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防衛大綱・予算等

「イージス・アショア」代替案閣議決定、「イージス・システム搭載艦」2隻建造へ

                                  防衛協会会報第153号(3.1.1)掲載


 令和2年6月15日、「陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)」配備プロセスの停止が、河野防衛相(当時)から突如公表されたことについては、記憶に新しい。

 迎撃ミサイル(SM―3)の飛翔経路をコントロールし、ブースターを配備予定の演習場内に確実に落下させるためには、ソフトウェアのみならず。ハードウェアを含め、システム全体の大幅な改修が必要となり、相当のコストと期間を要することが判明。また、配備予定の「むつみ演習場」(山口)と「新屋演習場」(秋田)の他に配備に適した代替地を見つけることも困難な見通しであることなどから、配備プロセスの停止に至ったものである。

 イージス・アショアの代替案として、「移動式洋上プラットフォームに搭載する方向で検討を進める」という方針の下、配備プロセスの停止以降検討してきた。 

 そして、中間報告や米側から得た情報等を踏まえて、イージス・アショアの構成品を洋上プラットフォームに搭載する技術的実現性、導入コスト及び規模感等を確認でき、「あるべき方策」として「イージス・システム搭載艦」2隻の整備が、作年末の1218日に閣議決定された。

昨年9月に公表された防衛省の令和3年度概算要求においては、予算要求額を示さない「事項要求」となっていたイージス・アショア代替措置関連経費は、閣議決定を受け、令和3年度予算案に「イージス・システム搭載艦の検討に係る技術支援役務」予算17億円が計上された。                        岸防衛相は、閣議後の記者会見で「新型イージス・システム搭載艦は、海上自衛隊が保持し、その運用構想の詳細、搭載機能、艦の設計及び要員確保等については、引き続き米政府、また日米の民間事業者を交えて鋭意検討を進めていく」と述べており、具現化に向けた検討が加速度を増す。

 なお、イージス・アショアに係る一連の経緯については、昨年9月4日に防衛省から公表されている。

(左表参照)

問題となったSM-3のブースターについて

左はSM―3ブロック2Aミサイルの大きさを一般的な電柱と比較した図(出典:防衛省HP)。このミサイルの下部に、「ブースター」と呼ばれるミサイルを所定の巡航速度まで加速させるための補助推進装置が組み込まれている。ミサイル発射後、推進薬を全て使い切っても、ブースターは200㎏強の重量があり、この大きさの重量物が市街地に落下すると住民に危害が及ぶおそれがある。

イージス・アショアに係る経緯について(出典:防衛省HP)

令和2年度防衛関係費8年連続増5兆3,133億円  防衛協会会報第150号(2.4.1)掲載

 令和元年度の予算が成立し、米軍再編経費等を含めた防衛関係費5兆3,133億円が確定した。当初予算ベースで前年比1.1%増となり、8年連続の増加である。
 本誌面では、宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域における能力強化と、従来領域における能力強化の主要事業を抜粋して紹介する。                     (出典:防衛省ホームページ)
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