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望映鏡

令和元年度

防衛協会会報第147号(1.7.1)掲載

「退職自衛官等の就職支援に関する協定」
  県民と自衛隊の架け橋として全国で初締結
    宮崎県防衛協会 会長 河 野 俊 嗣
 
 宮崎県防衛協会は、昭和37年に自衛隊協会として都城市を中心に発足いたしました。
 私が7代目の防衛協会会長職をお引き受けしてから6年が経過しようとしています。この間、県内の多くの協力団体の皆様には、様々な機会を通じて「防衛意識の高揚」と「自衛隊に対する支援・協力」のための活動を積極的に推進いただいており、心からお礼申し上げます。
 さて、世界の安全保障環境は、頻発する地域紛争やテロリズム、中東諸国の情勢、そして北朝鮮の核・ミサイル問題や中国による南シナ海での軍事基地建設、東シナ海での活発な活動など、一層厳しさを増しています。
 また、国内においては、一昨年の九州北部豪雨や昨年の北海道胆振東部地震など毎年のように大きな自然災害が発生しており、本県においても霧島山で新燃岳に続き硫黄山が250年ぶりに噴火するなど火山活動が活発化しております。
 このような情勢の中、自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国民の安全を保つという重要な使命を担っておられますとともに、災害時においては、救助や被災者支援活動に従事されるなど、その献身的な姿に多くの国民が感謝するとともに、自衛隊に対する国民の信頼はますます高まっております。
 一方、我が国では、少子高齢化・人口減少が急速に進行する中、依然として東京一極集中の傾向が続き、本県においても、あらゆる分野で労働力不足が深刻化するなど、将来にわたって持続可能な地域づくりが求められています。そのため、
本県では、昨年10月に自衛隊宮崎地方協力本部との間で「退職自衛官等の就職支援に関する協定」を締結いたしました。
 全国初となる本協定は、日々の厳しい訓練を通じて、技能や経験を培われた自衛官の方々が、自衛隊を退職された後、本県で活躍していただくための協定であり.
人手不足の改善に加えて、危機対応能力の強化等にもつながる仕組みとなることを期待しております。自衛隊の役割は、従来の領域に加えて、宇宙・サイバー・電磁波など、多岐にわたるものになってきており、ますます重く、厳しく、そして過酷なものとなってきております。
 当協会としましては、会員の皆様の御理解と一層の御協力をお願いするとともに、今後も県民と自衛隊の架け橋として、広く県民への防衛意識の普及・啓発に最大限の協力をして参ります。
 結びに、全国防衛協会連合会会員皆様の益々の御発展と御多幸を御祈念申し上げますとともに、引き続き、当協会へ御支援、御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

平成31年度

防衛協会会報146号(31.4.1)掲載

「福が満開、福のしま」
 福島県自衛隊協力会連合会 会長  渡邊 博美
当連合会は、昭和41年8月の創立以来、陸上自衛隊福島駐屯地・郡山駐屯地、航空自衛隊大滝根山分屯基地及び自衛隊福島地方協力 本部と県民との相互理解、県民の防衛意識の高揚を目的として自衛隊各種行事等への協力・支援活動を実施しております。 
さて、わが福島県は、東北地方の南部に位置し、総人口約180万人、面積は北海道・岩手に次ぐ3番目の大きさです。県内は南北 に延びる山々によって、風土・文化・気候に違いがあり、それらを越後山脈と奥羽山脈に挟まれた日本海内陸部の「会津」、奥羽山脈と 阿武隈高地とに挟まれた太平洋側内陸部の「中通り」、阿武隈高地と太平洋とに挟まれた「浜通り」と呼ばれており、来訪者に驚きと感 動をあたえています。特に今年は、震災の鎮魂と復興を願い平成23年から開催されている 「東北絆まつり2019福島(東北六魂祭)」 が6年ぶりに福島で開催されるほか、日本一大きなわらじで有名な 「福島わらじまつり」も50回の節目の開催であり、例年と違ったイベントになることは間違いありません。また、原発事故の対応拠点として使用された国内でも有数のサッカー施設であるJヴィレッ ジも今春全面再開され、本年9月のラグビーワールドカップや東京五輪でのキャンプ地としての利用が予定されております。 桜が満開のこの時期、「観・呑・食・遊」の4拍子そろった「福が満開、福のしま」へのご来訪をお待ちしております。   
震災から8年が経過し、日本各地で激甚災害が頻発しており、震災の風化が進む中、本県は未だ原発事故による風評被害が続いてお り、県内の企業を取り巻く環境は大変厳しい状況にあります。そのような中、県内には防衛装備品等の工場を始め、自衛隊の制服の縫 製、戦闘糧食Ⅱ型を製造する会社等があり、まさに精強な自衛隊の活動を下から支えています。 平成最後の寄稿に当たり、第6師団の改編により県内自衛官の定 員の削減や県内の募集適齢者人口も減少する中、自衛隊員の募集環境は引き続き厳冬期ではありますが、当連合会は、引き続き各協力 団体等と協力しつつ県民の自衛隊に対する理解の深化と県民の防衛意識の高揚を図るとともに、自衛隊への絶え間ない協力・支援活動 を実施していく所存です。更に、会員の高齢化の中、後継者の育成、 新規会員の募集にも力を注いでいきます。
 

平成31年

防衛協会会報145号(31.1.1)掲載

「防衛の槌音響く国境の島々」
沖縄県防衛協会会長 國場 幸一
       
 皆さん、明けましておめでとうございます。どうか本年も沖縄県防衛協会を宜しくお願い申し上げます。
さて長い間、防衛の空白地帯といわれてきました当地沖縄、南西諸島地域は、日本列島では一番遅く迎える新年の日の出と同じく遅まきながらも新しい防衛態勢の構築が今着々と進んでいます。
南西諸島は、広大な海域を有しており、その広さは東西約1000キロメートル、南北約400キロメートル、日本の本州がすっぽり収まってしまうほどです。そこには沖縄本島を含む47の有人島・尖閣諸島等の無人島等計約160の島々が点在しています。
平成28年3月、我が国最西端の島、与那国島に「与那国沿岸監視隊」が設立致しました。情報収集が主任務の約150名の部隊とは言いながら、かっては「ピストル2丁(警察官2名)で島の防衛」と揶揄されてきた島の人々にとり自衛隊の配備は沖縄の本土復帰以来の悲願であったそうで復帰直後の昭和48年4月の町議会で自衛隊誘致が決議されたにもかかわらず、長い間自衛隊の配備は実現しませんでした。その後の誘致運動等の紆余曲折を経てやっと設立の運びとなりましたが、そこには中国・台湾と直接国境を対峙する地域の人々だけが感じる「脅威」に対する認識が私達の考える以上に高かったことを示しています。同島への自衛隊の配置は、防衛のみならず島の活性化にも大きなインパクトを与えました。隊員及び同伴した家族による島の人口増は単なる経済的なメリットだけではなく生徒数が増えた小・中学校に活気を呼び戻し、島の人々をして「そういえば長らく子供たちの喚声を聞いたことがなかったなぁー」という感嘆の声となり今や島の人々の元気の源になっています。
再三にわたり今も続く中国による尖閣諸島地域への領海・領空侵犯等の脅威に対し南西諸島地域の防衛も航空自衛隊を中心にいち早く整備されその防衛力を向上させました。そして陸上自衛隊もまた与那国への沿岸監視隊配備に続き、宮古島には本年3月に約500~600名からなる「宮古警備隊」の配備、そして近い将来には石垣島にも同様な警備部隊が配備されることになっており、しっかりした堅固な防衛態勢を築く槌音が今後も続くものと確信しています。
 
沖縄県防衛協会としては、これら国境の島々に展開する各協力支援団体等と共に手を携え自衛隊の誘致をスムーズにし、また新しく配備された自衛隊の皆さんが活動しやすい環境づくりに今後も汗を流す所存です。
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