何事かが起こっております。現場からの報告を受けない日は一日としてありません。我が国の防衛に一分の隙も生じないよう、昼夜分かたぬ任務を着実に遂行している隊員のことを、防衛大臣として誇りに思い、また、深く感謝しております。
また、安全保障に関し、とくに目を向けなければならない変化は、宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域の利用が急速に拡大していることです。急速な技術革新により、これらの新たな領域は陸・海・空という従来の領域と並ぶ重要性を持ち始めました。
このような安全保障環境の変化に向き合い、真に実効的な防衛力を構築するため、昨年末、政府は、新たな「防衛計画の大綱」を策定いたしました。我々は、本年、新たな「大綱」の下、陸海空という従来の領域に、宇宙・サイバー・電磁波といった新領域を融合させた、「多次元統合防衛力」の構築に着手いたしました。合わせて、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出を図るべく、日米同盟の抑止力・対処力の強化、オーストラリア、インド、ASEAN諸国などとの連携の強化も進めているところです。
このような取組は決して容易なものではなく、皆様の御理解と御支援はこれまで以上に重要でございます。全国防衛協会連合会の皆様におかれましては、今後、防衛省・自衛隊に対し一層のお力添えを賜りますよう、お願いする次第です。
最後になりますが、全国防衛協会連合会の益々の御発展と、佃 和夫会長をはじめ、皆様の御健勝・御多幸をお祈り致しまして、祝辞とさせていただきます。
令和元年6月12日
祝賀会等の記念行事に列席の来賓(敬称略・順不同)
【国会議員】
防衛大臣 岩屋 毅
元防衛大臣 稲田 朋美
防衛副大臣 原田 憲治
防衛大臣政務官 山田 宏
防衛大臣政務官 鈴木 貴子
前防衛大臣政務官 大野敬太郎
元防衛大臣政務官 宮澤 博行
衆議院議員(特別会員) 佐藤 茂樹
参議院議員(特別会員) 宇都 隆史
参議院議員 石川 博崇
【防衛省内局】
防衛事務次官 髙橋 憲一
防衛大臣官房長 武田 博史
【統合・陸上・海上・航空幕僚監部】
統合幕僚長 陸将 山崎 幸二
統合幕僚学校長 陸将 清田 安志
陸上幕僚長 陸将 湯浅 悟郎
海上幕僚長 海将 山村 浩
航空幕僚長 空将 丸茂 吉成
【陸・海・空自衛隊】
陸上総隊司令官 陸将 住田 和明
自衛艦隊司令官 海将 糟井 裕之
海自幹部学校長 海将 乾 悦久
海自補給本部長 海将 大島 孝二
空自補給本部長 空将 三谷 直人
【共同機関】
自衛隊中央病院長 防衛技官 上部 泰秀
【友好団体】
(一・社)日本郷友連盟 会長 寺島 泰三
(公・社)隊友会 理事長 先崎 一
(公・社)自衛隊家族会 会長 伊藤 康成
(公・財)防衛基盤整備協会理事長 鎌田 昭良
(公・財)防衛大学校学術・教育振興会 常務理事 岡﨑 匠
(一・社)日本安全保障・危機管理学会 理事長 二見 宣
防衛大学校同窓会 会長 岩﨑 茂
(株)朝雲新聞社 社長 中島毅一郎