望映鏡
令和7年
防衛協会会報第169号(7.1.1)掲載
「地域とともに築く安全保障の絆」
青森県防衛協会会長 藤澤 貴之
明けましておめでとうございます。青森県防衛協会を代表し、地域の皆様、そして平素よりご支援いただいている会員の皆様に心より感謝を申し上げます。
さて、昨今、国際社会ではさまざまな緊張が高まっており、私たちの身近な環境においても安全保障の重要性が増しています。青森県は、三方が海に面した地理的要衝であると同時に、県内には陸・海・空の自衛隊が駐屯する、日本全体の防衛体制の中核を担う地域でもあります。このような特別な位置づけを持つ青森県において、私たち防衛協会の活動は、自衛隊と地域社会をつなぐ役割を果たし、日々防衛に対する理解と信頼を深めることに努めてまいりました。
青森県内の自衛隊と地域との関係は年々深まり、良好な協力体制が築かれています。日頃からの自衛隊と連携した防災訓練や、地域行事での交流を通じて、地域住民の皆様と自衛隊との結びつきが強くなっていることを実感しています。
また、防衛講話や学校等での広報活動も定期的に行い、次世代への防衛意識の啓発にも力を入れております。こうした活動の積み重ねによって、自衛隊が地域住民の生活と安全を支える重要な存在であることが広く認識され、関係が良好に保たれていることは、私たちの誇りでもあります。
災害対応の場面でも、自衛隊の果たす役割は非常に重要です。県内で発生した鳥インフルエンザや豪雨による洪水被害等、大規模な自然災害が発生した際には、自衛隊が迅速に出動し、被災地の復旧や救助活動に全力を尽くしました。その姿を間近に見た住民の皆様からも、心からの感謝の声が寄せられています。地域社会に深く根ざし、常日頃から交流を重ねてきた自衛隊だからこそ、災害時にも迅速かつ的確に対応できるのだと改めて感じております。
青森県防衛協会は、これからも自衛隊と地域の「架け橋」としての役割を果たし、安心して暮らせる社会づくりに貢献してまいります。新しい年も、会員の皆様、地域住民の皆様との信頼関係をさらに深め、防衛活動の充実を目指して邁進していく所存です。引き続き、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本年が、皆様にとって充実した一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。