図書紹介
近未来戦を決する「マルチドメイン作戦」 日本安全保障戦略研究所編著
防衛協会会報第153号(3.1.1)掲載
『変革の時代』の幕開けを告げる国民必読の書
近未来戦を決する
「マルチドメイン作戦」
日本は中国の軍事的挑戦を打破できるか
日本安全保障戦略研究所編著
いま、世界の軍事フィールドでは、歴史的な変化が起きている。「マルチドメイン作戦」という作戦戦略上の新たな動きであり、近未来戦のあり方を劇的に変化させ、軍事史における「変革の時代」の幕開けを告げようとしている。
すでにロシアは、ウクライナ、シリアで本作戦を試し、中国は「情報化戦争」の呼称で、平時からの戦いとして本作戦を展開している。この動きに乗り遅れた米国、さらにその後塵を拝する日本は、キャッチアップに必死だ。そのため、日本は、2018年策定の防衛計画の大綱(30大綱)で、「多次元統合防衛力」構想の中心的テーマして「領域横断(クロスドメイン)作戦」を打ち出した。
本書は、今後の日本の安全保障・防衛の行方を決定的に左右するマルチドメイン作戦を分かり易く解説し、日本の課題や問題点を国民と共に考えるための情報を提供するものであり、国民必読の警世の書である。
すでにロシアは、ウクライナ、シリアで本作戦を試し、中国は「情報化戦争」の呼称で、平時からの戦いとして本作戦を展開している。この動きに乗り遅れた米国、さらにその後塵を拝する日本は、キャッチアップに必死だ。そのため、日本は、2018年策定の防衛計画の大綱(30大綱)で、「多次元統合防衛力」構想の中心的テーマして「領域横断(クロスドメイン)作戦」を打ち出した。
本書は、今後の日本の安全保障・防衛の行方を決定的に左右するマルチドメイン作戦を分かり易く解説し、日本の課題や問題点を国民と共に考えるための情報を提供するものであり、国民必読の警世の書である。
【目次】
序章 世界の近未来戦を激変させる新たな戦いの形―
マルチドメイン作戦
第1章 ロシアのマルチドメイン作戦
第2章 中国のマルチドメイン作戦
第3章 米国のマルチドメイン作戦
第4章 近未来戦における新たな国際法的課題
第5章 日本の「多次元統合防衛力」構想と「領域横断(クロスドメイン)作戦」
―その問題点・課題と措置・対策
【著者紹介】
日本安全保障戦略研究所共同執筆者
◇青木眞夫 (独立行政法人情報処理推進機構(IPA)J-CRAT/サイバーレスキュー隊隊長)
◇小川清史 (元・陸上自衛隊西部方面総監、陸将) ※全国防衛協会連合会常任理事
◇髙井 晉 (元・防衛研究所図書館長)
◇冨田 稔(元・陸上自衛隊関東補給処長、陸将補)
◇樋口譲次 (元・陸上自衛隊幹部学校長、陸将)
◇用田和仁 (元・陸上自衛隊西部方面総監、陸将)
◇青木眞夫 (独立行政法人情報処理推進機構(IPA)J-CRAT/サイバーレスキュー隊隊長)
◇小川清史 (元・陸上自衛隊西部方面総監、陸将) ※全国防衛協会連合会常任理事
◇髙井 晉 (元・防衛研究所図書館長)
◇冨田 稔(元・陸上自衛隊関東補給処長、陸将補)
◇樋口譲次 (元・陸上自衛隊幹部学校長、陸将)
◇用田和仁 (元・陸上自衛隊西部方面総監、陸将)
発行:株式会社国書刊行会
定価:2700円+税
『国防と教育』-自衛隊と教育現場のリーダーシップ- 竹本三保著
防衛協会会報第152号(2.10.1)掲載
女性自衛官の道を切り開いた
著者の実践リーダーシップ論
「国防と教育」
-自衛隊と教育現場のリーダーシップ-
竹本 三保(たけもと みほ)著
マネジメント(管理)だけではなく、リーダーシップが発揮されれば、すべての組織は変わる!
女性自衛官の道を切り開き、1等海佐から公立高校の校長へ。自衛隊と学校という場で学び、活かしてきたリーダーの本質とは。
組織を動かし、人を動かして任務にあたるという文化が、自衛隊と学校とでは大きく異なる。とはいえ、最終的には高い志、夢や希望が持てるという、やりがいのある職場環境づくりが大切だということには変わりない。そのために必要なのは、優れた見識のあるリーダーである。
ピラミッド式の組織である自衛隊とナベブタ式の組織である学校という、両極端の組織のリーダーとして様々な事案に取り組んできた著者が、その成功体験や失敗をもとに実学としてのリアルなリーダーシップ論を紹介する。
人心を把握し、結果を出すための統率とは何か。
企業や団体、地域、スポーツ界など、人と人が結びついて成り立っている、あらゆる組織で必ず役立てる一冊。
定価:1500円+税
組織を動かし、人を動かして任務にあたるという文化が、自衛隊と学校とでは大きく異なる。とはいえ、最終的には高い志、夢や希望が持てるという、やりがいのある職場環境づくりが大切だということには変わりない。そのために必要なのは、優れた見識のあるリーダーである。
ピラミッド式の組織である自衛隊とナベブタ式の組織である学校という、両極端の組織のリーダーとして様々な事案に取り組んできた著者が、その成功体験や失敗をもとに実学としてのリアルなリーダーシップ論を紹介する。
人心を把握し、結果を出すための統率とは何か。
企業や団体、地域、スポーツ界など、人と人が結びついて成り立っている、あらゆる組織で必ず役立てる一冊。
定価:1500円+税
発行:PHP研究所
『和をもって貴しとなす』 和貴の会編
安全保障のバイブル 防衛協会会報第151号(2.7.1)掲載
~日本文化による安全保障への道~
本書は世界中の皆様と共に、安全保障の基礎的及び基本的事項について考え、安全保障の本質及び全体像を解き明かします。
そして、世界の人々に共通する理論の体系、並びに国際的な基準となりうる方法論を確立する過程を通じて、お互いに、自国の安全保障について考える素養の培養並びに世界のリーダーになりうるための、自己啓発を目指します。
《本書の構成》
第一章 今なぜ安全保障なのか
第二章 今なぜ国なのか
第三章 今なぜ戦争なのか
第四章 今なぜ平和、危機、抑止なのか
第五章 今なぜ情勢判断なのか
むすびに 今なぜ日本文化なのか
著者:伊佐次 進 他
定価:4500円+税
(但し割引あり)
発行:内外出版(株)
「憲法9条を正しく知ろう」 駒澤大学名誉教授 西 修 著
憲法9条論議の必読書 防衛協会会報第151号(2.7.1)掲載
~正しい理解で議論の深化~
日本の戦後史は、憲法9条をめぐる論争史であったといっても過言ではない。
対日講和条約の締結、自衛隊の創設、旧日米安保条約の改定、国連の平和活動に参加するための自衛隊の海外派遣、集団的自衛権の限定的行使を認める平和安保法制、そして中東地域における日本隻船舶の航行の安全監視のための自衛隊派遣をめぐる数々の論点に対して、いかに評価を下すべきなのか、議論が百出している。
現在に至っても決着がついておらず、我々に突きつけられた最大の課題である。
解決までの第一歩は、憲法9条を正しく理解することであり、その土台に立ったうえでさまざまな視点から議論を展開していく姿勢が求められる。
成立経緯の検証、国際法の確認、比較憲法、文理解釈の観点から9条を精査した、情緒と観念から解放する1冊。
定価:1600円+税
出版:(株)海竜社