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一筆防衛論

令和6年

前常任理事 武内 誠一                防衛協会会報第167号(6.7.1)掲載

  部隊に負担をかけない研修

       前常任理事 武内誠一

 富士総合火力演習(総火演)が一般公開されないことに違和感をもたれる会員の方も多いかと思います。総火演は「富士学校の学生に対し、各種火器の効果と火力戦闘の様相を認識させる」ことを目的として昭和36年に「総合展示演習」の名前で開始されました。5年後の昭和41年「国民への陸上自衛隊の理解を得る」ため一般公開が始まりました。そもそもの目的は、学生教育であり今も変わりません。一般公開は、広報効果が高い反面、多くのコストがかかります。特に大変なことは、多くの来場者の安全の確保と誘導(輸送)です。

 このため、案内板等を設置し、駐車場を確保し、シャトルバスを運行し、誘導員を配置し、警備態勢も整えます。これらに割かれる人的コストは極めて大きなものです。一般公開終了の事由について陸上自衛隊は、「我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しく複雑になる中、防衛力を抜本的に強化していく必要があることを踏まえ、部隊の人的資源を本来の目的である教育訓練に注力するために一般公開は行わない」としております。

 近年、自衛隊は他国軍との共同訓練を重視しており、23年版の防衛白書によりますと、22年度に自衛隊が参加した多国間共同訓練は46回で18年度の22回と比べてほぼ倍増しております。航空自衛隊の外国機への緊急発進も、23年度は669回を数え依然高水準が続き、ロシアによるウクライナ侵攻以降、中国やロシアの軍用機が日本の領空近くを飛行する事案も増加し、海上も含めた警戒・監視は、極めて高い緊張感のもと24時間365日継続されています。一方、地震や水害などに伴う災害派遣も頻発し22年度は381件に上ぼり、現地活動人員は延べ1万8千人を数えます。

 このような背景を理解したうえで、私たち防衛協会の会員は、「自衛隊の理解促進」のため、何ができるでしょうか。理解促進のための研修は、総火演、音楽まつり、観艦式、航空観閲式等の研修ばかりではなく、身近な部隊の普段の教育訓練の研修も意義あるものと思います。第1師団(司令部、東京都)は、昨年から「毎日が訓練公開日」と宣言し、いつでも短時間の研修を受け入れる施策を実施しております。師団長によりますと、この施策の狙いは「各部隊・隊員が、真剣に訓練に取り組んでいる姿を見て、自衛官が本気で日本の防衛に向き合っている姿勢を感じて頂ければ」とのこと。自衛官候補生教育や至近距離射撃までも公開しております。私が所属する東京都防衛協会は、この施策を最大限活用できるよう会員への情報発信に力を入れることとしました。ま

た、「ミニ研修」として、各駐屯地の既存の資料館の研修も取り入れております。これらは、「部隊に負担をかけず部隊の実状を知る」大事な施策と考えております。大いに工夫をして、「日本の防衛に本気で向き合う自衛官」を肌で感じましょう。

東京都防衛協会顧問(元陸自富士学校長)
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